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ザルツブルグにて

 暑く寝苦しい夜だった。二日酔いで少し頭が痛い。
 私は、9:50発の便でウィーンへ向かう。その途中で、ザルツブルグに途中下車するつもりだ。
 支度をして駅へ向かう。ドイツとはしばしお別れである。

 無事に電車に乗れたが、9ユーロチケットの効果なのか車内は人でごった返している。立ちっぱなしでザルツブルグへ向かうことになった。よく眠れなかったので眠いが、我慢我慢。途中で警察が乗り込んできて何事かと思ったが、彼らは普通に電車に乗っているだけみたいだ。こっちでは警官も電車を利用するらしい。

 2時間ほどでザルツブルグ到着。ここザルツブルグは、モーツァルトの生まれた町として知られている。また、サウンドオブミュージックの舞台となった美しい町でもある。
 早速モーツァルトの家に向かうことに。歩いていると、静かな街並みがとてもきれいで感動する。

モーツァルトの家

 マリベル宮殿の庭園に寄り道。まさにサウンドオブミュージックの舞台となったところだ。遠い山の上に城が見え、色とりどりの花や白いの噴水と相まって高潔な雰囲気を醸し出している。

噴水がきれい
ペガサス


 モーツァルトの家は博物館になっていた。入場は10ユーロ。

モーツァルトの家

 入口のプレートには日本企業の名前がたくさん書いてあった。やっぱり日本人はモーツァルトとかベートーヴェンとか、ダヴィンチとかそういうのが大好きなのだなと改めて感じる。

第一生命のプレート


 中に入ると、モーツァルト一家の肖像画や、彼が使っていたピアノ、その他彼らの生活が伺える品々が展示されていた。日本語のオーディオガイドもあった。

モーツァルトが実際に使っていたピアノ

 モーツァルトは、「本当の財産は頭の中にある。それは、頭をちょん切られない限り奪われることはない。でもちょん切られたときにはもう意味はない。」と言ったそうだ。その通りだと思う。今回の旅行で得た経験も、私の頭の中の財産となるだろう。

モーツァルトの父・レオポルド
モーツァルト関連の統計
「100: 手紙の中で、モーツァルトから姉の「素晴らしい馬面」に送られたキスの数」

 モーツァルトについては、曲を知っているだけで、その生涯や性格についてはほとんど知らなかった。しかし、今回モーツァルトが住んでいた家で、彼の手紙を見たり、父との関係性や彼の経歴を学んで、その生涯を少し知ることができた。ほとんど生まれた瞬間から神童扱いされた彼は、その短い生涯で数えきれないほどの作品を生み出した。これからモーツァルトを聴くときには、また違って聞こえることだろう。映画「アマデウス」も観てみようと思う。

座って曲も聴けるようになっている

ザルツブルグのまちで

 モーツァルトの家を出て、ザルツブルグ中心部へ向かう。

ザルツブルクのバスにはパンタグラフがついている

 中心部は、人の少なかった駅周辺からは想像できないほど混雑していた。カフェを探して、ホフブロイハウスの夫婦が教えてくれたノッケルを試してみようと思うも、どこも2人前しか扱っておらず、断念。いつかまた食べてみたいと思う。

中心部
モーツァルトの生家

 そろそろウィーンに向かわねばならないので、駅に向かって歩く。途中、モーツァルト大学の前で学生たちがライブ演奏をしていた。ブラスで、とてもかっこいい。しばらく見ていくことにした。さすがにうまい。オーストリアは音楽の国だ。ウィーンも楽しみである。

ブラボー!

 駅に着くと、お腹を満たすためにブレッツェルとミックスナッツを入手。最近コンスタントに空腹なので、胃に固形物が入るだけでとても幸せに感じるようになってきた。これは良いのか悪いのか…

幸せの塊

 そうして、今日の最終目的地ウィーンへと旅立ったのである。

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