CXO Night #3 に参加してきた & デザインとビジネスとエンジニアリングの関係について

TECH PLAY SHIBUYA で 2018年6月15日に開催された デザインを越境せよ - CXO Night #3 に行ってきた。前回の スタートアップにCXOが必要な理由 - CXO Night #2 に引き続き、参戦。

イベントレポートは↓あたりにまとまっている

ちょうどこの日は自分が当時勤めていた会社の最終出社日で、会社で24人分の手打ちうどんを振る舞うという企画を昼にやったところだったので肉体的疲労 😇と達成感を伴って渋谷に向かった。

自分のバックグラウンドとしては、プロダクトマネジメントやエンジニアリングを主軸としていて、ユーザ体験は設計してきたけどビジュアルデザインは本業でやったことが無い。リクルートではプロダクトマネジメント、ギフティではプロダクトマネジメントとエンジニアリングと採用を担当してきた。C(一般消費者)向けの新しい価値提供に興味があり、2018年7月からはメルカリでプロダクトマネージャーとして新規プロダクトを模索する。副業ではスタートアップのお手伝いでUI/UX を担当している。経営は経験が無い。

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イベントの中でも特に印象に残ったのが深津さんのこの言葉。(ツイート拝借します 🙏 )

ビジネス、エンジニアリング、デザインのベン図という表現で真っ先に思いついたのが The Product Management Triangle や ( takram cast でよく耳にする ) BTC型人材 だが、その2つはどちらかといえば 職能 に関する話である (どちらとも好きな考え方で、とても参考になる)。ただ、深津さんが言うような 良いものを作る という視点でこのベン図をイメージしたことが無く、新鮮さがあった。

デザインの重要性

ビジネス・エンジニアリング・デザインを同列に語ると説明しやすいが、その中でもデザインの重要性が指数関数的に増している(もしくはこれまで増してきた)と感じる。日米社会20年遅延説 なんて表現もあるが、やはりUSでは IDEO(設立1991年) しかり d.school(設立2004年) しかり、先行してデザインの重要性が説かれている。

また、今回のイベントのようにデザイン側からビジネスやエンジニアリングに歩み寄る(もしくは越境する)ような動きや表現は頻繁に見受けられるが、その逆はそこまで多く見受けられない。これがデザインの特殊性であり、重要性の根拠にもなっている。

エンジニアリングの重要性

『顧客に価値を届ける』ことを目的とした時に、エンジニアリングの重要性は増しているが、指数関数的に伸びているというほどではなく、等速くらいで伸びているように感じる。それはAWSやgithubなどの助けもあってエンジニアリングのエコシステムが醸成されてきており、企業間での差別化がしにくくなったから、という見方がある。企業向けのSaaSアプリケーションも増えてきて、google の App Maker や サイボウズの kintone などでもプログラミングを行わずに簡単なアプリを作ることさえできる。プログラミングスクールなどでプログラミングの敷居が下がり、特に若手スタートアップではCEOがコードを書いているような事例も増えているようだ。
しかし、エンジニアリングによってレバレッジが効くかどうかは『顧客にどのような価値を届けるか』次第であり、プロダクトの内容によってはエンジニアリングが重要性が指数関数的に伸びている分野もある。たとえばブロックチェーン、人工知能、IoTなどの求人の年収は高騰している

デザインとエンジニアリング、どちらの方が重要か

どちらも重要、というのが当たり前の答えにはなるが、経営の視点に立った場合には、組織経営のリソース配分や採用広報をしなければならない。例えば piece of cake は 深津さんの存在によってデザインに力を入れているし、SmartHR はエンジニアの採用広報に力を入れている。実際のリソース配分はわからないが、外からはそう見える。それぞれ『顧客にどのような価値を届けるか』ベースで、良い意味での選択と集中を行えていると思う。

デザインとエンジニアリングを両方やる人

デザインエンジニアリングというと自分は最初に takram を思い浮かべるが、ここ数年でUXも担当するエンジニアが増えている。UXエンジニアという言葉も頻繁に聞くようになった。自分の身近なところでは、学生時代にクックパッドでお世話になった社員さんは3,4年ほど前からUXエンジニアを名乗っていた。
また、デザインエンジニアリングを教えている大学も増えており、例えば東工大のエンジニアリングデザインプロジェクト(EDP)には自分も参加したことがある。社会人の参加枠を設けているのも面白い。

ビジネス分かるデザイナー、ビジネス分かるエンジニア

深津さんやモデレータの塩谷さんが言っていたように、ビジネスを分かる為には自分で物を売った経験があるかどうかは重要だろうな、と想像がつく。自分はあまり経験が無い。

ただ、ビジネスが分かる、という表現にも段階があって、たとえば

A. ビジネスの話を聴いて理解できる
B. ビジネス観点で判断できる (たとえば数値感など)
C. 自分で経営できる

という段階分けはできそう。もっと良い段階分けもありそうだけど。

また、経営とビジネスはレイヤーが違う。経営は『事業(ビジネス)と組織』の2つから構成されていて、前述の The Product Management Triangle や BTC型人材 や "ビジネス、エンジニアリング、デザインのベン図" という三方向の表現は、組織という視点が無い。無いから駄目だと思ってるわけじゃなくて、むしろ理解しやすくて良い。その3要素は極論1人でも全部できるわけで、レレレの山本さん や 読書メーターの赤星さん は実際に1人でやってて本当に凄いと思う。
ベン図や三角形に追加で組織設計の軸が入るとすれば、ベン図の集合が4つになったり、The Product Management Triangle が四角錐になったりするんだろう。

越境する、とは

CXO の文脈ではこれらの3要素(デザイン・エンジニアリング・ビジネス)ないし4要素(+組織)の視点が必要で、それらの要素間を境界を超えることを『越境』という言葉で表現するのが自分の中では腑に落ちた。具体的には「実際にプロダクトを作って売ってみる」という経験をすることこそが越境であり、エンジニアがデザインに挑戦することもまた越境であるかと。

ごあいさつ
最後まで読んでくださり、ありがとうございました 🙇
学びが多く刺激のあるイベントに参加できて嬉しいです。前回のイベントもそうでしたが懇親会で面白い方々と話せるのもこのイベントの醍醐味かなと思います。企画・主催・登壇してくださったみなさま、本当にありがとうございました 🍵

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daicche

ウェブサービスやアプリが好きです / プロダクトマネジメントやサービスデザイン / スタートアップのお手伝い(UI/UX) / Rails歴5年 / @ServiceSafari の運営

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