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褒められることがわかっているチャレンジはチャレンジのふり

チャレンジの必要性が増す

現代はVUCA時代とも呼ばれるように「予測不可能な時代」だ。
一方で人口寿命は延び「人生100年時代」とも呼ばれる。
企業の平均寿命も年々短く」なっている中で、新たな事業を「ゼロから生み出す」必要性は増していく。

ではそんな「ゼロからイチを生み出す」ために、最も重要な人間的資質は何なのか。それは「チャレンジできるかどうか」だと思う。
言うは易く行うは難し。
僕は小さいながらもWEBサービスをゼロから創った経験から、チャレンジすることの難しさを身体で知っている。

「孤独や寂しさ」と「やりたいという気持ち」が常に天秤にかけられながらも、前に進み続ける感覚。「これは、なかなかタフですね」と心が折れそうになったことも一度や二度ではない。
そんなときに出会い、ハッとさせられた言葉がある。
それがタイトルの「褒められることがわかっているチャレンジはチャレンジのふり」という言葉だった。

チャレンジとは何か

これは梅原大吾というプロゲーマーの言葉だ。

梅原さんを知らない人は、この「57秒の動画」を見れば、「彼が何者であるか」を理解できる。



そんな梅原さんは、ある講演の中で「チャレンジとは何か」についてこういう話している。

1:42:17~

結局好きなことをやるって、身勝手なようで、なんていうか、責任を負わないようで。実際そうなんですけど、同時にでも、チャレンジなんですよね。
「周囲の期待に応えないと決める」ってこれすごいチャレンジなんですよ。
周囲の期待に応えないと言っているけれど、本当は違いますよね。いつか応えるんですよ。
ただそのやり方が、「あなたたちの言うやり方じゃないですよ」ってことだと思うんですよ。だって全く期待に応えないんだったら、社会生活できないですから。
で、自分はよく、そのチャレンジをするっていうときに「チャレンジすることに意味がある」とか「意義がある」という言葉があったりとか、ありますけど。僕はチャレンジすることに意義があるっていうのはきれいごとだな、と思っているんですよね。
で、僕の感覚からするとチャレンジしただけで、ていうか「褒められることがわかっているチャレンジっていうのはチャレンジのふり」ですよ。
それはチャレンジだと僕は思わないですね。

チャレンジっていうのは、やっている最中は人に笑われるし、駄目だったときには馬鹿にされるし、場合によっては仕事がなくなるのが、本当のチャレンジなんですよ。
「なんだよ、そんなにおっかないものなのかよ、チャレンジ」って思うかもしれない。でもそうなんですよ。おっかないものなんだけど、でも多かれ少なかれチャレンジしていかないと、「なんで生きてんだっけ?」って、思うことになるんですね。僕はそう思ってるから。

だから、仕方がないことなんですよね。チャレンジっておっかないんだけど。だけど誰もチャレンジしなくて世の中うまくまわるんだったら、じゃあ新しくチャレンジする人どうなっちゃうんだって。

必ずどこかでチャレンジする人間がいれば、それがうまくいけば、チャレンジしなかった人間は追いつけ、追い抜かされちゃうわけですから。やっぱりその生きるっていうことは、そういうリスクの中に常にいるんだってことを受け入れて、人から「お前チャレンジしろよ」って言われてやるチャレンジより、自分から「言われる前からこっちからやってやらあ」っていうチャレンジの方が気持ちがいいし。

うん、それで何か成果を残したときっていうのは、孤独とか寂しさに耐えた分だけ、大きな報酬があると思いますね。みんなを「あっ」と驚かせるような発見だったり、サービスだったり、商品ができたり。

そういうようなことはあると思います。

ゼロをイチにする上で必要なマインド

僕はこの言葉を聞いてすぐに腹落ちした。
「チャレンジ」という言葉は華やかに語られがちだけど、そのほとんどは「地味で、時に惨めな気持ちになるような作業の積み重ね」だ。
そしてこんなこと言うのは格好悪いし、嫌なのだけど、正直に告白すると、ゼロをイチにするチャレンジの上で一番辛かったのは「誰にも評価されないこと」だった。その前提で前に進み続けないといけなかったこと。
いくらやりたいこととは言え、これは本当に不安で辛いことだったし、事実何度も心が折れそうになった。

でも「褒められることがわかっているチャレンジはチャレンジのふり」という言葉を聞いてはっとさせられた。「このままでいいんだ」と。背中を押されたような、「そのままいけ」と言われたような。

これからの働き方において、ゼロをイチにすることは必要不可欠だ。
そんなゼロをイチにするチャレンジが求められる時代背景において、最も必要なマインドこそが梅原さんの言う「本当の意味でのチャレンジ」なのだと思う。

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