讒文芝居

此間、中華屋に飯を喰いに行ったら、隣の席の親仁さんが
スタッカートを交えて独り言を蜿蜒と喋る独特な御仁だった。

遣れ、地下鉄の何何駅は何処で乗り換えると早いとか、
偶に意味の在る事を云って居る。
後は殆ど、嗚咽に近い。能く耳を欹て無いと聴き取れ無いのだが、
相手を想定して居ないので、正直怖い。
「問わず語り」とは謂うが、マジの問わず語り。御見逸れしました。

会計の時は流石にトーンを変えるの乎知らん?と注目して居たら
同じリズムで喋って居た。
渋谷に行って、若者に雑じってサイファー(ラップ合戦)でもしたら
如何乎と想った。