塹壕外套（トレンチ・コート）の季節も終わるので、
クリーニングに出してスッキリ！って想ったが、

多分屹度「ボンデング加工」
（ファスト・ファッションで安く上げる為に生地を縫わずにボンドで接着）の拵えで在り、其れは経年劣化も早く、クリーニングは其の促進に為ると
云われ、取り止めて後日取りに行く事に。

如何やら「ボンディング加工」の寿命は出荷から
「２年」（運良く永くて5年）が相場……
只で然え短命の寿命を縮ませ度く無いなら
腫れ物に触る様に細心の注意で触るし乎無い。余計喃事は出来ぬ。
手に這入り易いし安価だからと飛び附くのも宜しく無いが、
世は将にファスト・ファッションの天下で在り、
テナント店舗も大多数をファストが占めて居るから眼も宛てられぬ。
釦附けや縫いの強度の頼り無さも然うだが、
此処迄全体的に脆弱だったとは。

ちゃんと御金貯めて、鳥渡苦労しても本物売ってる店探さないと。
折角、塹壕外套の宜しさが解ったのに、手に這入る傍から壊れるって
本末転倒。大丈夫なんだろう乎、お客もマジで納得してんだろう乎、
服飾業界。