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犯人が味方側にいる場合って最悪ですよね

ミステリー作品の犯人は最後に判明するケースが多いと思いますが、そこまでワクワク・ドキドキしながら楽しいですよね。

しかし、
その犯人の多くが、ごく親しい方や味方だと思っていた方である場合が多いような気がしますが、その結末には後味が悪いというか、モヤモヤするというか、何となくスッキリしないものを感じます。

その犯人、実はあなたの身近な方かもしれませんよ!


■家の調子が悪いのは誰のせい?

1、家の調子が悪いのは~造った建設会社のせい~

これが最も多い犯人だと思います。

もちろん、
建設費に応じた品質になってしまうのは致し方ない面はありますが、
それでも事前にコスト削減に伴うリスク等については説明があると親切ですよね。そこまで求められても困るかもしれませんが・・・。

ちなみに、
日本では、新築住宅に対しては、下記の2点について、
お引き渡し後10年間 の 瑕疵担保責任 があります。

  • 構造耐力上主要な部分

  • 雨水の浸入を防止する部分

ですから、引き渡しから10年は躯体や雨漏りについての不具合は直してもらえますが、それ以降についての保証については義務付けられていません。

2、家の調子が悪いのは~リフォームした建設会社のせい~

新築住宅はそこそこの品質だったとしても、その後のリフォームによって不具合が引き起こされてしまったケースも多いです。

本来、新築よりもリフォームの方が技術も知識も必要にもかかわらず、
一般的に、
新築住宅を建てる会社では建設業許可が必要ですが、
リフォーム工事を行う会社には建設業許可が必要ではない、
ケースが多いので、
許可も受けておらず、知識も技術も不足している業者によるリフォームで失敗を引き起こしてしまうことがあるかもしれません。

3、家の調子が悪いのは~訪問販売のせい~

最近増加しているのが、
突然訪問してきた業者風の人間が自宅を見て、
「すぐに修理しないと大変なことになる」
というような言葉で不安を煽り、無料だからと点検を促してくるパターンです。

特に屋根に上がらせてしまうと事件が発生しやすいです。
その事件とは、屋根が割れたり、ずれたり、何らかの補修や大規模な修繕が必要な事態が判明することです。

でも、その不具合、本当に初めからあったのでしょうか?
上った人間が犯人ではありませんか?

つい先日、訪問販売を屋根に上げてしまったというご相談の方から見せていただいた「屋根の瓦が割れている写真」は明らかに人為的な要因でしか割れないようなきれいな直線で瓦が割れていました。

あなたが載って割ったのでしょう・・・。

しかも、
地上からは決して見ることが出来ない箇所の瓦だというのですから、
「どこでその瓦の異変に気が付いたの?」
と突っ込みたく脇の甘い犯人にではございますが、
すでにそのような事を行う人間を上らせた後ですので、どこまで手を付けられてしまったかは犯人以外は分かりませんので、
補修では対応出来ない(大規模な改修が必要)
との判断をせざるを得ませんでした。

4、家の調子が悪いのは~異常気象のせい~

地球環境が昔とは異なるのは実感として皆さんもかんじていらっしゃると思います。
暑さ、寒さ、雨・風の強さ、地震、等、とにかく激しいですよね。

どんなにしっかりと家を造っても、それをあざ笑うかのような激しさで家を攻撃してきますので、不具合も生じてしまいますよね。

5、家の調子が悪いのは~所有者のせい~

結局は、どんな会社で建てて、どんな会社でメンテナンスをして、訪問販売への適切な対応が出来て、自然災害への対策をどれ程講じるか、
というのは全てその家の所有者の判断です。

誰かのせいに出来れば楽ですが、
誰かのせいにしたところで誰も助けてはくれません。

せめて、訪問販売だけでも気を付けていただければ幸いです。

■最後までお読みいただきありがとうございます