讒文芝居

気が長いと云われるが、妙な処が急っ勝ちだ。
冷凍ピザを解凍するのが待てずに、其の儘喰った事が在る。慮外にイケる。
ちゃんとピザ味。
「ピザ・アイスとして、何故に何処も売り出さぬの乎知らん!」
と天啓を得た積りが
暫く経って、ナイアガラの如く腹を瀉した。典型的喃莫迦の見本で在る。

小さい時分には、もっと食べちゃ駄目なもんを喰った。
油粘土やメロン味の歯磨き粉やら。己丈じゃあ無くって幼稚園やら小学校内で廻し喰いして居た。
「シャーペンの芯が乙だ」と乎云い出す奴も居る始末。

其の裡、「絵の具は黄色が他の色選りもまろやか」だの流言する者も出たが
完全に気の所為で在る。

能く皆んな無事に大人に為れたもんだ。