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千秋楽

 昨晩は「夜明けの夫婦」の都内ラスト上映を観てきました。これで五回目ですが、いままでにないたくさんのお客さんがいて、びっくりしました。ポレポレ東中野がほぼ満員ではないですか。
「夜明けの夫婦」は、観るたびにほんの少しずつ幸せになる映画です。とはいえ、たいがいは一度しか観ないわけですから、ぼくのなかにあるへんな多幸感はなかなか説明しづらいです。
 終映の瞬間、ひとり心のなかで拍手をしていました。それが一体だれに向かってとか、なにに対してかはわかりませんでした。

 うっすらと明るくなって最後の舞台挨拶です。端から端までずらっとならんだ俳優陣。公開初日の宣伝のためではなく、みな終映を見送るために劇場にやってきました。短い時間のなかですが、観ていただいたかたに、もっといいたい、もうひとこと話したい気持ちがあふれていました。

 千秋楽。その様子を観客席から見ながら、自然とそのことばがでてきました。
 この五週間、映画のなかで毎日芝居をしてきた役者たちが、楽日を終え、スクリーンという舞台からおりてきて、たがいに笑い合っている、そんな錯覚におちいりました。「夜明けの夫婦」という舞台のような映画はまた、映画のような舞台だったのかもしれません。

 ポレポレの階段を上がると、そこはまさに芝居をはねたばかりの劇場前。通りにまであふれたひとたちのすがたは、劇場がある街独特の寛容さで、東中野の日常にもなっているのでしょう。
 役者たちばかりではありません。監督、プロデューサー、カメラマン、録音、ヘアメイク、衣装。すべてのスタッフも集まりました。

 みなで迎えた千秋楽の写真です。いろいろ忘れっぽくなっているので、ここに載せて、備忘録とします。

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