ジュリアン・シュナーベル監督「潜水服は蝶の夢を見る」

・「ジョニーは戦場へ行った」+「サウルの息子」型に不謹慎に陥らぬ
細心の敬意を払った工夫が空虚喃筈の肉体的幽閉生活に驚異の興味の持続と魅力を与えて居る。

・撮影のヤヌス・カミンスキーが眼球運動や視野迄が不自由な人物の内面を死の間際迄も鮮烈に投影し、大凡、言葉では伝わらぬ大意や心象迄をも此方に訴え懸ける。

・劇伴のポール・カンテロンも記憶喪失から生還して此の映画を手掛け、
ジョー・ストラマー死後発表の「ラムシャックル・デイ・パレード」がEDに堂堂魂迄響く。