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PEAの放出「水平思考」

 本日は、子育てを楽しむための「水平思考」について、書いて行きたいと思います。

①水平思考
 水平思考(メタ視点的発想)で、「無意識を可視化できる」力があれば将来、本質が見える人になれます。水平思考とは、問題解決のために既成の理論や概念にとらわれずアイデアを生み出す方法なのです。エドワード・デボノ氏が1967年頃に提唱した方法で、物事を垂直に深掘りする従来の垂直思考では斬新な発想は生まれにくいとし、多様で水平的な視点から物事を見ることで、直感的な発想を生み出す事が出来ると言う考え方なのです。
 一度見たものを瞬間記憶する右脳の能力を活用すると、見たものを写真記憶としてイメージ化することもできるのです。
例えば東京スカイツリーからの眺望を見ることで、とてつもないデーターを写真記憶として理解することも可能でしょう。
本来気付いていないような、車の動きや建物の詳細が、実はイメージとしてとらえられているので、それらを情報として活用することも可能になってくるということです。
この能力は、実際の仕事においては、千人単位のFacebookやTwitterのフォロワーの情報をたちどころに処理して、必要な人に、必要な返信が一瞬でできてしまう能力として役立ちます。
 ところで「星の王子さま」が言ったように、この世でいちばんたいせつなことは、「心」なのです。「心」は肉眼では見ることが出来ないのです。つまり「心」は、第三の眼で感じとらなければならないのです。
 日本に「場(空気)を読め」「行間を読め」という教えがあるように、自分の子ども達には、たとえ目には見えなくても、自分や周りの相手の様子を感じとって行動ができる人間になって欲しいと思います。
それができるようになるためには、物事をただ正面から見るのではなく、裏から、右から左から、上から下から、斜めから、または内側からの切り口で見ることが必要です。
 様々な角度から見る事によって、それぞれの角度から見た時の問題点や矛盾が洗い出せます。それらの問題点を解決することで、新たな理想のモデルが出せるようになるのです。そして、それらを含めた全体像を五感、六感で認識したうえで、誰もが目で見て分かる一般的な形式に翻訳し、置き換える作業ができれば、それこそが、21世紀に必要とされる能力であると言えるでしょう。
 情報分析をしたら、裏情報などをヒントに今度は様々な角度から情報を掘り下げていくプロセスへと進んでいくのです。
 それは発掘した縄文土器を接着剤で止めながら復元して行くかの如く、頭の中で想像している完成像を元に、細かなパーツを組み立てて行くこと。バラバラから完成品を復元するとても難解な作業です。
それらの能力を子供に着けさせるためには、日頃からジグソーパズルや3Dパズルを組み立てる遊びをたくさん経験することなのです。
幼稚園生の頃から、4枚~32枚程度のジグソーパズルをやらせておくと、推理力はどんどんと向上していきます。ピースをグルグル回転させるため、図形の認知力や空間認知力がかなり高まるのです。
 300ピースを超えてくると大人でも完成まで3時間以上かかる難解な課題となるので、問題解決力を向上させるためには大きな力となります。また推理小説を読んで、犯人を推定する習慣をつけたり、推理映画を観て、誰が犯人なのか、色々と想像しながら物語を楽しむような時間を経験することも、大切になるでしょう。

②残像トレーニング
 残像トレーニングはスポーツ界でもよく使われるトレーニング方法です。
 意識を集中して、特定の図形を約20秒~30秒見つめたあと、目を閉じ瞼の裏にその図形を思い浮かべるという簡単な方法なのです。
 七田式では瞑想をして、体をリラックスさせてから残念トレーニングを始めます。
その後、オレンジ色のカードと真ん中の紫の点を、一分ほど集中して眺めます。目を瞑り、まぶたの裏に映る色をできるだけ見続けて記憶します。
「残像」は、例えば光を見たときに、その光が消えた後もそれまで見ていた光や映像が目の前に残って見える現象をいいます。
その残像を意識的に見る(感じる)ことで、集中力を高めたり、リラックスすることができるようになります。その結果、無意識まで見ることができるようにもなるのです。
 残像記憶トレーニングの効果は、
①画像がより鮮明に長く残るようになると、イメージを呼び起こす力が高まり、記憶力のアップに繋がります。
②頭の中でイメージをクリアに描けるようになると、行動が積極的になり、集中力が高まります。
③普段、仕事や学習で左脳を使うことが多い人にとっては、右脳を活性化することで、左脳を休息させる効果があり、その結果として頭がスッキリとします。
④イメージ画像の記憶を辿って、それを引き出す訓練をすると、記憶障害の防止にも繋がります。
⑤ひとつのことをイメージ出来るようになると、それに関連することがらも、どんどんと見えてくるようになるので、創造性をアップする効果もあるのです。
 残像トレーニングを続けると、残像を見ている時に脳の一部が活性化し、脳からα波やθ波が出るようになるようです。初めのうちは、残像は20~30秒で消えてしまいますが、残像訓練を続けていると、残像の残る時間が徐々に長くなっていき、反対色ではなく、そのままの色で見えるようになるのです。
残像がそのままの色で残像が見えるようになると、そのころからイメージを描くカが活性化して来るのです。そして最初に現れた残像の色や形が、自由に変えられるようにもなり、自発的にイメージが見えるようになるようです。
 残像は、目が見ているのではなく、脳が直接見ているので、右脳のイメージとは、目が見えるのではなく、網膜上に映像が現像されることによって、見えるようになっているのです。
 野球用等の、スポーツ選手向けの残像トレーニングのCDなども市販されているようですので、右脳トレーニングとして是非やってみて下さい。

③第三の目
 第三の目(サードアイ)は眉間のちょっと上のくぼみあたりにあります。
インドの女性がビンディーと称し、赤い丸をつけるところになります。
インドのヨガでは第6チャクラと呼ばれています。
 第三の目が活性化すると、肉眼では知覚できないビジョン系の能力が発達して、透視、遠隔視ができると言われています。
 哲学者のデカルトは、脳の松果体がこれにあたり、魂の座と称して生涯研究をしました。
肉眼とは別の目が使えて、水平思考ができれば素晴らしい世界が広がるからなのです。
 第三の目の開眼で起こる5つのこと
①知覚能力の劇的な向上
 第三の目が開眼することで、本当にもう1つ眼球が増えたかのように、あらゆるものがクリアに鮮やかに見えて来くるようになります。視覚だけでなく、五感がすべてこれまでと別次元のレベルで敏感になり、知覚能力が全般的に劇的に向上します。  食べ物などは、今までとはまったく違う食品に感じられるほど感覚が研ぎ澄まされて来るのです。  
②夢がリアルに感じられる
 睡眠中の夢が、第2の現実になるほどにリアルに感じられて来ます。これは高次元なステージへとステップアップ出来たからで、夢を通して送られたメッセージを解釈することで、現実の行動の指針にすることができるようになります。
③頭痛と倦怠感
 自然に第三の目が開眼した時には、往々にして頭痛と全身の倦怠感に襲われるということが有るようです。これは、身体のエネルギーの流れが一時的に混乱するためのようです。各チャクラとのバランスがとれてくることで症状は治まります。
④リアリティが希薄になる
 第三の目が突然開眼した場合には、その瞬間から世界がこれまでとはまったく違って見えるのです。それに慣れるまでは、周囲が現実のものは思えない感覚に襲われてしまいます。この感覚によって、周囲をすべてフェイクやバーチャルだと考えてしまうことが起こります。第三の目の開眼によってもたらされていることが理解できていないと、新たな現実になじむことが難しくなってしまうのです。

④人間関係の変化
 第三の目の開眼によって、人を見抜く力も劇的に高まるのです。日々接する人の嘘や邪心、感情の偽りなども簡単に見抜けるようになってしまうので、これまでの人間関係にも変化が生じてしまいます。例えば、嘘をつく人との関係を続けることが困難になってしまいます。あらかじめ、人間関係を冷静、客観的に捉えて対処することが、必要になって来るのです。
 第三の目が開眼することにより、身体のエネルギーの流れに乱れが生じ、さまざまな症状を引可能性がありますので、信頼の置けるメンターのアドバイスを受けられる体制を整えておくことも、頭に入れて置かなければならないのです。

⑤離見の見
「離見の見」とは世阿弥が能楽論書「花鏡」で述べた言葉のことです。それはまるで「幽体離脱」のように、演者が自らの身体を離れた客観的な目線をもち、あらゆる方向から自身の演技を見る意識のことなのです。心理学用語の「メタ認知」ともほぼ同意語だと思います。
 例えば、座禅を習慣化するようになると、自分の内面(感情や不安など)を客観的、冷静に見れるようになります。
 また自分の内面だけでなく、外側(周囲の反応や不測の出来事など)の事実に対しても一歩引いたところからその現象を、ありのままにとらえることができるようになります。
この「自分自身を俯瞰して見れる」力が付くことで、余計なコミュニケーションギャップや無駄な動き、心の乱れを少なくすることが出来る様になるのです。
 人の上に立つリーダーが、感情に飲まれて感情的な言動を繰り返せば、良い結果は得られません。 座禅は、筋トレをするのと同様に一回やっただけでは、その効果を実感することはできません。
 ですから、継続し習慣化をして定着させることが成功のポイントとなるのです。
継続することで脳が確実に変化し、心もぶれなくなって来るのです。
 アップル創業者のスティーブジョブズ氏等の多くのリーダーが、坐禅や禅の教えで、自らを調え、周囲との関係性の質を高めて成功した様に、皆さんにも「離見の見」を習得していただけたら幸いです。

⑥推理小説
推理小説を読んだり、推理映画やTVで推理番組を観ることで、予測する力が養われます。全く見えないはずのモノを、周りの状況や情報からあぶりだしてみようとする能力が要求されるからなのです。
それらを鍛えることで、無意識までも見ることが可能になりますので、是非、子ども達と一緒に推理小説を楽しんでみてください。
 図書館では無料で借りたり、Amazon.comでも中古本で探すと、とても格安で手に入ります。推理小説を読むことで、鍛えられる能力は、
①共感力が高まる。
 神経科学分野の研究によると、架空の出来事の記述を読んだ時と、その出来事が実際に自分の身に起こった場合とを比べてみると、脳の同じ部位が反応することが明らかになりました。つまり、フィクションを読むだけで共感力は鍛えられているのです。
②変化を避けられないことを学べる
 SF小説の役割は、特に未来を舞台とした作品の場合、「万物は変化する、そして私たちはその中で生きていく」ということを、自然に理解できるようにサポートすることなのです。
 特にSF小説には、架空のマシーンや概念が多数登場しますが、一旦そのアイディアが発表されてしまえば、それらのほどんどが誰かの手によって実現されてしまうのです。
 私たちの環境は、常に変化に晒されていますが、SF小説やファンタジーは、私達に未来への心の準備をさせてくれるのです。
3.好奇心を芽生えさせてくれる
 何かを学ぼうとするとき、もっとも大きなきっかけになるのが「好奇心」なのです。子ども達が何かを体験した時に、ワクワクドキドキすると、そのことに対して強い興味が湧き、それについてもっと探究をして、すべてを知りたいと思うものなのです。   推理小説やフィクションはそのきっかけを作るのにとても有効なのです。
4.話し上手になれる
 友人や家族と話す時には、誰しもが自分の身に起こったことを、無意識にストーリー化して伝えようとしています。人に情報を正しく伝えようとすれば、具体的な数字や名前をハッキリとさせ、時間の流れを考え、5W1Hを入れて論理的に話す必要があるからのです。人は世の中の仕組みや目の前の事象を理解する時にも、無意識のうちに自分の頭の中でストーリーを組み立てているので、それが上手になると話し上手になれるのです。

⑦ジグソーパズル 
 幼稚園生の頃から、4枚~32枚程度のジグゾーパズルを始めておくと、推理力がどんどんと向上します。ピースをグルグル回転させるため、図形の認知力や空間認知力が高まります。300ピースを超えてくると大人でも完成まで3時間以上かかる難解な問題になるので、問題解決力を向上させるためには大きな力となります。
ジグソーパズルで育つ子供の5つの能力
①巧緻性
小さなピースを1つずつ掴んだり、ピースを狙った箇所にはめ込むという作業も、巧緻性つまりは、手先の器用さを養ってくれます。最初のうちは、上手くピースをはめることが難しいので、親が見守ってサポートしてあげましょう。ジグソーパズルのピースがピタッとはまった瞬間はやった〜と言う達成感を得られます。パズルの完成像を予想したり、次にどのピースがどの場所に入るのか予測するのが、ジグソーパズルの楽しみなのです。ジグソーパズルは、創造性や図形スキル、空間認識力も高めてくれます。
②論理的思考力
ジグソーパズルを効率よく作るために、ピースごとに色分けしてみたり、先に枠から作ってみたりといった工夫が出来るようになります。全体像から骨格、そして細部へと段階的に絞り込み、その結果、どのように作っていくとよいのかを繰り返し考えることは、論理的な思考能力を高める大きな力となるのです。
③直感力、閃き力
 たくさんあるピースの色や形を見て、すぐに1つのピースを選び出すことができる子は、直感力や閃き力に優れている子だからなのです。また、じっくりと時間をかけて選び出す子供には、観察力が身につきます。何度も繰り返すうちに、色、模様、ピースの直線、形等、選ぶ為にキーとなるヒントに直ぐに反応し、ある程度の絞り込みと偶然の直感力を組み合わせて、高い確率で答えが出せるようになるのです。
④集中力
 ジグソーパズルを完成するまで集中力を続けることで、1つのことを最後までやり遂げる力を育んでくれます。集中力が無いと、最初から上手くできず、諦めてしまうかもしれませんが、ある程度できるようになると、1人で黙々と取り組めるようになります。それに伴い、集中力の持続時間も徐々に伸びていくのです。最初は、4ピースくらいの簡単なジグソーパズル から始めて、段々とピースの数を増やしていきます。また、時間を測って、同じピース数でも短時間でやる事を目標にして、達成感を体験させることが大切なのです。
⑤記憶力
 何度も同じジグソーパズルに繰り返し挑戦することで、前回行った時の記憶が蓄積されて行くのです。無意識でやっていても、このピースはこの場所だったとか、難しくて苦労したピースの情報ほど良く覚えているものなので、それらの記憶を使って、どんどん早くジグソーパズル を完成することが出来るようになるのです。記憶を上手く利用する繰り返しが、記憶力を強化することに繋がり、ピースの数を増やすと共に、記憶力も付いて行くのです。
 そして最後に、1歳児くらいの赤ちゃんでも1ピースのパズルから始めることが可能なのです。また、「型はめパズル」は、◯△□等の型が合うと、箱の中にピースを落としていくタイプのパズルです。型に合うようにピースの向きを変えてみたり、裏返してみたりすることは、パズル初体験の1歳児にとってはとても新しく、良い刺激になるので、是非試してみてください。

⑧3Dパズル
 ジグゾーパズルに慣れたなら、今度は3Dパズルにも挑戦してみてください。ジグゾーパズルは平面の二次元なのですが、3次元の立体パズルになると高さの視点も必要になるってくるので、より複雑に頭を使わないと出来ません。平面よりもさまざまな視点から観察をして、考えることを要求されるため、水平思考を鍛える効果も高まります。
 パズルの中でもとくに立体パズルが脳によい理由は、メンタルローテーション(心的回転)能力の向上があるからだそうなのです。メンタルローテーションとは、もともと頭の中でイメージした物体を回転させる能力を指すのです。スポーツの世界ではサッカーのパスやゴルフのラインを読むための基礎能力として知られています。小説や新聞の内容を様々な視点から立体的に考察する能力にも関係し、メンタルローテーションが巧みであることが、カラオケの歌唱力から外科手術の執刀スキルに至るまで、様々な技量に影響するのだそうです。
 パズルが得意な子ども達は、頭がよいとみなされますが、ジグソーパズルが得意な人は、色彩判別能力・図形認識能力・知覚統合力・空間認識能力に優れていることが多いのです。これらの能力が高いからジグソーパズルを上手に組めるのですが、ジグソーパズルで繰り返し遊んだからこそ、能力が伸びたのです。これらの能力が優れている人たちは、設計・建築関係の仕事やプログラマー、カメラマンやアーティストなど、クリエイターや機械関係の仕事で特に力を発揮しているのです。
 また、体操の金メダリストで有名な内村航平選手は、小さいときから両親に英才教育を施されて育ちました。しかしながら、ただ体操だけを練習したのでは無く、「右脳を発達させることで、独創的で豊かな子供に育つ」と、わずか生後6カ月頃からジグソーパズルを与えられていたそうなのです。内村選手の卓越した空中感覚は、子ども時代のジグソーパズルによって養われた、空間認知力の賜物なのかもしれません。
 3Dパズルは、子どもの成長を促すための要素がたくさん詰まった玩具です。子ども向け3Dパズルをすることで、子どもの心を育てたり、頭や手先を鍛えたりできます。大事なのは繰り返し行うことと、親が一緒に参加して、励ましたり、ほめたりしてあげることで、子ども達は喜んで繰り返しパズルを組み立てるようになるのです。さあ、皆さんも親子一緒に立体パズルを楽しんでみましょう。
 もしこれから初めて立体のジグソーパズルに挑戦するのなら、3D球体パズル地球儀‐ EARTHは、いかがでしょうか。地球儀形パズルには240ピース以上のものが多いのですが、これはたったの60ピースです。ピースひとつひとつが大きいので、難易度が低めです。ただ地球儀を眺めるよりも、自分で作ったほうが地理を覚えやすくなるので、是非試してみてください。

⑨本質が見える人
 水平思考(メタ視点的発想)で、「無意識を可視化できる」力があれば将来、本質が見える人になれます。
    世の中には洗脳が溢れています。
新聞やニュースの報道は正しい、学校で教わることは正しいと言う先入観が最も危険なのです。
 人の意見も最後まで聴いてから、最終的には自分の冷静な判断をしなければなりません。
 特に表面的な事には嘘が多いので、本質を見なければなりません。人との付き合いでも、外見に惑わされずに、本質的な部分をしっかりと掴むことが大切なのです。
 日頃の生活でも、親がメタ視点的発想で、分析する様子を実際に示すことで、子ども達もメタ視点的な発想が出来るようになります。
 子ども達を本質が見える人に是非とも育ててあげてください。
 

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