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君はパンダコパンダを知っているか

今週も水曜日がやってきました。

ダダ・センプチータサトモリサトルです。
5月の新作公演「踊れない夜の嘘つき」に向けての劇団員note企画、今回8回目の投稿です!
東京の桜も満開でお花見シーズンですね。

さて、今回は久しぶりに映画ネタです。
この前、かの有名なアニメ映画「パンダコパンダ」を初めて観たのですがとっても良かったのです…!
皆さんも知ってはいるけど実際観たことはないという方多いのではないでしょうか…?

お話はざっとこんな感じ

ミミ子は、おばあちゃんの留守を守るため、竹やぶに囲まれた家で暮らしていた。すると、どこからかパンダの子パンちゃんと、その父親のパパンダが登場。いつしか、ミミ子とパンダ父子は一緒に暮らすようになるが……

https://natalie.mu/eiga/film/134169

この作品は後のスタジオジブリで数々の名作を送り出した、高畑勲氏が監督、宮﨑駿氏が脚本を手掛けており「となりのトトロ」の原型とも評されています。
主人公のミミ子は、トトロのメイを彷彿とさせるキャラクター造型で、ずんぐりと大きなパパンダは自然とトトロを思い出します。

勝手に外国の物語だと思っていたのですが、冒頭の駅のシーンで「北秋津」(実際にはない駅)という駅名が見え、ミミ子のおばあちゃんも法事で長崎に行くと言っているので紛れもなく日本を舞台にした作品です。

おばあちゃんが法事に行っている間、小学生なのに1人暮らしをすることになったミミ子。
おそらく小3〜4ぐらいなのですが、心細さは0でむしろルンルンです。
おばあちゃんを見送った後に家に帰ったら、パパンダと子パンダのパンちゃんが勝手に家に入っていたという結構とんでもない設定です。
ミミ子は最初はびっくりするものの、すぐに2匹と仲良しになってお茶など入れてあげます。
お茶と言いつつ、明らかにミルクのような白い液体を注いでいてツッコミ所が沢山。
パパンダが椅子を破壊しちゃっても笑顔です。

なんというか、情緒どうなってんねんって感じでミミ子が常にテンション高いのが印象に残ります。
でもそのキラキラワクワクした感じが懐かしくもあり、今となっては羨ましいな〜と思いながら観ていました。
子どもの頃に感じていた、何でも出来そう!これから楽しいことがいっぱい起こるんだ!という感覚を思い出す、と同時に自分もすっかり大人になってしまったんだなあ…と寂しくも感じました。

話が進むにつれパパンダとパンちゃんが動物園から逃げ出したことがわかり、町の人総出で捕まえようという事態になるのですが、最終的にミミ子の元から動物園に電車で出勤するというサラリーマンのようなスタイルを取ることで決着という衝撃的なラストでした。
そして、法事に出かけたおばあちゃんは最後まで帰ってこず。いくら長崎とは言え何日留守にしてるんだ!
けれどもミミ子は全く気にしていなさそう。
そもそも、おばあちゃんが帰ってきて家にパンダがいたらビックリして卒倒しちゃうのでは?
子ども向けアニメだからこその常識なんて関係ねえ!という潔さ。
これは勝手ながら僕らのやっているナンセンス演劇にも通じるなと思いました。

近頃おさなごころを忘れてしまっているなあと感じる人は是非観てほしいです。
映画作品ですが30分ほどなのでサクッと観れます。
U-NEXTやHuluなどで配信中です。
かわいらしいオープニング映像はYouTubeでも観れます。
このオープニングもどこかトトロを彷彿としますね。

僕らがGWに上演予定の演劇作品もどこか浮世離れした世界のお話です。
作り物だからこそ、こんな人達がいたっていいじゃないっていう感じのへんてこな人達の織りなす物語を是非体感して頂けたら嬉しいです。
ご来場お待ちしております!

それでは、また水曜日にお会いしましょう。

○公演概要○

ダダ・センプチータ
「踊れない夜の嘘つき」

日時
2024年5月
4日(土)15:00/19:00
5日(日)15:00/19:00
6日(月)13:30/17:00

会場
カフェムリウイ
(世田谷区祖師谷4-1-22-3F)

チケットご予約フォーム
https://www.quartet-online.net/ticket/yiopgqv
※役者個別の窓口はございません
予約 3500円
当日 4000円
U-25 2000円(受付にて年齢のわかる証明書をご提示ください)
※別途ドリンク代を頂きます

作・演出
吉田有希
(ダダ・センプチータ)

出演
サトモリサトル
梁瀬えみ
(演劇ユニット マグネットホテル)
(以上、ダダ・センプチータ)

尾形悟
(演劇ユニット マグネットホテル)
宇都有里紗
大村早紀

制作協力・当日運営
木村優希
(演劇ユニット「クロ・クロ」)

音響・照明
小林和葉



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