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智慧は何処にある?


 「智慧(ちえ)」とは、「物事の真理(ありのままの真実の姿)を把握する知的な心の働きと苦悩を消尽する悟り(解脱)につながる精神作用」を意味している仏教用語なのです。
「智慧」という仏教用語は、「真理・悟り(解脱)につながる究極的な精神作用・心理的な働き」のことを意味しているのです。
それに対して「知恵」は「現実的な生活・仕事・人間関係に役立つような知性やアイデア」を意味していますが、「智慧」と表記する場合には「仏教における真理の把握あるいは悟りの実践と関連する究極的な知性や精神作用」を意味していることになります。
「知恵」と「智慧」の違いはどちらも「ちえ」と読んで「知的な頭の働き」を意味しているという共通点はありますが、「知恵」は「一般的に使用されている言葉」、「智慧」は「真理・悟り(解脱)と関係する仏教用語」であるという違いがあります。
「知恵」というのは「物事を適切に判断して対処していく知的な精神の働き」や「仕事・生活などに役立つアイデアをひらめく心の作用」を意味していますが、「智慧」のほうは「物事の真実の姿・真理を明らかにする精神作用+苦悩を超越する悟りに向かう心の働き」を示す仏教用語であるという違いを指摘できるのです。
 智慧は現場にこそあるので、真理を掴むには机上で考えるのでは無く、現場で実際に体を使って働かなければ掴めません。
それでは究極の智慧は何処にあるのでしょうか。
①東京大学経済学部
私は経済学経営学を専門にしていますので、経営学の智慧を突き詰めて来ました。
日本の最高学府である東京大学の教授達からも教わりましたが、そこには智慧は感じられませんでした。一橋大学の方がそれらしきが感じられるのです。
②日本の大学院
一橋大学も含めた日本の大学院でも探して見ましたが、どうも日本の大学院にも智慧が無いようなのです。
③日本の学会
それでは全ての研究者を束ねている、経営学会や情報学会にはあるのではないかと、長年加盟しておりましたが、そこにも有りませんでした。
④総合商社
学術機関に無いのであれば、もしや民間企業のトップには有るのかも知れないと、大手の総合商社で探して見ましたが、そこにも智慧は見当たりませんでした。
⑤国際会議
欧米になら有るのではないかと、ジュネーブやバルセロナ等でも数々の国際会議に参加してみましたが、そこにも智慧は有りませんでした。
⑥ニューヨーク54番街
もしかしたら、マンハッタン摩天楼のペントハウスにならあるのかも知れないと期待をして見ましたが、そこには一般人の想像を超える世界はありましたが、智慧はありませんでした。
⑦外資系IT企業
もしやMGAFAやソフトバンク、楽天のような最先端のIT企業にならば有るのかも知れないとも考えて見ましたが、そこにも智慧は有りませんでした。
⑧哲学
武士道、論語、孫子の教えの中に智慧があるのではとも考えました。
確かにヒントになり、智慧に近い教えはあるのですが、未だ本質までは辿り着けておりません。
⑨youtubeやTwitter
最新のメディアを絶えずウォッチする事で、智慧に辿り着きたいと試みておりますが、未だ辿り着く事は出来ておりません。
それらの情報を毎日追いかけているのが実情になります。
⑩ナーランダ(Nalanda)
スリランカ中部セイロン島のほぼ中心に位置する仏教遺跡。8世紀頃に南インドの建築様式で建てられた石造の仏殿がある。ヒンズー教の影響が色濃く残り、同国では珍しい男女の交合の浮き彫りなどが見られるそうです。まだ行ったことは無いので、一度訪れてみたいと考えています。

智の極意

 智慧に辿り着く為のヒントや極意は、今のところ以下より導き出されています。
①温故知新
温故知新は「昔のことを研究し、そこから新しい考え方や知識を得ること」を表す語となっています。歴史には智慧が溢れていますが、最大の問題点は天下人にとって都合良く書き換えられてしまっていることなのです。
したがって、行間を読まなくては真実がわからないのです。
②敵を知り己を知れば百戦危うからず
敵と味方の情勢をよく知って戦えば、何度戦っても敗れることはないと言う意味なのですが、戦略や戦術を知ることは、智慧に近づく為には大変重要な情報になることを忘れてはならないのです。
③表と裏 
物事を判断する際には、両面を見ることで全体像がハッキリと浮かびあがります。
本音と立前や正義と悪等の両面で物事を見ること、更には三極に分けて考えるとより深く理解出来ることも出て来るのです。
④需要と供給
二面性の中でも、需要と供給を忘れてはなりません。需要の方が先行して供給を引っ張るケースがほとんどなので、需要についていち早く目を向けて行くことが大切になります。
メタバース市場での需要からは絶対に目が離せません。
⑤主体的
同じく二面性の中では、絶対に受動的になってはなりません。絶えず主体的になって、自ら仮説を立てて進めて行かない限り、智慧には辿り着けないでしょう。先ずは、主体的な精神を持つことが絶対的に必要になるのです。
⑥未来予測
未来地図を自ら作成することで、ヒントが浮かんで来ていますので、より詳細で正確な未来地図を描き続けて行きたいのです。
⑦優秀な師匠と仲間
適切なアドバイスをくれる師匠や仲間の存在は、大きいので、これからも優秀な人財と沢山お会いして話し合って行きたいと考えています。
⑧作品について語り合う
芸術作品、映画、小説等の作品のエッセンスについて語り合う中からは、智慧に対するヒントが浮かび上がります。様々な切り口や視点から話し合うことはとても有意義な時間になるのです。
⑨川の流れを読む
未来地図と同様に、川の流れが何処に辿り着くのかも追いかけて行きたいものです。
徳川家康、加藤清正らが川の流れそのものを創り変えて文明を築いて来たことは、大きなヒントになるのです。
⑩外濠を埋める
推理小説やパズルの中でも重要なピースが不足して、本質が見えない時には、外濠を埋めて行き、本丸を炙り出す方法が考えられるのです。
外濠を埋めて行くと、本丸の姿だけでは無く、陰のボスの姿までが炙り出されて来るので面白いのです。

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