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讒文芝居

●最近の此の曲弩豪い②


民謡クルセイダーズ「会津磐梯山」

丸で、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブめいて居る。
ジャズと民謡が此ん喃に合うとは御釈迦様でも気が附くめえ。
兎に角、聴く可し。やっぱ民謡って踊る音楽だのだ。

新沼謙治「月と王子」

訛って居るし、譜割も韻も単純。ダッサダサ!
然は然り乍ら、此処迄、勇気と心意気の打ち(ブチ)籠もっ度
ヴァイブス(雰囲気)溢れる
フロウ(流れ)を果たして本職のラッパーも醸し出せるのだろう乎。

新沼御大、あんた最高だよ!

ゴキゲンなトラックにセンスの光るリリック!
ニーヌ・マッケンジーに鳩を送ろう!
【ユー・チューブのコメント「おじさん」さん選り】

有形ランペイジ「ウィークエンダーの憂鬱」

頽廃掛かった、知的AOR。導入の打ち込みに、
ベイスの手練手管の凄まじさと、ヴォーカルの爽やか過ぎ無い
ファルセットに都会の孤独も身を潜めると謂う物。
曲の度に方法を変えて来る有形ランペイジの裡でも
傑作と云って差し支え無し。

星野源「Hello Song」「Sun」

大体が、一秒前から死んで行く、無常の現在只今に於いて、
京極夏彦先生と星野源さん、山口一郎氏と同じ時を生きるのに
此れ程に幸福喃事は無い。
僕たちが骸(むくろ)を超えてきた甲斐も在ると謂う物。
星野源は、もう人間国宝でイイんじゃあ無いの乎。
其の位の功徳が余裕で在る。

The Prodigy「Invaders Must Die」

キースが死を選んだ。
丸で、電気グルーヴのピエール瀧が自害する様なもんで在る。
当の瀧氏も彼の憂き目。
まあ、世の中儘為らぬから、不可解が在る。
不可解中の不可解を煮詰めた様喃傑作に再び乾杯。

吉田美奈子「 Town」

怖くも壮大喃「都市」をハード・ボイルドに
ブラック・ミュージック的に描くが、
全体的にはディストピア的でも絶望でも無い。呑まれる快感。
流されるのも満更では無い。だって、明日も斯うして生きるのだから。

Steely Dan「Kid Charlemagne」「Do It Again」


悪い夢にも束の間の安らぎを。
フェイゲン先生はバンドを遣っても素晴らしい。
何時の間におっさんに為った皆様に捧ぐ、己が心を砕き、衆生に勇気を与え
じわじわと足許から凍て付いた心をも叮嚀に融かす、其ん喃傑作。

松原みき「真夜中のドア / Stay with me」

シティ・ポップで此れを超える傑作は無い。
恋愛の面倒と都市の孤独、
大人同士が恋人に丈見せる御子様の如き泣き決(じゃく)り。
優しさ丈でも、哀しさ丈でも、虚しさ丈でも無い。
凡ての大人の季節を送る皆皆様への贈り物の如き楽曲。