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リフォームの怪しいお話し第2話「現場から見えたので」

リフォームの怪しいお話し1/5「ドローンでも飛ばしたのか?」

先日の記事にもあるように、急な訪問で「お宅の屋根がおかしい」などと言われる事例が増えています。
経験上、地上から屋根の上の異常に気が付くのは余程の視力(2.0では無理)が無ければ難しいので、その時点で、かなり怪しいと改めて申し上げておきます。

2階建てくらいまでなら「まだよくある怪しいお話し」と言う感じですが、時々、弊社で建築した3階建てのお客様からも同様のお話しをお聞きします。
そのお宅の周囲には高い建物もございませんので、3階建ての屋根など人間の目では決して見ることが出来ません。
私どもでは「足場を掛けないと見ることできません。」とお伝えします。
誰の了解も得ずにドローンでも飛ばしたのでしょうか?

リフォームの怪しいお話し2/5「そもそも他所の現場を見ていない」

個人的な意見として、たまたま近くの現場で作業していたとして、作業に集中しておりますので、自分と全く関係のないお宅へ関心を持つことなどほとんどありません。
ましてや、それをわざわざそのお宅へお知らせに行くこともまずありません。
余程の親切心に溢れ、かつ、余程の時間的な余裕がなければ、私ならそんなことをしないと思います。
「親方に伝えてくるように言われた」なんてセリフが定番のようですが、せめて親方が来そうなものです。

リフォームの怪しいお話し3/5「絶妙な場所を指す」

「あそこがちょっとおかしい」
と指を指された場所は大抵「そうとも見えるし、そうでないとも見える」ような絶妙な箇所が多いようです。
昔の瓦や波型で、かつ、焼き物なので全てが均一ではなく、若干の隙間などは生じるものなのですが、そうしたところを突いてきます。
そんな小さなズレや隙間がおかしいと言っていたら、全ての住宅に異常が発生していることになってしまいますので、そんなことはあり得ません。

リフォームの怪しいお話し4/5「素人には見えない不具合」

裸の王様では、
王様にだけ洋服が見え、他の方には裸の姿が見えているお話しでしたが、こうした怪しげな話でも、訪ねてきた業者にだけ不具合が見え、住人の方には見えないことがほとんどです。
そのため、ご心配されて私どもにご連絡いただき、現地に行くこともございますが、もちろん、私たちにも見えません。
どうやら私も王様にはなれず、庶民であるようです。

リフォームの怪しいお話し5/5「そもそも怪しまれていると自覚している」

職業柄、日常的に作業着を着て過ごしている私は、地元の方々やOB客様以外からは多かれ少なかれ警戒されていると感じています。
それは、様々なメディアで報じられている通り、近年、建築関係のトラブルは全国的に多発しているからです。
そのくらい慎重にしていただいている方が良いと思うくらいです。
そんな中で、わざわざ怪しげなお話しを持っていくのはどんな理由があるのか?と自分で置き換えて考えると不思議でしかありませんが、きっと、その理由があるのでしょう。

最後に、特殊詐欺などとも同様ですが、怪しいなと思ったら、まずは、周囲にご相談してください。判断や行動をする前に、一度、落ち着きましょう。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。