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R5司法試験受験生が、R5予備論文を手書きで書いてみた(刑事系)

こんにちは。DAIです。
9/9~10の2日間に渡りR5予備試験の論文式試験が行われました。まずは、2日間戦い抜いた受験生の皆様、おつかれさまでした。今はゆっくり身体を休めてください。

さて、本記事のタイトルにもある通りですが、私はR5の司法試験受験生です。そんな私が、時間を計ってR5予備試験を手書きで書いたらどうなるか、公開いたします。

先にお話しておきますが、私はR4予備試験の論文式試験に393位/481名で合格しています。下から数えた方が早いので、上位合格者ではありません。また、3回も受験しているため、短期合格者でもありません

むしろ、予備試験経由の司法試験受験生でも、これくらいしか書けんのか、という安心材料に使ってください。普通に間違えていると思います。
(なお、ネタバレが嫌な方や試験情報に触れたくない方は、そっと閉じてくださいね)


第1、刑法

(R3予備:C R4予備:F R5司法:A)

1、初見一読の感想

  • 司法試験チックな出題がR4でもされたが、R5もか

  • 説の対立って客体だっけ?行為で区別するってちょっと変な気がするし、客体で区別すればいいか(たぶん配点も多くないだろうし)

  • 共犯がないから単独犯の処理ゲーム(予R1、予R2も処理ゲー)

  • 遅すぎたTbの実現は予H23、予R1でもあったな

  • 不法領得の意思(経済的利用処分意思)について司法試験で似たような事例あったな(捕まるためにわざとカバンを盗んだ事例)

  • 死者の占有も司法試験で問われてたよな...しかも最近だった気がする

2、手書き答案

問題文へのマーク、メモ書きも含まれています。

3、感想

  • 設問1は客体で区別しましたが、調べてみたら行為で区別している答案もありますね。正直私も良く分かっていないので勉強しておきます。

  • 設問2の悩ませポイントは経済的利用処分意思かと思います。GPS云々のくだりが4~5行にもわたって書いてあるので三段論法で書いてほしそうな匂いがプンプンします。結論はどっちでもいいのではないかと思いますが、私は否定してみました。

  • 遅すぎたTbの実現は予備で3回目の出題ですね。絶対書き負けたくないので丁寧に議論を展開したつもりです。

  • やはり刑法は紙面がギリギリになるので改行が少なく読みづらくなってしまいました。しかも80分使ってしまったので刑訴が圧迫されました。

第2、刑事訴訟法

(R3予備:B R4予備:E R5司法:A)

1、初見一読の感想

  • なるほどこういう系の問題か

  • 論点知らないとマジで書けなさそう

  • そういう自分も付加してする勾留なんて記憶の彼方に消えているので、コンパクトに書くしかない

  • 再勾留は予H28でも問われていたはず

  • 再勾留の論証はあやふやにしか覚えてない

  • 設問2は勾留の理由と必要性の認定が必要なのか分からない

2、手書き答案

問題文へのマーク、メモ書きも含まれています。

3、感想

  • 刑法で80分使ったのは仕方ないので60分で書ける答案を仕上げようと思いました。三段論法は崩さずにコンパクトに3頁程度でまとめるイメージでした。

  • 逮捕前置主義〜事件単位〜付加特有の問題という流れをなんとか思い出しましたが、細かい言い回しが自信がないです。
    付加勾留は例外的に逮捕前置主義を満たすからOKと書いてしまいましたが、逮捕前置主義の趣旨を逸脱しないからOKみたいにボカして書くべきだったかもしれません。

  • 設問2は勾留の理由と必要性にも軽く触れようと思ったのですが、メインは再勾留だと思いましたので、時間切れを回避すべく書きませんでした。

  • やはり規範があやふやなのでそれっぽく誤魔化しました。

  • 当てはめでは時計を買取店に持ち込んだことから書きたかったのですが、時間が足りなかったので、クリティカルなところだけ拾いました。

第3、まとめ

刑法は75分くらいで切り上げたかったけど無理でした。不法領得の意思で悩んでしまったこと、遅すぎたTbの実現が丁寧すぎたかもしれません。
刑訴はあと5分あれば、設問2で勾留の要件に触れて、当てはめももう少し拾えましたが、やむを得ません。
とりあえず三段論法を守って書いたので、そこまで沈むことはないのではないかと思っています。

DAI

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