'ROUND MIDNIGHT
いつからだろうか。
寒い季節になると本の世界に没頭したくなる時がある。
そんな時、本を片手に僕はあるカフェを訪れる。
その場所はというと、札幌市の隣にある江別市。
最寄り駅は高砂駅になる。
江別恵庭線から住宅地に少し入ると大きな看板を視界に捉えることができる。
そして徐々に店の姿が現れてくる。
"北海道鳥濱珈琲館 CAFE OLD'TIMES."
建物は洋風だが、どこか懐かしさを感じさせる、そんな佇まいだ。
2階建てのこの店は、1階にテーブル席とカウンター、そして吹き抜けがある。
2階には本やアンティーク雑貨が多く飾ってあり、どこを見てもこだわりを感じる内装となっている。
そしてどちらの階にも薪のストーブがあり、暖かい炎が店全体を暖めている。
僕は早速2階の客席に腰を落ち着け、運ばれてきたメニューを開く。
ブレンドは”フレンチ”、”マイルド”、”アメリカン”と3種類ある。
その中から僕はフレンチを選んで注文した。
このカフェではコーヒーだけではなく軽食も提供されており、トーストやハンバーガーのような軽い物からピザやカレーなどしっかりと空腹を満たせるメニューまで揃っている。
注文を終え、改めて周りを見てみる。
やはりこの時期ならでは装飾があちこちに見られる。
2階の暖炉はまだ使われていないようで、クリスマスの装飾に使われていた。
ツリーやぬいぐるみ、絵本などがたくさん置かれている。
こう盛大に飾り付けてあるとすでに大人になってしまった自分でもワクワクしてくるから不思議だ。
辺りを眺め久しぶりの店内を楽しんでいると、数分で注文したブレンドが運ばれてくる。
そういえば、この店の特徴としてコーヒーと一緒に一口分の炭酸水を出してくれる。
先に炭酸水を飲むことで、コーヒーをより深く味わうことが出来るのだという。
こういった細かいこだわりが、気に入ってしまう理由でもある。
炭酸水を口にした後、早速コーヒーに手を伸ばす。
まず初めにアロマを楽しむ。
ネルドリップによる芳醇で豊かな香だ。
その香りで頭の中もスッキリとしていくように思える。
そして一杯、口に運ぶ。
優しく滑らかな口当たりで、フレーバーも良い。
コーヒーの余韻に浸っていると、暖炉の暖かさと心地よいBGMが相まって時間を忘れてしまいそうになる。
このまま雰囲気を楽しむのも悪くないが、今日は相棒がいるのだ。
そして僕は持ってきた本の一つを手に取った。
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この記事はCafe Advent Calendar 2015 14日目の記事です。http://www.adventar.org/calendars/786
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北海道鳥濱珈琲館 CAFE OLD’TIMES.
住 所:江別市上江別西町39-5
TEL:011-389-6851
定休日:第2火曜、水曜
駐車場:アリ
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