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ちょっと日本の国民性を誇らしく思った

先日、500人参加する、ある研修会に参加した。

ホールの横に数百台の駐車場があり、僕が駐車場についたのはまだホールが開館するちょっと前だったようだ。
建物から駐車場半ばまで長蛇の列
おそらくまだ扉がしまっているのだろう。
8月下旬とはいえ、その日は35度の炎天下だ。

一緒に参加した同僚は日光アレルギーのため、完全防備のサングラスにマスク、帽子といういでたちだった。

このホールでの研修会には数回参加したことがあるが、建物の入り口の横幅は余裕があり、5~6人は横に並んで通ることができる。
しかし、1列に並んでいるのは、建物に入ったホールの手前で受付があるからだろう。
しかし受け付けも毎年10人程度は同時に行うことが出来るようにセッティングしてある。
この研修会参加者は7割が数年連続で受けているので、それもみんな知っているはずである。

しかし、炎天下にみんな文句ひとつ言わずに一列に並んでいる

当たり前のことなんだけど、すごいなぁと思う。

日光アレルギーの同僚は、入り口の庇のところまで行って、影に入り、僕が入り口まで進んだときに一緒に入っても誰も文句はいわないだろうが、ちゃんと並んで待っている。

ただ、これも日本人の国民性だろうか、誰も文句は言わないのだろうが、やっている本人は「みんなに嫌な顔されたくないから我慢したほうがいい」という思いだろう。

やがて入り口が開き、受付を済ませ、ホールの座席に腰を下ろし、講演がはじまった。

講師の方の第一声は、「みなさん、すごくまじめですね。私は知らない顔して最初からロビーに座っていました。すると皆さんはガラスの扉の向こうで、綺麗に一列に並んでいる。扉が開いてもそのまま列を乱さず、ゆっくり受付まで一列に入ってくる。感心しました。」

いつもでもどこでもこういうわけではないと思うが、やはり国民の大半がこういう姿勢で生活し、外交もその姿勢でのぞんでいる。ある面では良いようにやられて損することもあるかもしれないが、まわりの国はちゃんと見ていて、しっかり判断してくれることも多いのじゃないかと思う。

こういう国民性は様々なテレビ番組やネットで話題になり、目にすることが多いし、実際僕が住む熊本で起きた地震のときでも、自分さえよければ・・・という人は少なかったのではないだろうか。

講演が終わり、帰りの駐車場は出口がひとつ。車は3方向から出口に向かい、出口手前で合流する。
みなさん、ちゃんと順番に譲りながら会場をあとにしていた。