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リフォームの怪しいお話し第8話「たまたま近くに来ている」

怪しい訪問販売のご報告が最近また弊社に寄せられています。
皆さまもどうかお気を付けください。

リフォームの怪しいお話し1/3「宅配業者さんが教えてくれる」

最近ご報告いただいた事例では、
もはや、怪しいのが建設業者風の人でもなくなっています。

なんと、「宅配業者風」の方だそうです。
ある時、訪問してきた宅配業者風の方が

「屋根の瓦がずれてますよ」

いつもの感じで不安を煽るようなことをおっしゃったそうです!
しかも、地上から見えない場所の瓦のズレを教えてくれたそうです!!

リフォームの怪しいお話し2/3「近くにたまたま来ている」

宅配業者風の方ですので、
もちろん、そうした話しをするだけで、
ご自分では点検も修理も出来ませんが、
なんと、なんと、
たまたま、偶然にも、
近くに知り合いの業者が工事をしているのですぐに来てくれる、
のだそうです。

屋根に上るためのはしごはどこから持って来るのか?
たまたま現場にあったのか?

お聞きした際の私の頭の中には「???????」がいっぱいでした。

作業中の現場を放り出してまで来てくださっていなければ良いのですが、
詳しい状況までは知り得ませんでした。

リフォームの怪しいお話し3/3「せっかく来たのに応急処置で終わり」

そうして来てくださった業者さんですが、
応急処置だけして帰っていったそうです。

住人のご意向だったのか、業者さんの意志だったのかまでは聞きませんでしたが、やっていったという応急処置の内容については、伺ってもよく分からないものでした。

瓦屋根の修繕は大工職人では直しきれず、瓦業者に依頼することも良くありますが、応急処置だけして、その後は携わらないのでは、
また次の業者が状況を確認して、修理内容を検討しなければなりませんので、現場状況を確認する費用がダブります。

しかも、知らない業者が応急処置をしたという箇所を直すのを嫌う業者もいると思います。

私も緊急時でもない限り、あまり好ましくは思いません。

元がどんな状態だったかも分からず、
どのように修理しようと考えての処置かも分からず、
その後始末だけとなると、予想外のトラブルが発生するかもしれないと、
考えてしまうかもしれません。

業者目線で言わせていただければ、
そもそも修理を頼むつもりがないのであれば、
点検や応急処置なども頼まない方が良いのではないかと思いますし、
無料(または格安)で点検や応急処置をしてくださる稀有な方とのお付き合いについては慎重に進められることをお勧めいたします。

今回のケースでは、状況があまりにも不自然だったというだけで、
実際には何もトラブルは無かったのかもしれません。

たまたま訪問してきた方の知り合いが、
たまたま近くで工事をしていて、
たまたま屋根を見られる準備が整っていて、
たまたますぐに来てくれた。

偶然とは重なるものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。