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こんな働き方が最高だと思う

前回は時代に応じた働き方の変化について自分の思うところを書いてみたのだけど、今回は自分自身がどのような働き方が最高だと思うのか、について書いてみようと思う。

江戸時代の働き方がしっくりくる

江戸時代には働くと言う意味の言葉が二つあったという。それは「カセギ」と「ツトメ」という言葉だ。
カセギというのは、「自分や自分の家族のため」に働くことで、現代における多くのビジネスパーソンがこれに当てはまる働き方をしていると思う。
一方ツトメというのは、自分や家族以外である「(自分の所属する)コミュニティのために働くこと」を表していたという。例えば火事になったら消化活動に参加したり、近所に病気になった人がいたら看病しに出掛ける、といった働き方を指した。そして江戸時代では、この「二つの働く」ができて初めて一人前として認められたという。

僕はこの話を聞いた時にとてもしっくりきた。というのも、僕は学生時代から空いた時間でNPOやボランティアの活動をしており、本業の傍で非営利活動を行うことに対し、どこか心地の良さのようなものを感じていたからだ。周りの友人・知人に同じような活動をしている人はいなかったし、周りからは「意識が高い」だったり「偉いね」みたいなことをよく言われていて、「自分が変わっているのかなー」程度に思っていた。活動する理由について聞かれても「やりたいからやっている」以上に説明する言葉を持ち合わせていなかった。

でもこの江戸時代の働き方の話を聞いて、とても安心感を覚えた。自分の考えが今の時代ではマイノリティなのかもしれないけれど、江戸時代ではマジョリティであったのだと(時代は違えど)思えたからだ。そして僕は働き方について「カセギ」と「ツトメ」の両輪で進めていきたいと考えるようになった。

東日本大震災で感じたこと

働き方に関して考えさせられるきっかけとなった出来事の一つに東日本大震災がある。自分の目で被災地を見て、被災された方々との会話を通じ、たくさんのことを考えさせられた。そんな中で一番抱いた感情というのは「支援したいという気持ちの大きさと自分のできることの小ささ」から生じる悔しさだった。

ここでの学び(というか決意)は自分で仕組みを創ることの大切さと(その仕組みにおいて)意思決定権を持つ必要がある、ということだった。仕組み化しないと支援において大きなインパクトは出せないし、決定権がないと有事の際にすぐに行動に移すことができない。
※ちなみにこの考えはYahooの執行役員である小澤さんの言葉に大きな影響を受けた。とてもわかりやすく納得感のある言葉なので、シェアしたい。動画もあるので、時間があれば是非全て視聴してみてほしい。(こんな学びある動画を無料で公開してくださるグロービスさんには本当感謝)

皆様方は非常に日本の中では優秀なジャンルに属する方々だとお見受けしておりますけども、それでも現地に行って瓦礫を片付けたら一人力です。それはどんな方でも一人力になります。僕らがみなさんにお願いしたいのは、その瓦礫の例えで言うならば、それをいかに上手く処理をして、例えば次に瓦礫が出ないようにするとか、そういった仕組みを考える側になった瞬間に一万人力になり、二万人力になるんです。なので現地に行った際は当然瓦礫を処理していただくんですけれども、その後の(瓦礫をなくすための)仕組みを創るところまで一生懸命、頑張っていただければと思います。

ゼロからイチを生み出す

前回も書いた通り、WHAT(に当たる知識やスキル)の内容は年々変わり、その変化スピードは増していく。これまで積み重ねてきたWHATが今後も通用するとは到底思えない。一方で人生100年時代とも呼ばれ、定年後も働き続けないといけない社会が到来している。そんな時代に生き残るには(ダーウィンではないけれど)変化し続ける他、方法はないのだと思う。
では変化し続けるにはどうすれば良いのか。その答えが「ゼロからイチを生み出すこと」だと自分は考えている。また製品ライフサイクルのスパンは年々短くなっている為、一度生み出したら安心というわけにもいかない。生み出し「続ける」覚悟を持たないといけないのではないだろうか。
とここまで不安を煽る系の書き方をしてしまったけれど、正直に今の自分が感じていることを書くと「なんて最高な時代に生まれたのだろう」ということだ。それは自分がゼロをイチにすることに大きなやりがいを感じるからでだと思う。(その理由については、別の記事で改めて書きたいと思う)

整理すると

 ・「カセギ」と「ツトメ」の両輪で進み
 ・そのいずれも仕組み化&決定権を持つ形で
 ・ゼロからイチを生み出し続ける

こんな働き方ができたら最高だ。

※2019年2月10日時点
ツトメの仕組み化についてはようやく目処が立ったので、これからはカセギの仕組み化に着手したいと考えている。


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