明るい未来に今いるのさ。

皆さまこんばんは。

sancribのボーカルをやっている大川内です。

蒸し暑い毎日が続いておりますが如何お過ごしでしょうか。

普段TwitterやInstagramすらあまり更新出来ていない僕ですが、この度僕たちsancribが8月25日(水)にニューシングル『daydream』を発売するという事で、たまには長い文章を書いて少しでも皆さまの購買意欲を高められたらと思い、今日から発売日までなるべく高い頻度で筆を執らせていただこうかと思っております。(そうとでも公言しないと今日が最初で最後のnoteになりそうだったので…)

(↑daydreamのジャケ。mon様作。個人的に緑の色味がポイントです。)

今回のリリースに際しての動きは過去の作品の時と比べてより一層みんなの目につくものにしたいなと頑張っております。というのも、この度僕たちsancribは「okera records」という自主レーベルを天下のタワーレコード様の中に立ち上げさせていただきました。『daydream』はそんな自主レーベルから初めてのリリース作品です。

もちろん、今までのリリースの時も全力でプロモーションしてきたつもりですが、今回のリリースに関しては偉そうに自主レーベル立ち上げときながらCD全然売れませんでした〜というのは本当に格好つかないよな…という責任感が強く芽生えております。基本的に頑張る事は苦手ですが、本当に頑張りますので、何卒。

↓こちらから予約出来ます!(渋谷、福岡パルコ、博多アミュのタワレコ限定です。)

(↑okera recordsのロゴ。こちらもmon様作。オケラはほぼほぼ地中にいるらしいので地中への入り口であるマンホールをイメージしました。)

noteを始めた経緯はそんな感じです。



一発目となる今日は長い文章を書き始める練習として、7月7日にリリースされた暫定の最新シングル「darling」について、作曲者としての見解を述べていきたいと思います。

(↑darlingのジャケ。なんとこちらもmon様作。ポイントはこの鮮やかなレッド。底の赤ラインの幅は死ぬほどこだわりました。)

まず、darlingを作る上でのテーマが今年の1月にリリースされた『SWEET DREAMS』というミニアルバムの続きを作りたかった。という事から。

こちら、僕らにとって初めての大きい作品だったので、どうしてもその余韻がずっと抜けない感覚がありました。ただ、その中でも僕個人の生活は少しずつ変化していて、次のステップに進みたい!前作の余韻を残してもいいから新しい曲を作ろう!というスタートでした。

そんなSWEET DREAMSですが、リード曲としてMVも作った「春風に吹かれて」という曲が収録されており、こちら恥ずかしながら紛れもない失恋ソングとなっております。そして、なんともう一つのリード曲「ブルーバレンタイン」もズブズブの失恋ソング…そう、SWEET DREAMSは大失恋ミニアルバムだったのです。(自分でもこんなはずではなかった。)

ただ、曲を作ってからリリースまでの時間というのは驚くほど長いもので、丁度SWEET DREAMSがリリースされるくらいの頃にはそんな大失恋を乗り越えて新しい恋が成就しておりました。(私ごとではありますが。)

そんな感じで、「春風に吹かれて」の中で「明るい未来へ行くよ」と強がっていた青年は、その曲が世に放たれる頃には無事にその「明るい未来」へ辿り着く事が出来ていたという訳なんです。

ちなみにこの前、バンドのインスタでライブ配信をした時に「sancribの曲は俺の近況報告みたいな感じだね」という旨の発言を冗談まじりにしたのですが、それはあながち間違いではないです。暖かく見守ってくれたら嬉しいです(笑)

そんなこんなで大失恋ミニアルバムSWEET DREAMSとは正反対、だけどちゃんと地続きになっている曲!という位置付けで今度はズブズブのラブソングを作る事にしました。(それと、彼女が喜んでくれるかな〜という不純な動機もあったのですが、全然でした。悲しい。)

また、ネタバラシみたいになりますが、ちゃんと続きにしたくて、SWEET DREAMSのM1「Intro」以外の6曲それぞれの歌中に出てくる名詞をdarlingの中に散りばめました。(ex:春風に吹かれて→明るい未来、ブルーバレンタイン→眠気眼)
歌い出しの「夢から覚めたら僕ら」という箇所はSWEET DREAMSという夢から覚めたというニュアンスです。

ちなみに眠気眼という日本語は本来無いらしく、正しくは寝ぼけ眼らしいです。



続いて、音楽的なところですが、この曲に関してはただただ美しいメロディを作りたいという一心で作りました。

例えば、昔作った「holiday」という曲は80'sのいわゆるシティポップっぽいニュアンスを出したいだとか、「公衆宇宙」という曲は90'sの渋谷系っぽいニュアンスを出したいだとか、基本いつも曲を作る上でぼんやりテーマがあったりします。ただ、この曲に関してはそういうの全部引っくるめた美しいコード、メロディをストレートに作ろうという気持ちで作りました。僕の中でラブソングってそういうストレートなポップソングというイメージだったので。

結果、作り始めのイメージがこれだけぼんやりしていると、めちゃめちゃ作りにくかったです。この曲は一日フルに使って曲のきっかけを掴む!という日を設けて、家に篭って作りました。結局その日の23時くらいまで何やってもしっくり来なくて、もう今日は諦めようと思って気分転換に散歩に出かけました。近所をただぐるぐる回っただけでしたが、そんな散歩にも疲れて家に帰ってきたらあっさりサビのメロディが出てきて、これだ!という感じでした。何回やっても曲作りは気分とタイミングに左右されてばかりです…難しい。

サビが出来てからはそれまで固まっていた何かが崩れるように30分もないくらいでほぼ全部のメロが完成しました。

歌詞は前述の通り、色々とやりたい事があったし、何よりラブソングなので相手がいます。(しかもいつか絶対バレる。)大事に何日もかけて推敲を重ねて書きました。でも、これは割といつもの作り方という感じです(笑)


とまあ、作詞作曲について大まかに触れる事が出来たので、最後にレコーディングについてちょっと書いて終わります。

曲を聴いてもらえばわかるのですが、完成形はタンバリンやアコースティックギター、クラップ音など今まであまり入れた事がなかった生楽器、生音を複数入れてネオアコっぽいサウンドになりました。

ただ、元々はSWEET DREAMSまでの作品と同様、バンド四人それぞれの楽器の音とコーラスと歌だけという風に考えていました。が、それらを全部録り終わった最後の最後に僕らがずっとお世話になっているUNKNOWN SOUND STUDIOの大エンジニア、山中さんから試しにアコギとか入れてみたら?と言われたので色々入れ出したら結果ほぼ全部採用という感じでした。

何が言いたいかというと、音源を作る時、エンジニアさんはもう一人のバンドメンバー、もしくはそれ以上の存在であるという事、またそのお陰でレコーディング当日でも思わぬ方向に曲が進化していくという事です。これまで山中さんは何度も僕らの危機を救ってくれたので、これは声を大にして言いたいです。



それと最後にもう一つ。僕が彼女に対して愛情表現をしただけのめちゃめちゃ私的な曲をバンドメンバーやエンジニアさん、レーベルの方々、リリックビデオを撮ってくれたリチャ君等々色んな人が支えてくれてちゃんと形になってリリース出来て、なんかバンドっていいな〜と改めて思いました(笑)

↓そんな感じで出来上がったdarlingのリリックビデオです!

久しぶりに長い文章を書いて疲れました…ひとまずここまで読んで下さった皆さま、本当にありがとうございました。(果たしているのか…)

それでは、また。


sancrib 大川内智彦

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