【勉強メモ】AIの画像生成をやっていて、そもそも芸術ってなにかな?と思って、手に取った本を読んだ感想

AIの画像生成をやっていて、そもそも芸術ってなにかな?と思い、ふと手に取った「美術手帖 2020 4」を読んで、感じた感想を記録に残しました。

【個性を抑え込む「連携」の危険性】

この方は、「連携」という言葉には、個人の多様な価値観を単純化し、特定の枠組みに収めてしまう危険性がある。正義の基準が歪められ、個性が失われかねない、と懸念している。
アベンジャーズのように、みんなが同じ正義を追求することで、本来の個性が失われてしまう可能性を危惧しています。さらに、戦前と戦後の日本における価値観の変化を例に挙げ、一つの答えに収斂(縮むこと。縮めること。収縮。)させられることの危険性がある。
「連携」という言葉は、自分の価値観を単純化し、ある程度の枠内に収めてしまう表現だと捉えています。個人の多様性を失わせ、物事を一方的に考えさせられる可能性がある。

【沈黙の中に宿る想像力】

会議などの場で生まれる沈黙の中には、大切な想像力が宿っていると考える。
モデレーターが焦って沈黙を埋めようとすることが多いが、その沈黙は必ずしも悪いものではない。むしろ、そこから新しいアイデアが生まれる可能性がある。
発言ばかりが重視されがちですが、意見以外にも大切なものがある。沈黙の中から生まれる、これまでにない発想こそが、社会を変える原動力となるのではないだろうか。

【芸術が切り開く新たな可能性】

芸術には、既存の価値観を覆し、新しい視点を生み出す力があると述べています。しかし、芸術家自身が強い意志を持ち続けることが不可欠。
これまでロジックと理論に囚われがちであった問題に対して、芸術は新たな解決の糸口を与えてくれる。今までの正義とされてきたものを一変させ、全く新しい考え方のきっかけを提供するのだ。
芸術家が自身の強いコンセプトを持ち、周囲からの批判にも負けずに、その表現を貫き通すことが重要だ。芸術は本来、世界を変えるための強力な力を秘めているから。

【芸術を一般に伝える難しさ】

一般の人々に芸術を理解してもらうには、単に高尚なものを押し付けるのではなく、受け手の視点に立って、アプローチの仕方を工夫すること。
一般の人々は、必ずしも芸術のインテリジェンスを備えていないため、単に高い芸術作品を示しただけでは、十分に伝わらない可能性がある。
芸術家自身の主張を一方的に押し付けるのではなく、鑑賞者の視点に立ち、どのように作品を見せていくべきかを慎重に考える必要がある。

そうすることで、芸術の価値を共有できるのではないだろうか。

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