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大竹しのぶさんへのラブレター

拝啓 大竹しのぶ様

寒さもやっと少しはゆるんできましたね。

初めて貴方に手紙を書かせていただきます。

私は観劇が大好きです。数えきれないほどの舞台を観てきました。

こんなことを貴女に言うのは釈迦に説法ですが、舞台というのは調和が大切であると思います。しかしその反面、例えて言うなら格闘技のような側面があると思っています。

役者がそれぞれ互いの個性を発揮して観客を魅了しようとしていく・・

その中で埋没してしまう人と、光り輝いて観客の目を釘付けにしていく人・・

アップやカット割などがある映像作品と違い、舞台はまさに格闘技のような真剣勝負です。

私は映画やドラマなどで多くの人を魅了している美人女優やイケメン俳優が、舞台では全くその魅力を発揮出来ずに、その人の存在がそれほど目に入らなくなるなんてことを何度も経験してきました。

そんなリングと言える舞台上で、貴方はまさに最強です。

貴女は映像作品でも多くの人を魅了していますが、舞台においては野に放たれた恐竜のようで、ライオンや象に匹敵するような役者でさえ、貴女の前では霞んでしまいます。

舞台上ではほとんど貴女しか目に入らなくなります。

そして、今回久々に貴女の舞台を拝見しました。栗山民也さん演出の舞台『ピアフ』です。

エディット・ピアフの生涯を描いた舞台で、貴女はピアフの名曲を何曲も歌い、そして見事に演じられた。

最初から最後まで私は貴女に釘付けでありました。

貴女は本当に魅力的で素晴らしい女優です。日本で一番面白い芸人さんが貴女に惹かれたのもよくわかります。

私は女優・大竹しのぶが大好きです。

また貴女の舞台を観に行きます。今度はどんな風に魅了してくれるのか楽しみにしております。

本日はありがとうございました。

                       敬具

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