こんにゃく日記 #21


ここ最近、枡野俊明さんという曹洞宗の僧侶で庭園デザイナーの方の本を読んでいる。

「曹洞宗」、すなわち「禅」の考え方が今の自分にはすごく合うような気がする。

読んでいると自分は今までいかに沢山の欲に支配されていたかと感じる。

この間、体調を壊してほとんどベッドの上で寝ている事しかできなかった。

でも同時に感じたのは、広い家や沢山の物は必要なく、最低限の食事とベッドがあれば生きていくには十分だという事だ。

それは物だけではない。

体調不良で休んでしまったが、それでも生きていけるだけのお金と仕事がある。

そして体調不良であることを伝えたら、優しい言葉をかけてくれる友人がいる。

それは自分の能力に対してもそうだ。
今の自分にできる事は何か、それで出来る事をやって生きていけるなら本来はそれで十分だ。僕が今1人で生きていけるのは、親が十分な教育を受ける機会を与えてくれたおかげだ。

あれもやりたいこれもやりたいと沢山のスキルを身につけようとするのは向上心があり、とてもいい事だ。でも裏を返せばあれもこれも出来ない今の自分に苦しむ事になる。

休みの間テレビを見ていたら芸能人が高級車を乗り回しているような番組で、それの何が良いのか自分には全く理解できなかった。僕には高級車なんて必要ない。

欲を出せば人は際限なく、キリなく求めてしまう。

まずは今ある物で十分だと思う事が大事だ。

あとはゆっくりでいいからちょっとずつできる事を増やしていく磨きをかけていく。
そして、頑張ったら時々美味しい物を食べてみる。それで十分だ。

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