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1台で大丈夫!1台で大丈夫?

時々目にする謳い文句として、
「エアコン1台で家中が快適な高性能の住宅です!」

と言うのがございます。
高い断熱性、気密性の住宅では、間取りの工夫を前提として、
エアコンの機種や設置場所をうまく設計すれば確かに1台でも快適な空間を造ることが出来ると思います。

だからと言って、本当に1台で暮らして大丈夫でしょうか?

性能は1台で十分

性能面では1台で十分なので、
2台以上設置するのはもったいないと考えるのは普通でしょうが、
前提として、
設置した1台のエアコンは夏場はほぼ24時間稼働させていることに
なると思います。

動きっぱなしでも、常にエネルギーを全開にしている訳

なぜならば、家中をエアコンの冷気を行きわたらせるためには、
いくら高性能住宅で、容量の大きなエアコンだったとしても、
かなりの時間が掛かるからです。

個室があれば、個室のドアを開けておかないと冷気が回りませんので、
プライバシーの考慮が必要です。

故障したらどうする

エアコンの場合、シーズンオフに故障してくれれば大した影響はないかもしれませんが、壊れるのはだいたい一番使いたい時期になりませんか?

また、トイレが1ヵ所の場合も故障したら困りますよね。

エアコンについて、シーズン中ですと、
器具の手配や工事の手配でその日のうちに来てくれることなんてなかなかありませんので、何日~数週間は我慢が必要です。

トイレについては、シーズンなどはありませんが、
専門店でもない限りは在庫していることはありませんので、
やはり数週間は使えません。
仮設トイレや簡易トイレなどでしのぐか、近所の親戚、知り合い宅に助けていただくことになります。

もちろん、キッチン、バス、給湯器、などについても故障したら使えなくなりますが、複数台設置は現実的ではないので、ここでは割愛します。

我が家の事例をご紹介

我が家や2011年に自社で新築した戸建て住宅に暮らしております。
エアコンについては
1階のリビングに大きめのエアコンが1台
2階の主寝室に小さいエアコンが1台
の計2台で暮らしています。

1階はLDKと水まわり+玄関くらいしかないので、
基本的に建具を開け放ち、1台のエアコンで空調しています。

2階はエアコンシーズンは主寝室に集まって寝ています。
私はエアコンなしで寝られるので別の部屋でも寝れていますので、
今のところはこれで足りています。

その内、他の個室にも設置するかもしれませんが、
必要に応じて、2台を下回らないよう増減していく予定です。

トイレについて、1・2階に1カ所ずつ設置していますので、
混み合うこともなく、不自由はありません。

在庫しない時代の考え方

昔のように、業者や問屋さんが色んな資材を在庫していた時代と異なり、
現代では、発注されてから手配→製造→納品 と言うのも多くなり、
時間が掛かるようになりました。

また、社会情勢によっても大きく納期が変わってしまう事もここ数年で露呈しました。

いざと言う時の備えと言う観点で考えますと、
耐えられない暑さと寒さを緩和してくれるエアコン、
生理現象として絶対に必要なトイレ、
については、複数設置しておくのがオススメです。

エアコンについては、
別の冷暖房器具を準備しておくのでもいいと思います。

または、近隣で、いざと言う時に助け合う関係性を築いておくのでも良いと思います。
こうしたことを考えておくのも大切な住まいづくりの一つです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。