血統から見る新種牡馬診断 第3回〜カレンブラックヒル〜

父ダイワメジャー 母チャールストンハーバー(グラインドストーン)

デビューからNZT、NHKマイルC、毎日王冠を含み5連勝を果たしたが4歳以降はダートに挑戦したり距離延長短縮を試してみたがG3を2勝挙げたのみで終わってしまった。勝ち星を挙げたのは芝1600-1800で、それ以上以下の距離だと極端にパフォーマンスを落とした。しかし1着か着外の成績は単系馬券師の方々でお世話になった人も多いのではないだろうか。22戦7勝(重賞5勝)主な勝ち鞍 NHKマイルC、NZT、毎日王冠、ダービー卿CT、小倉大賞典

廉価版ダイワメジャー...と思いきや?カレンブラックヒルの特徴

新種馬としては影の薄い彼ですが、現役時代はデビューから毎日王冠まで5連勝を達成し、NHKマイルCと毎日王冠ではのちのG1を3勝したジャスタウェイを破っている。明け4歳時にフェブラリーSに出走した辺りから大敗する様になり、結局22戦7勝で引退した。ダイワメジャー産駒らしく1600前後で活躍し、絶対的なスピードの高さからの先行力と持続力は他を圧巻した。

産駒の最初の印象はダイワメジャーのスケールを小さくした感じだなという印象。言い方を気にしないなら廉価版ダイワメジャーと言っても差し支えないかなと。しかし、

本当に妙味があるのは『距離延長』と『軽い馬場へのダート替わりで6枠より外枠』

にある。距離延長に妙味があると思うのはカレンブラックヒルの戦績にも表れている。3歳時にデビューから初めて距離延長した毎日王冠でジャスタウェイを始め多数のG1馬を蹴散らして勝利を収めている。その後、阪急杯11着から距離延長で臨んだダービー卿CTで優勝する変わり身を見せており、その特徴は産駒にも引き継がれている。そして後者は芝馬の特徴と言えばそうかもしれないが、ダイワメジャー産駒は芝馬が多く、ダート替わりが苦手で、顔に砂がかかるのを極端に嫌がるので内枠だと先行できないとそのまま競馬をやめてしまう馬が多く、自身も初ダートで尚且つ良馬場だったフェブラリーSで初めての大敗を喫している。父ダイワメジャーもそうだった様にカレンブラックヒルも自身の特徴を産駒に伝える自己主張型種牡馬なので、苦手な条件だと急に大敗するが、得意条件に戻ったら好走を繰り返す米国型的な産駒が多く出るんではないかなと思っています。

まとめ

◎基本的な特徴は廉価版ダイワメジャー

◎ダートは苦手だが、軽くなったダートで外枠なら変わり身がある。

◎妙味があるのは距離延長。

◎1度好走した条件だと前走大敗していても何度も好走するが、苦手な条件だと簡単に負ける。

◎産駒の得意コースは函館1200


★期待のカレンブラックヒル産駒★

アザワク

地方門別所属の産駒。エーデルワイス賞では距離延長からの臨戦で2着に入った。私が名付けたあだ名は『門別のラブミーチャン』

オヌシナニモノ

新馬戦は苦手なダートながら外枠と軽くなったダートを生かして6馬身離しての勝利。しかしダートより芝の方が良いと私自身思っており、距離延長の芝辺りに出てきたら前走大敗していても買いたい。オキザリス賞では3着。軽くなればより良いパフォーマンスを見せてくれそうだ。


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