仕事のベストなやり方は時代に応じて変わっていく

気づくともう7月中旬。何も夏らしいことができていないので、旅行の計画でも立てようと思う。といっても僕は人混みが苦手なので、夏季休暇は9月後半等の時期をずらして取得することになると思うけれど。今年はどこに行こうか。

時代の過渡期に考えなければいけないことは多い

今日はNewsPicksから。先日もnoteにした著作家の山口 周氏とオルビスの小林 琢磨氏の対談の続きが記事になっていた。

年功序列文化と決別するのは本当に大変なことです。
それは突き詰めると、最後は人間の道徳に関わる話になってくるからです。極端に言うと、電車にご高齢の方が乗ってきても、席を譲ってはいけないという話ですからね。
年上の人は敬うものだと何となく思っている中で、ニュートラルに考えるのは、それはそれで大きなストレスになります。

これは本当にその通りだな、と。人生100年時代と言われて久しいけれど、「年上の人」が働き続けることができる制度や環境を整えるだけではなく、こういった「検討が必要となる日常生活のふとした1シーン」が、今後ますます増えていくように思う。

ビジネスというリング上では、年齢は一切関係ない。働く期間が増えるということは「リングに上がる時間が増えるということ」。相手の年が上という理由なだけでは、手を抜くことはできない。(それが相手へのリスペクトにも繋がる。)

これまで言われてきた「年上を敬うべき」という考え方は、背景に「平均寿命 65歳」だった時代の流れを汲んできたように思う。平均寿命が延びた今、「年上の定義」から見直す必要があるのではないだろうか。

こういう時代の過渡期というのは、明確なルールがないので、都度都度自分の頭で考えていく必要がある。(最近、公共機関で中年以上の方が暴れている回数が増えている気がするのは、僕だけだろうか。。そして今後、それらはより顕著になる気もする)

更に言うと、今後は年功序列もなくなっていく。これまでは「年が上という理由なだけ」でリスペクトされていたはずなのに、これからはそれがなくなっていくのかもしれない。年齢や会社の名前、肩書等の外面的な要素のみでリスペクトを集めてきた人にとっては、とても大変な時代になった。裸の王様ではないけれど「(肩書だけの)偽物は淘汰され、(実力のある)本物だけが生き残れる。」というような。

仕事のベストなやり方は時代に応じて変わっていく

マネージャーの仕事を考えたとき、「マネジメントすること」と、「やり方を教えること」を混同してしまうのです。
「やり方を教えること」とは、その業務における、これまでの先輩の仕事のやり方であって、マネジメントとは本質的に違う話です。
管理職が「こうやっているから、あなたもそうしてください」と言ってしまうと、本当に新しいものが生まれてきません。これは「過去の話が長い人」の典型的なパターンです。

非常に難しいと思うのは、「テクノロジーの進化に対応できてない」と言ったとき、「テクノロジーがいくら進化しても、最後は人と人の関係性が大事だ」という反応が出ることです。

しかし、今の時代はその関係性を、どのようにテクノロジーを活用することでビジネスをスケールしていくかが問われる時代です。例えば、わかりやすい例でいうと、SNSの使い方をどうするかです。
ですから、「テクノロジーと言ったって、最後は人だろう」というのは、一見「それっぽく」聞こえるがゆえに非常に危険な言い訳だと僕は思うのです。

これは実際によく見かける光景だったりする。時代の変化をキャッチできない人が上に立つと、若い人に「昔のやり方」且つ「自分の経験則に基づいた手法」を強要してしまいがちだ。(その人の目的は「自分のコピーをつくること」だと明言しているので、当然なのかもしれないけれど。往々にしてそういった人に付いて行く人はあまりいない、というのも真理だけれど)

「テクノロジーがいくら進化しても、最後は人と人の関係性が大事だ」という反応も、実際に「年上の人」が良く言っている。人は弱いから、自分を肯定するために、それっぽい正論を言おうとする。(自分の保身を守るためなら、下の人間のキャリア等はお構いなしのようにも見えるが。)

でもそういった人に付く下の人間の態度にも、問題があるかもしれない。今は、自ら学ぼうとすればいくらでも学べる時代。「たまたま付いた上の人間のやり方」に何の疑問も抱くことなく、盲目的にただ従うだけなのは、少し違うのではないだろうか。

仕事のやり方に正解はないのだから、「自分のやり方を強要する」といったことをしていないか、自らを客観的に見ることを忘れないようにしたい。また、相手が自分よりも年上だったとしても、言っていることが「本当に正しいのかどうか」疑うことを止めないように。

仕事のベストなやり方は時代に応じて変わっていく。毎日の勉強を怠らず、常にベストなやり方を模索し続けたいと改めて思った。


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