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讒文芝居

●最近の此のバンド弩豪い

■Khruangbin(クルアンビン)

ものを知ることは素晴らしいことね。
想像力想像力っていうけど、
経験値を上回る想像力なんかないわ。
見聞きしたことのないものは想像できないのよ。
知っているものをどう組み合わせるかってことよ。
組み合わせることで未知のものを
予測することこそが想像力だと思うの。
なら、組み合わせの素材は多い方が好いでしょ。

(京極夏彦「鬼談」)

※意図的に間違った文法で作成して居ります。悪巫山戯けで。

筆者が、何哉斯ん哉在って、ファンクに弩嵌り為て居るのは
前にも書い度が、此のバンド何でもタイで昔流行って居た
タイ・ファンクを軸に為て居る然う喃。
タイ・ファンクの再流行は、
日本や海外で80年代AORソフト・ロックが再評価を受ける様に
DJ的ディガーの若者が、掘り当て、恰好良い!と仰っ度かららしい。
全然自覚せずに音源を買って居た。

自分で気附かずに矢っ張りファンク絡みに手を出して居るので
完全にファンクに嵌っ度証拠で在る。

気附かないのも無理はないのは「軸にしている」のでファンクの
(タイ・ファンクはもっと独特なのも知らなんだのだが)
土着性と謂う乎、泥臭さと謂う乎が、もう鳥渡なだらかなので
気が附かな乎っ度のだ。(筆者が鈍いと乎、精進が足りんのも在る)

「クルアンビン」とはタイ語で「飛行機」と謂うらしい。
其して、面白いのはメンバーには、一人としてタイの人は居らず
当初はインストで最近は歌も這入るらしいが、全部タイ語。
此の無国籍とも一口に云え無い、不可解な打っ飛び具合が、大層に面白い。


最近、此の手の気に入った曲で同じ様喃事ばっかり云ってるが、
語彙が足り無いので仕様がないが、
聴いて解るのは、「テーム・インパラ」や「ティコ」の様な
クールな弛緩具合で
「お洒落で踊れるスペーシーなサイケ感」も
「AORやシティ・ポップローファイ・ヒップホップ風の都会的チル感」も
持って居るのに、前述したが、何処か懐かしく「いなたい」。

加えて「ドローン」とも違う間延び感も独特。タイ・ファンク畏る可し。

恐らく、タイ・ファンクの持つ歌謡曲めいた
辛気臭さや所帯染みた雰囲気の所為だろう。
何故乎、ロック界隈の人は歌謡曲を敬遠する向きも在るが、
其の脱力感と謂う乎、恰好悪さやダサさにこそ「ダサ恰好良い」
と謂うロックの本質が在ると想う。
所帯染みた異物。丸でトイレがブラックホールだっ度みたいな感じで在る。

弛緩脱力の音楽同士が混然一体と為る、でも邪魔せぬ感じは、
似た様な音楽が在り然うで実は唯一無二なのに
十回、二十回と聴くだに気附くのだ。


良い音楽。其れは、百回聴いても新しい発見や面白さが在る。
キッチュなのに、エレガント。古拙なのに超技巧。
異次元から来たチューイン・ガムの様な物なのだ。

▶So We Won’t Forget

▶ Time (You and I)

▶Pelota


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