便利と不便は紙一重
最新の電気自動車が雪などによる立往生の際にバッテリー切れでエンジンが掛からなくなってしまった、というニュースを聞くと、
電気自動車は雪に弱い
という印象を受けますが、
実際には、充電さえ出来ればガソリン車と変わらないと思います。
むしろ、CO2を排出しない分、排ガス(一酸化炭素)を排出しないので、立ち往生などの長時間お停車でも一酸化中毒になるリスクは無いとも考えられます。
便利な最新の設備は、ある一定の条件下では不便になってしまう瞬間もあるかもしれませんが、そんな時に慌てずに対応出来るように日頃から意識と準備をしておくのが良いと思います。
■住宅の便利機能と不具合への備え
1、玄関などの電気錠
スマートキー、オートロックなど、
玄関ドアの施錠を電気によって制御している住宅では、停電や漏電等の電気のトラブルが発生した際に鍵の開け閉めが出来なくなることがあります。
電池式の場合には、電池切れの際に起こり得ます。
急に鍵の開け閉めが出来なくなると焦りますよね!
といっても、鍵穴に差し込む鍵を使えば普通に開閉できますので、外出の際には必ず鍵を持参することが重要です。
2、電動シャッター
玄関ドアのような鍵はありませんが、停電時などに手動で開閉する方法がございますので、必ず、取扱説明書などで確認しておき、時々は手動開閉を試しておくのがお勧めです。
災害時に必ずしも玄関から出入り出来るとは限りませんので、シャッターのある窓からの出入りがいつでも出来るようにしておくと良いと思います。
3、給湯器
深夜電力を活用して急騰してくれるエコキュートの販売からしばらく経過し、最近の給湯器は更に進化しています。
オンラインで操作出来たり、人感センサーが付いていたり、見守り機能があったり、と性能がますます向上しています。
その反面、耐用年数が短くなったり、故障が起きやすかったり、
するのですが、
対応としては、定期的な点検の実施、メンテナンスの実施、耐用年数前の交換、などをしておくのがお勧めです。
また、近年は、以前と比べて機器の在庫が極端に少なくなっているのと、施工者が足りていないので、交換までにかかる時間は確実に延びていますのでご注意ください。
それと、この時期は追い焚き配管が凍結する危険性があります。
給湯器には通常、凍結防止機能がありますので、浴槽にお湯を張ったままにしておいてください。
4、今後の住宅設備への備え
近年、住宅は外部からオンラインで操作出来る範囲が広がっています。
また、設置したカメラなどへもアクセスできるようになりました。
今後もますます、オンラインで操作できる事が増えていくと思いますので、そうした機能をお使いになりたいご家庭では、ネットワークに関するセキュリティに関する理解を深め、かつ、強化をしていくことが必須となると考えられます。
今までは、空き巣被害等の直接的な犯罪がメインでしたが、
今後は、ハッキングなどにより、離れた場所から様々な被害を被る可能性があります。
5、使いこなせるかも検討が必要
どれ程便利な機能であっても、使いこなせなければ宝の持ち腐れですし、かえって、大きな被害を被るかもしれません。
必要かどうかを含め、
使いこなせるかについても、検討しておいた方が良いと思います。