永遠の問題「レンズのマウント替え問題」の解消
15年程悩ましく思っていた、マウント替えするとレンズが使えなくなる問題に対して、最近、一つの道筋が見えた。僕なりに。
大前提として、プロではなく、アマチュアレベルの話である。
しかし、僕はプロでもある程度通用するレンズ選びだと思っている。
その答えは
①SIGMAのレンズを使う
②ライカMマウントのマニュアルレンズを使う
この2点である。
少し長くなるが、もし僕と同じ悩みがあるかたは、一つの参考になるかと思うので、読んでいただきたい。
僕のカメラの変遷
デジタル一眼を初めて使った2008年から現在まで、
Pentax、Canon、Canon(eos-m)、Fujifilm、Sony、Nikon、SIGMAと様々なマウントのカメラを所有してきた。
また、その度にレンズがほかのマウントのカメラで使えないということも経験してきた。
ボディを買い換えてきた理由
理由は2つあった。
1つは、「センサーサイズはフルサイズが良いという点」
この理由で、初期のPentaxからCanonへ買い替えたり、Fujifilmを手放したりした。
もう1つは、「見た目」である。
使っている「道具」そのもののが気に入るかどうかだ。
もちろん、今使っている SIGMA fp も、まずダントツで見た目が好きだ。
ちなみにFujifilmのカメラも見た目が好きで(写りも好きだが)所有したが、小さいセンサーサイズのため、使わなくなり、売却した。
こう振り返ると、レンズ優先ではなくボディ優先でカメラ選びをしてきたが、その中で、多い時で1つのボディに対して3本ほどレンズを所有していた。(オールドレンズを除く)
基本的にそのレンズ達はカメラが変わるごとに売却している。
「このレンズたちを買いなおさなくてもよければ、どんなに良いだろう」
ということは、カメラを買い替えた(マウントが変わった)ことがある人なら、一度は思ったことがあるはずだ。僕は6回もそう思ってきた。
これまで一番多く写真を撮ったレンズ
これまで一番使ったレンズは、SIGMAの35mm f1.4の「art」というちょっとグレードの高いシリーズのレンズだ。
SIGMAはずっと、レンズメーカーとして知られてきた。
僕が使っていたSIGMAのartレンズの購入価格は9万弱だったかと思う。当時の僕にはかなり高価で、半年以上迷って購入した気がする。
今でもそれ以上の価格のレンズは所有したことはない。
しかし、レンズとしてはまだ安い部類に入るのだろう。
カメラメーカーが特に力を入れて作っているレンズ…例えば、Sonyのボディに、Sony製のG Master(sony最高峰のシリーズ)レンズとの比較。
SIGMAの同程度の性能のレンズをみると、値段は2~3倍違う。
しかし値段は半分以下のSIGMAのレンズでも十分な写りと性能だと思う。
上を見るとキリがない。
そして、上になればなるほど、ほんの少しの差に大きな金額を払うことになる。
正直、僕はそのSIGMAのレンズでも、ある程度プロでも十分やっていけるだろうと思っている。(決定的な使い勝手の差…フォーカスの速さ等、特殊な環境下での機能を除けば)
このレンズで一番写真を撮っていた時の作例を少し。
その信頼を置いていたSIGMAのレンズも、メインのカメラをCanonのフルサイズ一眼レフからSonyのミラーレスへ移行した時に売却した。
そしてSonyのEマウント用に、同じレンズを購入しようかとも思ったが、ボディを買ったためその時は金銭的に断念した。
レンズマウント問題の解消
冒頭に書いたように、2つのレンズ選びで僕は落ち着きそうだ。
1つはSIGMAのレンズ。
先ほど書いたが、Canon用のSIGMAレンズを持っていたが、ボディをSonyにしたときに売却した。それはマウントが違うので当然な判断だが、最近「さすがレンズメーカー!」と唸ってしまう事実を知ってしまった。
1つはライカのMマウントのレンズだ。
詳しいことはここでは書かないが、僕はマニュアルレンズを使うことが多い。
マニュアルレンズの方がコンパクトで安価で、「写真を撮ってる」感が高く、体験として楽しい。まあ、完全に趣味の写真レンズだが。
マニュアルレンズといえば、オールドレンズといわれる昔のレンズもあるが、現代でもいくつかのメーカーでマニュアルレンズを作っている。
その中でもライカMマウントのマニュアルレンズがマウント問題を解決してくれた。
SIGMAのレンズ 知らなかった事実
半年ほど前に知ったのだが、なんと、SIGMAはレンズのマウントを交換するサービスを行っている。
もちろん有償(レンズごとに金額が変わる)であり、そもそもそのレンズを発売しているマウントへの対応だけだが。
(そもそもその製品がないマウントへの交換は不可能)
すばらしすぎる。これを知っていれば、CanonからSonyへマウント交換し、さらに今はSIGMA fp用へ交換し、フルサイズ3代(台)に渡って同じレンズを使用できたということだ。
SIGMAの写りに満足している僕は、これでオートフォーカス系のレンズのマウント替え問題はほぼなくなった。
ライカMマウントレンズをマウントアダプターで使う
マニュアルレンズも様々なマウントとメーカーがあるが、マウントでいえば、ライカMマウントが僕にはよかった。
そもそもライカMマウントのレンズはレンジファインダーのカメラ用(ここでは詳しくは説明しない)なので、コンパクト設計なのだ。それをマウントアダプターで使用する。
ライカMマウントのレンズであれば、僕がここ数年で使っていたすべてのカメラ…Fujifilm(Xマウント)、Sony(Eマウント)、Nikon(Zマウント)、SIGMA(ライカLマウント)に対応したマウントアダプターが存在する。
ちなみに、Sony時代に購入したライカM用レンズを、今のSIGMA fpでも使っている。
いくらアダプターで使えるといっても、レンズ自体が良くなければ使う気になれない。
好みもあると思うが、僕が使っているのは、コシナという日本のメーカーのフォクトレンダーというブランドのレンズ。Nokton classic 40mm f1.4というレンズだ。安価だが、レンズ自体は所有欲を満たしてくれる重厚なつくりで、写りも定評がある。
この先、ライカMマウントのマニュアルレンズを買い足しても、マウント替えの不安はほぼないと言っていいだろう。
レンズの不安なしの生活
この2つの要素で、レンズのマウント問題の不安はほぼなくなったと言っていいのではないか?
ただ、人それぞれレンズの選び方、基準が違うので、僕にとって…僕と同じような用途の人に限るが。
ということで、今はオートフォーカスレンズ無し生活なので、
今後1本、SIGMAのレンズを購入したいと思います。
今年度すでにSony→Nikon→SIGMAへとマウント替えしたため、金銭的問題で未だオートフォーカスレンズを購入できず…。
はやくSIGMAの純正レンズが欲しい!
(ボディをSIGMAにすると、今までサードパーティ製だったSIGMAのレンズが、「純正」となるのは、なんだかうれしい)