chill outしようよ

こんばんは。

sancribのボーカルをやっております、大川内です。

最近雨が続き過ぎてローテンションな毎日を送っております…。皆さんは如何でしょうか。


今日はこの後、日付が変わった8月18日(水)0時から、8月25日(水)発売の『daydream』より、1曲目に収録されている「sail song」という曲の先行配信が始まるので、同曲について作曲者の見解を話していきたいと思います。

(↑sail songのジャケ。daydreamからはこの曲しか配信しない予定なので個別で配信用のジャケを作りました。ロゴはNIRVANAのNevermindのウネウネしたフォントとアメリカのグロッサリーやマーケットで使われるTHANK YOUという文字が沢山書いてあるビニール袋のデザインを混ぜたようなものにしたいと毎度お馴染みmon様にお願いしました。バックの写真は僕が撮りました。)


まず、この曲の大元は今年の2月くらいからありました。僕がドラムンベースやりたい!と言って、スタジオでドラムの前底君がクソ早いビートを叩いている上にみんなでテキトーに音を乗っけてる中で一旦何となくのコードや雰囲気が決まり、僕が持ち帰ってメロディを練り直すという感じでした。
確かメロディ自体は今年の3月くらいにはある程度出来ていたような気がします。
そういえば、サビのメロディは寝ている時に曲を作る夢を見ていて、起きてもそのメロが頭に残ってたからそのままボイスメモに残したものという感じです。作り方含めて個人的に結構お気に入りです。

バンドとしては、ドラムンベースやりたいけどちゃんと今までのsancrib感を乗っけていくというテーマがありました。
最近のsancribのアレンジの作り方は、僕のイメージをベースの加藤君にぶわっと伝えて一旦加藤君がベースとなるデモを作ってきてくれて、そこからみんなで微調整していくという感じです。ただ、今回はまた少し違った感じで、僕が1コーラス作った時点で加藤君がフルコーラス分のオケを作ってくれて、僕的にそれが凄くよかったので、サイズ的に2番以降は僕がそのオケに乗っかった感じになりました。2サビ終わりの間奏の入りの部分の二つ目のコードがちょっとダークでいい感じなのですが、一人で作っていたら多分やってなかっただろうなと思います。みんなで曲作るの楽しいです。

また、楽器に関してですが、4人それぞれの音以外に、darlingに続いてアコギ、そして今回は加藤君発案で間奏やサビにうっすら鍵盤を入れてます。よくよく聴いたら結構いい仕事してくれてます。(ちゃんと楽器の名前があったんだけど忘れてしまった…。)

サウンドに関してはそんな感じ!意図した訳ではないけど、結果的にめちゃめちゃ夏感強めな雰囲気になりました(笑)


続いては歌詞。音源は出ていないですが、お先に歌詞だけ載せちゃいます。

「sail song」

気付けば涙流していた
僕のハートはまるでteenager
誰かにもらったキャンバスを
思い思い彩るall night long

小さく空に浮かんでいた
月より遠い場所へ行ってみたい
破れてしまったリーバイスと
履き潰してしまったコンバースと

生活はlike a turn table
ぐるぐる回る先はサイレント
いつか花は枯れて種を蒔く
そんなサイクルの中で凪を待つ

ゆらりとリリック吐いていくよ
ビートへ乗せ遠くへとtake off
終わる事のないmoment
育てながらずっと残していこう

初めから意味なんて何もないからchill outしようよ

車走らせあの海辺に行こう波の音を迎えに
そんなメロディを歌い続けようみんなで手と手繋いで

段々景色変わっていく
惨憺たるものすぐsun goes down
夕焼け空を見て何思う?
明日もまた新しい陽が昇る

僕らは言うのさグッドモーニング
身を委ねても流されぬように
一つ一つを紡いでいこう
他の誰も知らないストーリーを

大袈裟な事ばかり描いて間違えて繰り返して
初めから意味なんて何もないからchill outしようよ

車走らせあの海辺に行こう波の音を迎えに
そんなメロディを歌い続けようみんなで手と手繋いで

車走らせあの海辺に行こう波の音を迎えに
そんなメロディを歌い続けようみんなで手と手繋いで

とまあ、こんな歌詞を書いてみました。
全部が全部を説明するのは大変なのでピックアップして触れていきます。

まず、冒頭の

「気付けば涙流していた
僕のハートはまるでteenager
誰かにもらったキャンバスを
思い思い彩るall night long」

と言う箇所。初めにこの曲の歌詞を書くにあたってバンド活動や創作に関しての詞を書きたいなと思っていました。また、言葉を詰めるようなメロディだったので出来ればHIP HOPっぽくばっちりライミングしていきたいという2点を考えて書きました。この冒頭の部分では、未だに自分が10代の頃のように何かに感動する事があって、その感動を元に曲を作っている事。そして、真っ新な何もないところからではなく、結局誰かからのインスパイアを元にを創作活動をしている事を肯定したいという思いで書きました。あと、曲作りしてたら夜が明けちゃってたという事がよくあるのでall night longです(笑)

続いて、

「小さく空に浮かんでいた
月より遠い場所へ行ってみたい
破れてしまったリーバイスと
履き潰してしまったコンバースと」

という箇所。(今も頑張っているところなのでしょうが、)ちょっと前に元ZOZOの前澤社長が月に行くんだ!という話をしていて、それが結構話題になった時期がありました。が、少し時間が経った今となってはどうせならそれよりも遠い場所、つまり今の僕らには想像もつかないような景色を創作を続ける中で見てみたいなと思うようになっていたので、結構デカイ事を言ってみました(笑)ただ、僕は物理的に行きたい訳ではなく、イメージの中でそういうものを作りたいという意味なので、服装は今僕が着ているようなラフな感じのまんまだよという意味で「破れてしまったリーバイスと 履き潰してしまったコンバースと」と続けました。

ちょっと飛ばして、

「初めから意味なんて何もないからchill outしようよ」

という箇所ですが、僕は基本的に意味とか意義があるような立派な事って実はあんまり無いと思っていて、僕らが生きている事に関しても本当は特に意味は無いんじゃないかと思っています。(思想強め…)そういう中でじゃあ何で生きてるの?と言われたら、死んでしまったら楽しい事も美しい事も含めた良い事全て体験出来なくなっちゃうと思っていて、逆に生きていれば辛い事ももちろん沢山あるかもしれないけど楽しい事も沢山あって、それを身を持って体験出来るっていいな〜と思うのでなるべく生きていたいな〜という感じです。自分が色んな事を楽しむ為に生きてます(笑)

また、「chill outしようよ」に関しては、chill outって何だか少し古い言葉な気がしていて、もうここ数年擦りに擦られて消費されまくってきた言葉だと思います。僕も未だにちょくちょく使うし好きな言葉ですが、敢えて言うのはもういいでしょ…みたいな。多分そんなchill outに対してみんなが抱くイメージは「ゆっくりする」とか「リラックスする」とかそういう感じだと思います。ただここでのchill outは「遊びに行こうぜ」という意味で使っていて、敢えて今、みんなが捉えてるものとは違う意味で言ってみるのも面白い気がしたし、最近の色んなカルチャーがすぐ消費されちゃう感じへのちょっとしたカウンターとして使ってみました(笑)物事には色んな側面があるんだよ、的な…(笑)

続いてサビ、

「車走らせあの海辺に行こう波の音を迎えに
そんなメロディを歌い続けようみんなで手と手繋いで」

ここがサビです。その前に「遊びに行こうぜ」と言ったので、完全にその続きとしての詞です。ただ、もう一つの意味として、最近よく波の音だったり、風の音だったり、そのまんまですが自然の音ってナチュラルに身体に入ってくるな〜と思います。都市の中で人間が作った音を聴きまくっているとたまにそれがすごく過剰なものに聴こえてくる瞬間があって、改めて、という感じです(笑)ここの箇所は出来れば僕らもそんなナチュラルな音楽を作っていきたいという気持ちをBメロと繋がる形で書いてみました。最後はバンドメンバーやお客さん、友達含めたみんなでそれをシェアし続けていけたらいいな〜という願望を付け加えてみた感じです。


歌詞は部分的にですが、おおよそそんな感じです。個人的にdarlingという少しガーリーな感じの曲を作った反動というか、ボーイ感強めな曲を作りたかったという感じです(笑)


この後、日付が変わって8月18日から配信開始になるので、よかったら聴いてください〜。

それではまた。

sancrib 大川内智彦

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