【歴史の授業】Snow Manの結成からデビューまで⑤

たぬきちです。

長らく書いてきたこの記事も今回が最終回です。

6人の職人集団Snow Manが、いかにして9人になり、いかにしてデビューしたのか。一気に書いていきたいと思います…

が、その前に、前回の終わりに話したLove-tuneについて補足です。

【補足】退所後のLove‐tuneについて

メンバー全員が一斉に退所するという異例の事件を起こしたLove‐tune。彼らの退所については、有料公式サイトで発表されたとのことですが、そもそもジュニアの退所が公式に発表されること自体が異例中の異例でした。それだけ彼らの人気がすごいことを物語っているように思います。

退所の理由は分かりません。会社の方針と折り合いがつかなかったのか…デビューできないことを見越して違う道を選んだのか…諸説飛び交っていますが真相は謎です。

しかしこのLove-tune、退所後もこれまた異例の活躍をみせます。

なんと、ジャニーズ事務所退所後の2019年5月、Love-tuneのメンバー7人全員が揃って、新しいプロジェクトを発足させました。その名も「7ORDER」。

歌・ダンス・バンドを始めとした様々なエンターテインメントを発信しており、YouTubeなどにも彼らのオリジナル楽曲のMVがたくさん上がっていますのでよかったら見てみてください。

退所はショックでしたが、こうしてまた7人そろっての姿が見れるのは嬉しい限りです。


8 Snow Manのメンバー増員

話を戻します。Love-tune退所ニュースを知って驚いている最中、2019年1月さらに驚くべきニュースが飛び込んできました。


「Snow Man、新メンバー3名加入!!!」

なんと、長年6人体制だったSnow Manに新たに3名を加え、9人体制で活動していくとのこと。

ちなみにこの改変は、その前年芸能界を引退し、裏方に回ったタッキーの判断によるものだそうです。Snow Manの名付け親でもあるタッキーが、Snow Manを増員…。誰よりも彼らを見てきたであろうタッキーの決めたことですから、当然考えがあってのことだろうと思いましたが、さすがに最初は私も違和感を感じました。
それでは新メンバー3人を見ていきましょう。

新メンバー①:村上真都(まいと)ラウール
最年少15歳(加入当時)。Snow Man最年長メンバーとは11歳差。Snow Man加入前は「少年忍者」というジュニア内のグループに所属。ジャニーズ事務所入所前からダンスを習っており、世界大会準優勝経験を持つほどの腕前。

当時タッキーがジュニアの中で最も目をつけていたのがラウール君なんだとか。長い手足と圧倒的ダンススキルを武器に、彼がSnow Manのセンターに抜擢されました。

新メンバー②:目黒蓮
加入当時21歳。Snow Man加入前は「宇宙Six」というグループに所属(Snow Man加入後もしばらく兼任)。甘いマスクと185cmの高身長を活かし、後にモデル活動も始める。加入後は、「教場Ⅱ」「消えた初恋」などテレビドラマにも多数出演。

新メンバー③:向井康二
加入当時24歳。Snow Man加入前は関西ジャニーズジュニアとして活動し、関西のリーダー的存在だった。加入後は持ち前のトーク力を活かし、バラエティー番組に多数出演。

最初に9人体制のSnow Manの写真を見たとき、ラウール君と目黒君の顔を私は知りませんでした。しかし、まず目に留まったのは向井君でした。
以前の記事でも書きましたが、なにわ男子結成時、メンバーとして選ばれなかった向井君が、まさか関東のSnow Manに加入するとは…

でも確かに、年齢的にもSnow Manのメンバーと近いし、ジュニアの経験も豊富。彼のトーク力は、Snow Manに新しい風を吹かせてくれるかもしれない…。何より、関西で残された向井君の新たな居場所ができたことが嬉しい!

彼の加入は、驚き・安堵…様々な感情が沸き起こりました。

一方、他の二人は誰だろう…

目黒君…名前は見覚えあると思ったら宇宙Sixの人なのか。宇宙Sixも先輩バックの経験が豊富だから、確かにSnow Manと親和性はありそうだ。

もう一人の真ん中に写っている彼は…ラウール君?彼は全く知らないな…
しかも15歳!めちゃめちゃ若いと思った中学生なのか…
Snow Manに選ばれるくらいだから、さすがに只者ではないんだろうけど、いくらなんでも若すぎるのでは?周りの精悍な男たちに囲まれると一層あどけなさが際立つ…いったい彼は何者なのか…

当時ラウール君の情報が全くなかった私は、センターのあどけない少年の写真に最も衝撃を受けました。
いずれにしても、2012年からおよそ7年間6人だったSnow Manを突然増員。これは何か起こる…
期待なのか、不安なのか、漠然とした気持ちをただ抱えるばかりでした。


こうして9人になったスノーマンのパフォーマンスを私が初めて見たのは、2019年3月に放送された「ミュージックステーション」でした。

この日は、ジュニアからSixTONESとSnow Manがダブル出演し、彼らが出演する映画「少年たち」の主題歌である「Fire Storm」に加え、それぞれのオリジナル曲を1曲ずつ披露するというものでした。

どちらかというとSixTONES目当てでテレビの前に座った私は、録画機能がないDVDデッキを尻目にスマートフォンのカメラを動画撮影モードにして構えました。

まずはFire Stormからスタート!最初にスタジオの階段からジェシー君が登場。その後階段を下っていく形で松村君・森本君・田中君・髙知君の順番で映し出され、各々のパートを歌っていきます。最後、階段下の京本君がカメラに流し目。すると隣の扉からSnow Manが登場します。

岩本アニキのラップパートに合わせ、他のメンバーがカメラにアピールしていきます。そしてMis Snow Man時代からマイクを握っていた渡辺・宮舘ペアがそれぞれのパートを歌います。
(どうでもいいけど、この時の岩本君の髪型が襟足長めのオールバックで、なんかラスボス感があってよかったです。歌いながら額を指でトントンと叩くパフォーマンスは私よくマネします。笑)

サビではSixTONESとSnow Manのメンバーが歌に合わせて戦うようなダンスを披露します。映画「少年たち」は、刑務所の中の対立する少年同士が争う話で、そのストーリーを表現しています。
(またどうでもいいけど、森本君は歌う時によく顔の前で両手をこすり合わせる動きをするんですが、この日もサビ前のソロパートでやってましたね。私もたまにマネします。笑)

そして、Fire Storm終了後、SixTONESははけていき、Snow Manのオリ曲披露の順番です。この日披露したのは、「滝沢歌舞伎」の主題歌でもある「ひらりと桜」でした。

Snow Manのお家芸といっても過言ではないロン宙交差(ステージの両脇から二人がロンダートで登場し、ステージ中央でバク宙で交差するフォーメーション)で始まり、岩本アニキがさらに真ん中でバク宙。そしてその両サイドから新メンバー二人が登場。ソロカットとともに名前のテロップが映し出されました。

「向井康二」
なんかカメラに向かってゴイゴイスー?みたいな動きをやってました。笑
Mステでそれをやっちゃうメンタルを称賛すると同時に、関西のノリが健在でよかった…元気そうで何より…という安堵、そして、「あ、この人はこういうキャラなんだ」とお茶の間に認識されたらいいな、という希望が同時に湧きました。

「目黒蓮」
カメラ目線しながら唇を指でなぞるセクシーな動き。彼が目黒君か。ちゃんと見るの初めてかも。なんか写真で見るよりかっこいいな…
て感じでした。

そして最後にSnow Manの切り込み隊長、佐久間君の打ち上げ宙が高く舞い上がりました。佐久間君の着地と同時に、ステージセンターへ、他のメンバーと同じ青い衣装をまとった一人の青年が歩いてやってきました。

その青年を囲むSnow Manのメンバーたち。そして青年が振り返り、ステージにスポットライト。サビのソロパートを歌いだした彼こそが、ラウール君でした。

「ラウール」とテロップが映し出された顔は確かにあどけなさが残っていました。歌い上げる声も声変わりしていないくらいの高めの声。しかし、今まで写真でしか見たことがなかった少年は、少年と呼ぶにはあまりにも高身長で、手足が長く、堂々としていました。

そうか。君がラウール君か…。

サビを歌い上げると、今度は9人全員で大サビを歌います。
「新たなる幕開けだ」と高らかに歌う9人の顔は、笑顔で満ち溢れていました。


メンバー増員のニュースが出た当時は、反対の声が結構多かった印象があります。私個人的には反対まではいかなかったものの、昔から知っている分若干の違和感があったのは事実です。

しかし、今ではこの9人のグループで本当に良かったと思っています。

その理由の1つは、パフォーマンスの構成力。
9人になったことで、シンクロダンスに厚みが出て迫力が増しますし、使える人数が増えればそれだけ色々な構成・配置移動の仕方が実現できるようになります。そして、奇数だと、センターが取れる分、配置がきれいに見えるんです。(私もダンスをやってて時々思うんですけど、偶数だと配置に迷うことが結構あります…。)

そしてもう一つの理由は、バラエティ力です。
Snow ManのYouTube(通称スノチューブ)を見てて思うんですが、
向井君の加入により、笑いの幅が広がったように感じます。関西で培ったトーク力を存分に発揮し、時にはボケて、時にはツッこみ、いい感じに場を揺さぶってくれている気がします。
そして、クールに見える目黒君が意外と天然。でもそれをぐいぐいアピールするわけではなく、たまにボソッという感じが面白い。でもきっと自頭はいいのでツッコミのワードセンスもあります。
最年少のラウール君は当然可愛がられるのですが、ちゃんと発言力があり、ゲーム企画などでは鋭い視点を発揮します。年下だからって控えめになるわけではなく、周りのお兄さんたちに引けを取らない活躍ぶりです。

こうした3人が入ったことで、他の6人の役割も明確になったような気がします。誰が回して、誰がボケて、誰がツッコむのか。各々のポジションニングが分かりやすくなったなと。
人数が増えれば、余計に「個」が埋もれるのではないか…?と思ったりもしましたが、むしろ逆で、よりメンバーそれそれのキャラクターが際立つようになったのではないかと思います。



9 ジャニーズ史上初、2組同時CDデビュー

初めての9人Snow Manのパフォーマンスは、手撮りしたスマートフォンで何回も見ました。
9人意外といいな…。なんか6人の時より厚みがあるし、奇数だと配置もキレイに見える…。

そんな風に新Snow Manに思いを馳せる私の耳に、更なるビックニュースが飛び込んできました。


「SixTONES、Snow Man、2020年、同時CDデビュー決定!!!」

なんと、今まで良きライバルとして切磋琢磨してきたSnowManとSixTONESが、二組同時にCDデビューするとのこと!!!
思わずおめでとうという言葉が漏れました。

この発表は、2019年8月8日に行われたジャニーズジュニアのライブイベントで発表されました。
ちょうどその前月の7月9日、ジャニー喜多川さんが永眠されましたが、正式にデビューが決まったのは6月のことです。
タッキーによりジャニーさんの病室に集められたメンバーは、ジャニーさんの前で、タッキーから正式にデビューが伝えられたそうです。
ジャニーさんが生前送り出したグループは、Snow ManとSixTONESが最後ということになります。


そして、2020年1月22日、Snow Manは「D.D.」、SixTONESは「Imitation Rain」という曲で華々しくデビューを飾りました。

Snow Manのデビュー曲「D.D.」について触れますと、曲としてもアップテンポでもちろんいい曲なんですが、やはりSnow Manの真骨頂であるダンス・アクロバットのパフォーマンスを見ながら楽しんでいただきたいです。

デビュー曲にふさわしく、Snow Manはこういうグループです!というまさに自己紹介のようなナンバーになっています。
金髪になり、センターの風格が増したラウール君の「The time has come」から始まり、渡辺君・目黒君が歌いながら登場。そしてラウール君の若く力強い「Dancing Dynamite ! Oh Dynamite !」の後ろから現れる岩本アニキの貫禄。岩本アニキがセンターに立つ後ろで気づけば出来上がっている4人の組技。その間を飛び前転で飛び越える。と思ったら間髪入れずに佐久間切り込み隊長がバク転でステージセンターへ登場。恐るべきは、佐久間隊長のバク転着地から歌い始めるまでのスピードです。着地と歌い始めがほぼ同時です。

とまあ、最初の部分だけでこんなに書くことがあります(笑)

極めつけは間奏部分ラストの3人同時バク宙でしょうか。
岩本・佐久間・宮舘3人が同時にスタン宙(勢いをつけづに立った状態からそのままバク宙する技)するシーンでしょうか。
この3人は、Snow Manの中でも特に身体能力の高い3人だと思います。

リーダー岩本アニキは、スタン宙の高さが高くてキレイ!鍛え抜かれた身体から繰り出されるアクロバットは迫力があります。
X‐outというバク宙の派生技(バク宙する時に空中で開脚する技)があるのですが、ジャニーズでやっている人を見たのは岩本アニキが初めてです。

佐久間君はとにかく身軽!切り込み隊長はアクロバット隊長でもあります。他のメンバーと比べると比較的小柄ですが、その体格差をものともしないくらいにダンスとアクロでステージを縦横無尽に動き回ります。おそらくメンバーの中で最も滞空時間が長いのは彼だと思います。
佐久間君がメンバー(岩本君・深澤君)の腕に乗り、そこから天高く舞い上がる打ち上げ宙は、Snow Manのアクロバットの中でも最も迫力のある必殺技でしょう。

宮舘君は、どんな動きもそつなくこなしてしまう天才肌です。あらゆるジャンルの運動において、初見ですぐにパッとできてしまう、驚異的な運動神経の持ち主。
アクロバットにおいても、バク転バク宙はもちろん、チートゲイナー(前方に走りながら斜め方向に宙返りする技)や、バタフライツイスト(横に1回ひねりを入れる側宙のような技)など、難しい技を披露します。

長くなりましたが、とにかくSnow Manの楽曲は、「D.D.」だけじゃなく、パフォーマンスを見てこそ楽しめるものだと思います。「職人集団」と言われた彼らのパフォーマンスをぜひご堪能いただければと思います。
(ちなみに私の好きな曲はEVOLUTIONという曲です。MVがめちゃめちゃカッコいい!)



さて。5回にわたり書いてきたこの記事も以上で終わりになります。
こんなに長くなるとは思ってなかったけど、書いているうちにあれも書きたいこれも書きたいなってしまって、本筋からそれているところが多数あったと思います。申し訳ございません。

でも書いていて楽しかったです!
そのうち他のグループについても書こうかな…。



ここまで読んでいただきありがとうございました(^^♪


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