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「備蓄が下手すぎる」2019年10月10日の日記

・記事に出ているぜ。オリジナルのラノベの話をするタクシー運転手に扮して、ガボガボのスーツを着て「これから首が落ちるマジックをする人」みたいになってるのが私です。

・もう一個、怪談を話すタクシー運転手、という案もあったけど、結局やらなかったのでその話を載せておこう。

小汚い、ホームレス風の男がタクシーを待っていた。
いくつものタクシーが彼を通り過ぎていったが、お人好しの運転手は、その悲痛な表情を見て乗せてしまった。

「○○県まで…なるべく、急いでください」

○○県? ここから30キロは離れているぞ。本当にお金があるんだろうな…?
と思うものの、根っからの小心者。なかなか言い出せないまま車は走り出す。客は妙に落ち着かない様子で、急いでくれ、と小さく繰り返す。
あと5キロで目的地…というところで、客が口を開いた。

「実は私…お金がないんです」

おいおい、やっぱりか……と思いながら運転手

「はぁ……いったいどうしてこんな遠くまで…」

すると客は無言で後ろを指差した
さっきまでいた都心部に向けて、巨大隕石が落下しているのが見えた。

「私はたまに予知夢を見てしまうのです。こんな私にも目をかけてくれるあなたには、なおさら生き残ってほしかった」

東京都は壊滅しましたが、30年経っても彼のことは忘れられません。


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