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ときめきメモリアル

春の足音が年度末で疲れた僕を追い越していく。土の香り、突然の強い風、だらしなく結んだ制服のネクタイ、君の涙目。そう、振り返らざるを得ないあの春の追憶。


「なあ、水原。放課後またビラ配りいけそう?」

「あー、今日、海君に誘われて・・映画観に行くんだよね。」

「そっかー・・・わかった、俺やっとくから!じゃまた今度!」

「ごめんね・・」

ダッダッダッダ(場面が替わる時になるトラディショナルSE)

「あー、映画面白かったあ」

「良かったー。原作がタナカヒロキだったし、絶対水原さん気に入ると思ったんだ。」

「さすが海君だね!でもタナヒロの原作をあそこまでドラマティックに仕上げたのは脚本の長谷さんの貢献が大よね」

「脚本が長谷百合子、そして主演が小鍛治洋介と来たら期待感は否が応でも高まるけど」

「それを遥かーに超える名作だったなー。君と未来は変えられる。本当に良かったあ」

「水原さんは本当に映画が好きだね。その笑顔を見ていると僕まで嬉しくなってしまうよ」

「あ、ありがとう。なんか照れる。」

「でも夢なんでしょ?女優さんになるのが」

「そう。いつか私もあんな素敵な映画に出られるような女優さんになりたいの。おばあちゃんの為に」

「素敵な夢だね。僕で出来る事があれば手伝うからね」

「ありがとう。海君」

(見つめ合う二人)

「水原さん。そこのPJって店を予約してあるんだ。ご飯どう?」

「あ・・・」

「用事あったかな?僕、、今日どうしても伝えたい事があるんだ」

「海君ごめん。私、行かなきゃならない所があって・・・」

「それって、もしかして大介くんのとこ?」

「・・・うん。」

「水原さんにとって彼はどういう存在なの?」

「どういう存在って、言われても難しいな。。」

「正直に答えて欲しい。好きなの?彼の事」



「好きじゃない。でも、好きじゃなくもない。」










なんですかこれ誰か助けてください


いつものようにノープランでnoteを書いていたら、こんな事になっていました。女の子のセリフの語尾に「あ」を付けているところとか自分でも信じられません。きっと年度末で忙しすぎるからなんです。誰かM&Aしてください。


という事で次回、「チームアイズの復活だね」でお会いしましょう。




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