良さげ

KeisukeHonda✖️AyaMiyaguchi「Ethereum & I (& You)」速報!

こんばんは!すごいイベントがありました....
ワールドカップを終えたばかりの本田圭佑氏とイーサリアムファウンデーションの宮口礼子氏の対談イベントです!

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会場は渋谷某所。セキュリティのため会場の住所は参加者のみに共有されました。

会場に集まったのはブロックチェーンに関わる若者150名。参加者のほとんどが1995以降生まれという若さ!

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会場は熱気に溢れています。

まずはExecutive Director, Ethereum FoundationのAyaMiyaguchi氏によるKeynoteから!

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宮口氏が初めてブロックチェーンに興味を持ったのは2012年。

ビットコインがマイクロファイナンスに有効で、このマイクロファイナンスには途上国の金融機会の向上、また女性の経済的独立を実現する力があるのではと思ったのがきっかけだそうです。

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世界には様々な不均衡があります。飢餓に苦しむ人がいたと思えば、肥満の人もいます。こうした不均衡は人間が作り出したものです。この不均衡を解消したい、というのが宮口氏の想いです。

ヴィタリクとの出会い

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2013年、宮口氏は当時まだ19歳で、イーサリアムのホワイトペーパーを書いていたヴィタリク氏と出会います。当時は2人ともビットコイン関連の仕事をする同業者という感じでした。

ヴィタリク氏は、FORTUNEというところの選ぶ40歳以下の人物ランキングで40歳以下どころか20代で一位になった人物です。彼が開発するイーサリアムの「分散」への徹底したこだわりに惹かれ、宮口氏は彼を応援することを決めます。

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"Ethereum is a general purpose blockchain" = world computer

イーサリアムの特徴を簡単にいうと、
・お金用ではなくなんでも用ブロックチェーン
・取引内容が記録できる
・スマートコントラクト(契約)が記録できる
です。

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イーサリアムは分散型のアプリを実現可能にして、社会に欠けている平等、権利を再建する力を共有します。

イーサリアムのコミュニティのメンバーは、皆ブロックチェーンという技術で社会問題を解決するビジョンを持っています。
みんな世の中を良くするためにやろうとしているのが特徴です。

ヴィタリクは以前twitterで、「クリプトの時価総額が5000億ドルを超えた。僕たちはそれに値することをしただろうか?」
と、加熱する仮想通貨市場に対して疑問を呈するツイートをします。彼らは本当にクリプトを使ったお金儲けに興味がなく、ただ純粋にブロックチェーンを使って世界をよくしようとします。

以上、宮口氏のKeynoteでした!

ケイスケホンダ登場!

いよいよ本田氏が登場!

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写真がぶれるぐらい歩くの速いケイスケホンダ氏。

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そして!お2人が揃いました。迫力がすごい...

本田氏「これね、決まったの4日前とかですよ。来ると思ってなかった。事前に言っときますけど、僕技術のこと全くわからないですから。」

笑いに包まれる会場。いきなり笑いをとってきます。

まずはワールドカップの話題から。

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会場のモニターには宮口氏がワールドカップをベルギーにて観戦する写真が数枚映し出されます。

宮口氏「ベルギー戦のとき、朝サンフランシスコでイーサリアムで大きいイベントがあって、その中で見えるところ探してベルリンでも試合を見ていました。」

本田氏「盛り上がってたんですねえ」

宮口氏「はい。これだけはお見せしないとと思ってました。(笑)」

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宮口氏「さて、今日はブロックチェーンのイベントですが、本田さんはなぜブロックチェーンに興味をお持ちなんですか?」

本田氏「海外に出たのが10年前で、それまでサッカーにしか興味がなくて。で海外に行った時に、貧しい選手と知り合い、これをなんとかできないかと思ってサッカー以外にも興味が出てきたんですね。

まずは夢を作るために、サッカースクールを作った。小学校とかに通えない子供達が想像以上に多い実態をまのあたりにして、そこから経済のことも考えなな、と思って、お金が一番大事なんじゃないかと思いました。

お金ってなんだということを調べていく中で、この世の中では情報が集中していることに気づいた。そしてその情報は中央のリーダーがコントロールしている。

僕にとってのブロックチェーンは一つの夢。

末端の技術を普通であれば自動化しようとする、利益率を高めるのが従来の株式会社です。対してブロックチェーンは、その中央こそを自動化できるかもしれないというコンセプトで、そこに惹かれた。

でも、急に全ての中央を自動化するのがいいとは思いません。そこのハイブリットを実現するのがいいと思う。リーダーが回したほうがいいところも多い。

今日は夢を応援するという立場で来ています。少しでも、この夢に、少しでも賛同できるという人のグループでやるのがいい。今言ったことをどれだけ実現していけるのか、実際に実証していくのがいい。僕は旗を振りながら、このグループを大きくしていければいいのだろうと思います。」

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宮口氏「お金は、みんながその価値を信じているから成り立つものです。
お金ってなんだろう、銀行に預けるとどうなるのか、ということを考える時に、私も途上国とかマイクロファイナンスに興味があったので、ウルトラプアとか、女性でお金に困っている人を見た時に、このバランスの偏りを解消できないかと思って活動しています。

技術って、それを作る者、触る者に意志がないと、いい方向に動いていかない。こういう技術って、中にだけそういう人がいればいいというわけではなくて、外に対して影響力を持つ人とコラボしていくのがいいと思っています。」

本田氏「あんまり貧困のこととか、仲良い人にはいうけど、こういう場所では言ってこなかった。でも、今日は聞いて欲しいです。

貧困を救いたいと行っても、戦争をなくしたいと言っても、それを見てない、聞いてない人にはピンとこない。ブロックチェーンにしても、なぜやりたいか、ということが最も大事だと思います。今言ったことを深く理解できない人には、バックパッカーとかをお勧めしたい。

五、六歳の男の子が抱っこ紐を背負っている。この男の子が物乞いをしている。それを触れられる場所に行った時に、その社会問題を解決する思いとかを増やすことができます。」

宮口氏「外に出て行動するのは本当に大切ですね」

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本田氏「私は行動して失敗するところからいつも始まる。
周りには失敗しに行っているように見えると思う。

例えば投資とか、僕迷ったらしようと思ってるんですけど、金額はコントロールしようとしている。深すぎるダメージは負わないようにと心がけています。僕は人で投資する。こいつはできるのかと。」

宮口氏「プランは誰でも作れるし、真似できるし、実行できるかどうかが最も大事だと思います。私もチームを見ています」

本田氏「ブロックチェーンはゼロトゥーワン。今は行動力が大事な時。その中で大事なのは、手を動かすことです。

僕は帰ってきてから、七日間、一日10時間プログラミングの勉強をしていました。人差し指でやるところから。Pは小指でおせ、ということを習った。変なところ筋肉痛です。

RubyとHTMLをやった。これをやろうってことは、ワールドカップの試合中から考えていた。サッカーが何もわからん人から、お前はここ、とか言われてもダメですよね。投資するときも、エンジニアの人たちが何をしてるのか理解するのは大事だと思っています。」

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宮口氏「基本的に、何かを作りたい時に、数字とかを考えずにとにかく作りたいものを作る力は若い人の方が大きいですよね。ファウンデーションの代表をやっていて、どこまでわかっていたらいいのかをわかるのに時間がかかった。最近はここは聞いとこう、ここは聞かなくていい、というのを判断しています。」

本田氏「なんなんですかね、問題を解決するの好きですよね、エンジニアの方って。」

宮口氏「ファウンデーションにも職人みたいな感じの人がいて、私は職人たちの中にいるなと感じています。最初の頃はとにかくものづくりという感じだったのですが、最近は大人たちとも付き合って行かないとな、という雰囲気が出てきています。大人たちとヴィタリクたちの間に入るという役割を私が担っています。」

本田氏「イーサリアムの人たちって子供っぽいですよね、ピュアというか。」

宮口氏「レゴのティーシャツとかみんなで着てますよ。前、バカみたいなダンスを踊ろうよ、ってみんなに言われたことがあります。私もバカみたいに踊って、そのあとは真面目に技術の話するんですけど。ヴィタリクは、『私たちはバカみたいなこともできるし、技術も持っている』っていうのを大事にしてるんです」

本田氏「ヴィタリックはまだコードを書いているんですか?ロビング活動とか忙しくないんですか」

宮口氏「ガンガン書いてますよ。一月に8カ国とかいくこともあるが、いつの間にかコードとか書いてる。人の話聞きながらも何かやっている。全部話は聞いていて、頭にしっかり入っています。」

本田氏「僕はあんま聞いてないですね。10秒後とかに聞き返す。」

宮口氏「彼は人の気持ちがわからないように見えるかもしれませんが、実はめちゃめちゃ人のことを見ています。ちょうど数日前にも、どこから私が疲れてることを察したのかヴィタリクは私に『どうしてる?』ってメッセージくれました。たくさんのプログラミング言語を扱える人って実際の言語も得意みたいで、彼、今は日本語を勉強しています」

本田氏「関西弁やったら教えるっていうといてください。一度会いに行きたいですね、サンフランシスコまたいくんで。」

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宮口氏「ああ、でもサンフランシスコに彼そんないないですよ、一応中心なのですが、世界中にいるので。あと、彼本田さんみたいに目をみて話せないので、変な方みてボソボソ喋る感じになると思います(笑)」

本田氏「サッカー選手はエンジニア気質。技術を探求しているんで。だからエンジニア集団とも気があうところもあると思います。」

宮口氏「うちのチームが技術だけじゃないのと一緒で、本田さんもサッカーだけじゃないところも持っているだろうなと思います。今後どんなことをしていかれるんですか」

本田氏「ドリーマーズファンドというファンドを設立したので、そこで動いていきます。日本のお金をアメリカに投資する、というコンセプトです。

起業もして、NowDoっていうスポーツトレーニングの会社もやっていて、あれ、サッカーは?という感じなんですが。

サッカーと仕事を両立するのはめちゃくちゃたいへん。サッカーやってビジネスを考え、を交互にやる感じ。
パンクしたらやめる、パンクしたら部下に任す。そうやってなんとかやっています。

一日24時間あって、サッカーはウォーミングアップ合わせても3時間。8時間寝て、1時間ずつ朝昼晩飯食べたとしても、残りが10時間ある。これが365日積み重なったらどうなんねん、と。ベルギーに負けた時も、負けた!はい次!という感じ。負けてガッツポーズするメンタル。」

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大日方氏「最後に一言お願いします!」

宮口氏「私たちにはビジョンがあって、それを実現するのがゴール。ブロックチェーンバカになってはいけない。ブロックチェーンは手段。他の人を見て、外の世界を見て、失敗を恐れずやろう。」

本田氏「話すだけで、想い伝えるだけじゃダメだなと思って、コミュニティを作りたいと思っています。何か実行したい人が集まって、ブロックチェーンを熱く語って、何かを作りたい人が集まるコミュニティを作りたいと思っています。何か行動を起こすメンバーをこれを機に作りたい。私はそういう人を作るスピーカーとして活動して行きたい。ここにいる皆さんは手を動かす人が多いのかなと思うのでね。」

大日方氏「今日はありがとうございました!」

会場は大きな拍手に包まれました。

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最後はお二人がフロアに降りて、本田氏・宮口氏と参加者で記念撮影をしました。

こうして
Ethereum & I (& You)
は熱狂のうちに幕を閉じました。

以上、イベントレポートでした!ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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