R5司法試験受験生が、R5予備論文を手書きで書いてみた(民事系)
こんにちは。DAIです。
9/9~10の2日間に渡りR5予備試験の論文式試験が行われました。まずは、2日間戦い抜いた受験生の皆様、おつかれさまでした。今はゆっくり身体を休めてください。
さて、本記事のタイトルにもある通りですが、私はR5の司法試験受験生です。そんな私が、時間を計ってR5予備試験を手書きで書いたらどうなるか、公開いたします。
先にお話しておきますが、私はR4予備試験の論文式試験に393位/481名で合格しています。下から数えた方が早いので、上位合格者ではありません。また、3回も受験しているため、短期合格者でもありません。
むしろ、予備試験経由の司法試験受験生でも、これくらいしか書けんのか、という安心材料に使ってください。普通に間違えていると思います。
(なお、ネタバレが嫌な方や試験情報に触れたくない方は、そっと閉じてくださいね)
第1、民法
(R3予備:A R4予備:B R5司法:A)
1、初見一読の感想
設問1は、請負契約の請求にするか、損害賠償にするか超悩む
判例としては歯医者のやつが思い浮かんだけど使えるのか超悩む
40万円の事情を使うには損害賠償の方がいいのか超悩む
とにかく超悩む、難しいと思った
対して設問2は基本的なことを聞いているし、設問形式も面白いと思った
2、手書き答案
問題文へのマーク、メモ書きも含まれています。
3、感想
設問1は請負契約→536Ⅱ前段で押し切ることにしました。40万円の事実の使い方が分からず無視したのですが、536Ⅱ後段で使うんですね…。全然気づかなかったです。
LEC矢島先生が「契約の成立要件の後に有効要件を検討すること!」と仰っていたので、問題文に示されたAの反論を組み込んでみました。
有効要件の議論で95条を持ち込んでしまいましたが、後で調べてみたら412の2Ⅱで良かったんですね…。全然気づかなかったです。たしかに95条の当てはめをしていて違和感を感じてはいました。
設問2は基本的なことを真正面から問うている印象ですが、設問1に悩み過ぎて時間がなく、設問2は三段論法少な目でダルダルになってしまいました。
設問1は過去イチで難しいんじゃないかと思います。80分使ってしまったので商法・民訴はサクサク進めなければと思っていました。
第2、商法
(R3予備:E R4予備:A R5司法:E)
1、初見一読の感想
設問1も設問2もメジャーかつ基本的な理解を問うている印象
設問2は、210①も使うか迷ったせいで少し書きづらそうな印象を持った
2、手書き答案
問題文へのマーク、メモ書きも含まれています。
3、感想
取消事由は、違う段落にそれぞれ書いてあるため見抜きやすかったです。
訴訟要件の検討をしてしまいましたが、設問に「適法に提起した」とあるので不要だったのかもしれません。
試験考査委員の先生方は、最近305条が好きなんでしょうか(予H30、司R1、予R5)。代理行使(310条)も司R3で問われたばかりですね。
無効主張も予備試験で出題実績が多数あるので書き負けないように頑張って書きました。
70分フル使ったので、民訴の残りは60分ヤバイ。
第3、民事訴訟法
(R3予備:A R4予備:C R5司法:D)
1、初見一読の感想
民訴は配点割合がいつも書いてあるので最初にチェック
書きやすそうなのは設問1だと感じた。60分しかないことも踏まえて、配設問1は厚く書いて、設問2はあっさり薄味で逃げる作戦
キーとなる要件だけ三段論法でコンパクトに書くことに
2、手書き答案
問題文へのマーク、メモ書きも含まれています。
3、感想
3頁も書けなかったですが、時間がなかったので仕方ありません。
設問2の手段として和解無効確認訴訟もあると教わったことがあるような気がしたので、書こうと思いましたが、時間が足りず書けませんでした。多分そこまで求められてもいないように思います。
時間がなさ過ぎて当てはめは問題文をコピペして終わらせました。ほとんど評価の言葉を入れていません。
第4、まとめ
ようやく終わった…。これが正直な感想です。
勉強をだらけすぎていたために、予備論文を全問書くという荒治療を決行しましたが、とてつもなく大変でした。短答チャレンジの時より辛かったです。これを現場で解いた受験生を本当に尊敬します。
10科目書いてみて思ったことは、短答チャレンジのときと違い、思考プロセスで乗り切れる部分は、短答よりもかなり大きいと感じました。ただ、やはり知識はどんどん忘れていますね。
10科目書き終えて各予備校の速報や、Twitterでの議論を見てみると、自分の間違いに気づいて「あ”ーー」となりました笑。E以下が付いてしまう科目もあると思いますが、おそらく合格水準には乗っているのではないかと思います。
論文を書いたのは司法試験を受験したとき以来でしたが、今回の論文チャレンジを通じて、また少しずつ勉強のペースを取り戻していけたらと思います。
予備試験に挑むすべての受験生を尊敬します。
私も引き続き頑張ります。一緒に頑張りましょう。
DAI
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