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東京ミネラルショー2023に行ってきた

12月11日月曜日、池袋サンシャイン文化会館での東京ミネラルショーに初めて行ってきた。今年の日程は9日から11日。初日や土日は混むだろうと思って、最終日にした。イープラスでチケット(日付指定で一日券大人1000円、4日間通しなら1500円)を買って、セブンイレブンで発券して窓口で入場券と交換。会場は3フロアにわたるので、それを入り口で見せて中に入る。
追記:他の人の写り込みに気をつける、商品については販売者の許可を取る等々注意書きがあったので撮影はしていません。商品を買わずに写真だけ撮るって失礼かなと思いました。

で、ミネラルショーって何をやってるのかというと、鉱物や宝石を扱う国内外の業者の展示即売会である。

出店業者は、鉱物標本からジュエリーまで、多岐にわたる。
石のコミケ、と表現しているのをネットで見かけたが確かにそんな感じと思った。机の後ろでお店の人がおにぎり食べてたり。ただ会場は独自にライトアップしているブースも多くて、すごく明るい。入って圧倒された。
無造作に原石をごろごろ置いているところもあれば、大型のショーケースを持ち込んで展示しているところもあった。普通に御徒町あたりの宝石店も出店している。思ったより外国人が多い。ネパールインドパキスタンあたりの濃い顔立ちの人が目立つ。白人もいたな。産地で直接買い付けてきた、と表記しているところもあった。
なぜかシンギングボウルやチベタンベルを扱っているブースまであった。

パンフレットの配置図

石も原石のままのやつから研磨されたルース(裸石)までいろいろ。大きさもさまざま。ちっこい標本からでっかいやつまで。これ、搬入するの大変だろうなと思った。でかいアメジストドームとか。
よく見かけたのは水晶。ごろごろしたクラスターとか、中にいろいろ入ってるやつ(インクルージョン)とか。あとフローライト(蛍石)(最近ダイソーで話題)も扱っているところが多かった。緑色の石なんだけど、ブラックライトを当てると青く光る。
緑色の石といえば、糸魚川の翡翠を扱っている業者もあった。原石もあれば勾玉に加工されているものも多かった。

オリジナルのアクセサリーを売っているところや、ルースを持ち込んで加工してくれる業者も入っていた。
中華系の業者は龍の形に彫刻したやつとか売ってたな。ああいうのは置き場所を選ぶなあ。
ビーズ状に加工して束にして売っている業者もたくさんあった。

企画展として、化石や、イミテーションの展示コーナーがあった。パンフレットにも主催者が、偽物は全部弾けているかわからないから気をつけて、みたいな注意書きがあった。展示ケースにはいくつかの本物と偽物が並べて置いてあったけど、偽物の方がきれいだった。ターコイズとかオパールなんて樹脂で作れると。
出店している業者の中にはちゃんと「合成石」と表記してカラフルな結晶を並べているところもあったので、それはそれで割り切って使うものなのかと思う。カラフルなメノウは染めてあるんだろうなと素人目にもわかるしね。

で、本物の石はお値段もピンキリで。数百円で買える標本もあれば、二桁万円のルースとか。カラット売り、グラム売りが多いので、重さを計ってみないといくらになるのかわからない。秤が置いてあって自分で選んだ石を載せて調べられる店もあったのでやってみたけど、片手で握り込めるサイズの原石でも数千円になる。高価なものを扱っているので、防犯カメラを設置している店もかなりあった。
これは…ちゃんと予算を決めていかないと青天井ですがな。値段も小さいシールに小さく書いてあって、遠近両用メガネが無かったらおばさん詰んでいた。

さて、おばさんの今回の戦利品。エチオピア産のオパール。角度によって赤や緑が見えるのが美しい。虹を閉じ込めたみたい。これ、最終日なので値引きしてくれて10650円だった。

オパール原石は1g1000円が相場らしい

このオパールを買った店(工房)の人に今回初めて来たことを話したら、「石に当てられるかも知れませんよ」と言われた。会場の隅にベンチが置いてあるからそこで休むといい、みたいなアドバイスをもらった。人混みと石のエネルギーで疲れちゃう人も多いみたいよ。

確かに平日の最終日でも結構混雑していた。客層は本当にバラバラで老若男女。月曜日だけど学校が休みなのか、親子連れも見かけた。これがいい、と欲しいものを決めて自分のリュックからお小遣いを取り出している小学生男子がいたな。石好きな人が集まって楽しんでいる、なんか面白い空間だなと思った。

実は去年も上野の科博の宝石展を見にいった。あれも良かった。原石からジュエリーまで。図録買っちゃった。

宝石の原石はいいね。
地球の記憶というか、悠久の時間の結晶みたいだ。

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