ルールをつくる人が話す言葉

昨日の地震について

昨日の地震の影響で、山形県・新潟県・石川県に津波注意報が出ています。

今後2、3日は大きな余震もありえるとのことですので、現地の方はどうぞお気を付けください。

自分にできることを考え、実践することが大切だと思うので、僕は災害支援のプロであるCIVIC FORCEに寄付させていただきました。現地の方々の無事をお祈りします。

事実を受け止めながらも、気持ちまで沈ませてしまわないように、今日もnoteを書こうと思う。

粘り強さと好奇心

昨日のnoteに続き、今日もGoogle(アルファベット)のエリック・シュミットの記事について。

でも、最終的に採用するかどうかは、その人が興味深い人物かどうかが大きく関係します。
ですから、たとえば、ロケット科学者を採用しようという方針を定めます。ロケット科学者はもれなく興味深い人たちですから。
営業職の場合は、オリンピック選手やスーパーボウル出場レベルのアメリカンフットボール選手のような人たちを雇いたい。彼らはそのレベルに達するために、若いときから厳しい規律を身につけているからです。
多くの研究で確認されていることですが、成功する人間の決定的な資質は、粘り強さです。ですからGoogleは粘り強さを求める。
2つ目は好奇心です。「私たちが聞いたことのない話をしてくれ。君のおもしろいところはどこだ? 大事だと思っていることは何なのか?」とね。
知識経済では、粘り強さと好奇心の組み合わせが、その人の成功を予測する重要な手がかりになります。

ここで言及されている「粘り強さが大切」というのは全く同感なのだけど、僕が気になったのが「好奇心」に対する考え方だった。彼の「私たちが聞いたことのない話をしてくれ。君のおもしろいところはどこだ?」という質問は「何て芸人殺しなフリなのだろうか」と思うと同時に、これってnoteの内容についても同じことが言えるなー、と考えた。

同じ出来事に対し、同じような感想や同じような意見を書いてもそこに「おもしろさ」はない。そこにどう自分の好奇心を乗せるか、関連する事象を組み合わせ、オリジナリティを出せるか、がとても大切だと思う。結局、これからは経験と感性のどちらもが求められる時代で、金太郎飴的な人材の価値はどんどん下がっていくのだと思う。

ルールをつくる人が話す言葉

Googleは急速に拡大していて、ある日、組織作りについて話し合うことになりました。
私はラリーとセルゲイに、「接着剤役(glue people)」と私が呼ぶ人たちに問題があると話しました。
彼らはとても人柄がよく、いろいろな部門やチームの橋渡し役となり、両方の部門を助ける。でも、彼ら自身は多くの価値を生み出さない。
そこで私たちは全採用プロセスをチェックするシステムを作りました。誰もが欲しがるけれど、実は必要ない人を雇うことがないようにするためです。それを何年も続けました。
これは多くの組織に強く勧めます。採用は重要な決定であり、ほぼあらゆる規模の企業で、非常に慎重に点検すべきことだからです。

これを読んで正直「ここまで言ってしまっていいのか?」と思った。かなりきついことを「サラッと」話していることに、僕は少しこわくなった。

後、僕がこれを読んで思い出したのが、The fourのなかでの一文だ。

「破棄される雇用に代わるだけの仕事を新たに生み出すことはない。ペゾスほどの洞察力と影響力を持つ男がそう結論している。おそらく私たちの社会は、中産階級を維持する方法を見つけなければならないという重みを背負うことをやめてしまったのだ。
それについてじっくり考えて、こう問いかけてみよう。「私の子どもたちは、私よりいい生活を送ることができるのだろうか?」

世界時価総額ランキングの上位に名を連ねる企業、つまりゲームを支配し、ルールを作る側にいる企業のトップが話す言葉は、とても辛辣だと思う。

なんか自分の想像を超えるスピードで、この社会もゲームのルールも「ガラリ」と変わっていく気がしてきた。不安だ。。

ラーメンで例えるなら

「誰もが欲しがるけれど、実は必要ない人」をラーメンで例えるなら、学食・社食に売られている醤油ラーメンのようなものだと思う。

万人が食べることができる位、まずくはないけれど、「うまくもない」ラーメン。多分そういったラーメンはどんどん市場から消えていくのだと思う。一方で、これからは少し癖があり、食べる人を選ぶけれど、「好きな人はとことんハマる」ラーメンを作ることがより重要になっていくのだと思う。天下一品のこってりラーメンなんかがわかりやすいかもしれない。

誰からも文句が出ない、でもファンも生み出さないような学食・社食の醤油ラーメンではなく、僕は天下一品のこってりラーメンを目指したいと思った。(どんな終わり方だ。。)

大したオチもない、面白くもない話しか思いつかない僕は、間違いなくエリック・シュミットの採用面接から落とされるだろう。


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