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仕事の大きい小さい

一個100円の商品を売るよりも、
一個100万円の商品を売る方が、
商売としては良いように見えますが、

実際には、
100万円の商品を作って、
100万円の商品を売る場所・ツールを用意して、
100蔓延の商品を売り込める人材を育てることは
決して簡単ではありませんので、
どちらが良いとは一概には言えませんよね。

では、金額の大小はありますが、
仕事には大きい、小さいというのは無いのでしょうか?


■大きい仕事しかしないの?

1、建築業者の種類

建築業界で考えますと、
金額の大小は概ね工事の規模の大小と考えられます。

建築業者には、

  • 主に、公共施設や高層マンションなどの大規模建築物を手掛けるゼネコン

  • 主に、戸建てや集合住宅など様々な住宅を全国で手掛けるハウスメーカー

  • 主に、戸建てや集合住宅など様々な住宅を広範囲で手掛けるビルダー

  • 主に、戸建てや集合住宅など様々な住宅を狭い地域で手掛ける工務店

  • 主に、戸建て分譲住宅を手掛ける建売業者

  • 主に、リフォームを専門に手掛けるリフォーム業者

もっと細かくも出来るでしょうし、呼び名にも色々とこだわりがある方もいらっしゃるかもしれませんが、明確な基準もなく、そこまで厳格に決める必要もないので私は概ねこのように分けて考えています。

私のところは「工務店」に分類されると思います。

2、会社ごとの違い

大きな違いは、会社の売り上げの主な要素が何か、
ということだと思います。

1つの巨大な建築物なのか、
1つの高級住宅なのか、
たくさんのローコスト住宅なのか、
住宅のリフォーム工事なのか、
それらの複合なのか、

どんな事業で売り上げを上げようとしているかが違いです。

3、どこの会社に何を依頼するのか?

大手ゼネコンに自宅の修理を依頼する方は珍しいと思います。
リフォーム会社に高層ビルの新築を依頼する方も珍しいと思います。

凡そ想像はつきますが、
実際には、受けてくださるかどうかも分かりませんので、
どうしても依頼したい場合にはまずは尋ねてみるしかありません。

大きく分けて考えますと、
建築物の種類がまず基準となります。

公共施設、商業施設、高層ビル、高層マンション、
アパート、分譲戸建て住宅、注文戸建て住宅、倉庫、

など、建築物の種類によって、得意とする会社が異なります。

次に、工事の内容です。

解体、新築、増改築、修理修繕、維持保全、

など、どんな工事を行うかによって、得意とする会社が異なります。

4、ウェブサイトでだいたい分かる

いきなり電話を掛けて問い合わせるのが難しいようなら、
まずはウェブサイトの会社案内などを見れば、
その会社の事業内容が分かります。

  • どこのエリアが対応可能か?

  • どんな工事に対応しているか?

今の時代、ウェブサイトも見ずに、
取引きの無い業者に相談する方は稀だとは思いますが、
どんな会社かの一端は掴むことが出来ると思います。

5、大手企業と個人

大手も中小も会社の規模は違えども、
売り上げを上げた中から経費を支払い、利益を上げる構図は全く同じです。

事務所を構え、人が動く限りは、どんな仕事に対しても経費が発生しますので、仕事の大小に関わらず、利益を出すことを考えるのが企業としての基本です。

まだ、建築業界でも多少は人情的なところも残ってはいますが、
比較的に「情」が残っていそうな中小企業が次々と淘汰されていき、
大手企業と個人事業主ばかりになりつつある現在では、
やりたくても「情」だけでは動けなくなりました。

6、細かい仕事は誰がやるのか

そうなってくると、大きな仕事は大手企業が取って、安い個人へと下請けに出す構図は作れますが、小さい仕事を行うところが減ってしまいます。

特に、修理修繕をする業者が減っています。

家は造れるが、直せない時代 の到来です。

弊社にも、ご新規でそうした修理依頼を時々いただきます。

少人数の工務店では、対応出来る仕事に限りがありますので、
日程などが合えば良いのですが、急な対応が必要な場合などは対応しきれないのが現状です。

建てた会社に修理修繕が頼めないのか、
とお聞きしたくなりますが、
きっと何かご事情があるのかもしれません。

■大きな仕事しか見ていない

家を新築する時に、
夢を実現することに精いっぱいだったのかもしれません。

数十年後に、その家のメンテナンスや修理をする時のことが想像できなかったのも無理はないかもしれません。

しかし、そうした小さな仕事は必ず発生します。

その時に、誰に頼むかは考えておかないのですか?
建てた会社は対応してくれますか?してくれませんか?

新築やリフォームした後の初期不良、不具合、その他不満・不安などをなぜ他の会社に相談するのですか?

家は人が造ります。

■最後までお読みいただきありがとうございます


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