あんなに、世界はシームレスで自由だと思っていたのに。
グーグルのアップデートによって、ブログのアフィリエイト収益が3分の1まで一気に落ちてしまったという人の記事を読んだ。
その方は、そのちょうど数日前にパソコンも壊れてしまったらしく、まさに、ハード(物質)的にもソフト的にも仕事の基盤が崩れていったそう。
グーグルのような大きなプラットフォームに乗っかるのは、そういうことだ。
その存在が生活や仕事に広く深く浸透するほど、そのプラットフォームやシステムの存在自体が当たり前になり、日常になり、その存在が明日パッと消えてしまうことなんて想像すらできなくなる。
明日、地球が失くなることなんて想像できないのとちょうど同じように。
Google Mapが明日突然なくなったら、デートの待ち合わせ場所にどうやってたどり着けるのだろう?
Amazonが明日突然なくなったら、今すぐ読みたい本をどこに買いに行くだろう?
Twitterが明日突然なくなったら、リプライを飛ばし合ったあの人たちをどう探せばいいいのだろう?
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冒頭でパソコンもブログ収益も大きく失った方が、このようなことを書いていた。
「ブログやSNSで出逢った人たちとのつながり、信頼関係が残っている」
結局、そうだよなと思う。
大きなプラットフォームやシステムは、自分ではどうにもならない不可抗力で、一瞬で崩れ去る。
一方で、ゆっくりと育まれた人との深い関係って、不可抗力ではなくならない。どちらかが、自分で断ち切らない限りはなくならない。
その関係性は1対1の小さな信頼システム。信頼システムは何人でも構築することができるし、その広がりこそが、依存しない自分のプラットフォームなんだよね。
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これまで世の中は、大きな声、大きなシステム、大きな企業が手に負えないほど大きな力を持ってきた。
私たちはそのリスクを半ば無意識で知りつつも、依存の度合いを深めてきた。気づいたら膝まで埋まり、自由に身動きが取れないほどに。
あんなに、世界はシームレスで自由だと思っていたのに。
今後、自分でコントロールできる小さな信頼システムをどれだけ築けるか、そしてその広がりとしてのプラットフォームがどんな形になっていくのか。
そんなことがもっと大切になってくる気がするし、何より自分が大切にしたいことだ。