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負のスパイラルに陥ったバス

「もうバスは限界だなぁ」といつも思う。


どんなに働いても給料は増えないし、

無人化以外という省力化以外に「切り札」がないし、

運賃が安い割には、運転手にのしかかる負担が大きすぎるし、

都会のバスでも減便が始まってるし、

とか言いながら回送バスはバンバン走ってるし、


なんだか、バスに関する喜ばしいニュースが全然思いつかない。


地方に限らず都会でもそんな状況だから、顧客にとっても事業者にとっても、良いことがない。

乗客が減れば収入が減って待遇が悪くなって担い手がいなくなり、便数も減って立ち行かなくなる。
あるいは、なり手がいなくなって便数を減らさざるを得なくなり、乗客が減って収入が減り、待遇が悪くなって人が減り立ち行かなくなる。

公共交通機関の宿命かもしれないが、そういう負のスパイラルに陥ったら、抜け出すのがかなり難しい。

鉄道だったら、鉄道そのものを観光資源にしたり、駅を人の集積地に生まれ変わらせる特効薬がある。
そうやって蘇った鉄道路線が、実際にいくつもある。

しかし、バスはどうだろうか?
今の今までそういう話題を聞かないということが、事実である。
繰り返しになるが、明るい話題が「無人化」しかないのはマズイ。
しかも、こういう技術を導入するためには、補助金でもない限り苦しいと思う。
(前にどっかで書いた気がするが、こういう技術に金を出す余裕があったら、運転手の待遇はすでに改善しているはずである)


さて、10年後のバス業界はどうなっているだろうか?
駅前に止まっているバスが外国人対応に苦慮し、ものすごい行列ができているのを見て、たまらずこんなことを書きたくなってしまった。

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