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落とし物を届けに

今住んでいるアパートの集合ポストの上に、ある幼稚園の通園バッジ(園児の名前と送迎バスのコースが書かれている)が置かれていた。おそらく近所に落ちていたものを、誰かが拾って置いたらしい。
住民には該当する人物がいないので、もう半月ほどずっと置かれたままになっていた。わが子の名前が書かれたものが紛失って、親にとっては嫌だろうなーと思っていた。そんなところに置いたって、本人には届かないのに…と、見るたびにもやもやしていた。

で、仕事が休みの日。直接幼稚園まで届けようと思い立った。ちょっと寒いし面倒だなーと思う自分と、早く届けてやりなよ雨降るぞついでにドラッグストアでマスク買ってこい、と思う自分で葛藤した後、意を決した。
その幼稚園までは自転車で15分ほど。結構距離がある。急いで支度をして向かった。いろいろ書きたいけど、どこの幼稚園かばれるのでやめておく。

朝の9時台だったので、まだ完全に登園が完了していない様子。門のところに先生が立っていたのでバッジを手渡ししてきた。ご親切にありがとうございます、とすんなりと受け取ってもらい、お礼を言われた。もっといろいろ聞かれるかと思っていたのでほっとした。

ミッションコンプリート。ああすっきりした!

こういう、あるべきところに物が納まって、完結するとすっきりするのが水瓶座の月(星占いの話)。

以前、まついなつきさんのブログにこんなことが書かれてあった。おばさんは集団化してはいけない、それぞれが地域で糊のように人と人をくっつけるような、小さな活動をするのが良いのだと。近所のお年寄りに声をかけたり、自分ちの前を掃き清めたり。そういうレベルの話。

私も、もう大それたことは考えずに、世の中がちょっとでもスムーズにまわるようなことができたらいいなと考えるようになった。
最近、自分の行動の結果が想像できない人が増えてるからね。洞察力というと大げさだけど、まだまだそういう考え方は鍛えられるんじゃないかと思っている。

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