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いいモノを作る、いい人になりたい。


年末だ。
「来年からチーム長を目指そう。」
と入社7年目で本腰を入れたくなった。
リアルに考えると、早くても2026年、34歳でチーム長。
足りないものはPM(プロジェクトマネジメント)の力かなぁと思ったけど、会社から求められているのはそれではない。
大きな「実績」が求められている。
(言い忘れたが、オフィスの内装設計の仕事をしている。)

記憶に残るすごい人というのは、記憶に残る実績があることが多い。(以下敬称略)
鳥山明には「ドラゴンボール」
ガウディには「サグラダファミリア」
荒木飛呂彦には「ジョジョの奇妙な冒険」
ベートーヴェンには「運命」
ゆでたまごには「キン肉マン」

あえてジャンプでビッグマックのようにしてみた。
ぼくにも実績がないわけではない。
でも会社からしたらHPに載せたいと思う程の規模ではなく、そのレベルに達さないと、チーム長にあげられないのだ。
実際にチーム長に求められているのは、どれだけかっこいいものを作れるか、というよりは部下を育成する力であったり、チームメンバーのスケジュールを管理しつつ助言をしたりといった、人間力とかマネジメント力だと思うのだが、冷静になって考えると、憧れるチーム長ってやっぱりいいものを作っているし、それを作れる人間になりたいって部下は思うものだ。ぼくもそうだったし。
あぁ思い出す、入社当初のチーム長。
あの人はほんとにすごかったし、目指したいって思うなぁ。
そういう人にならなければ。


ただ、もっと冷静になって考えると、
「会社内でそこそこの地位を目指すなんて、ぼくは狭い世界で生きているなぁ」といつも条件反射的に思ってしまう。
全てを投げ出して、新しい環境で、新しいことをやりたいって、20代中盤ぐらいまで考えたけど、今はほんの少しよぎるだけだ。本気で考えて行動に移そうとは思わない。
理由は単純で、オフィスの内装設計にハマっているからだ。
それぐらい、この仕事には魅力がある。奥が深い。
だから、なんだかんだここまで来た。
そういえば来年で社会人歴10年だ。びっくり。
成長速度の遅さに少し焦りはあるけど、自分のペースで来年も頑張っていこう。




オレはこのSBRレースでいつも最短の近道を試みたが 「一番の近道は遠回りだった」「遠回りこそが俺の最短の道だった」

荒木 飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン」
集英社.2010年.21巻♯84ボール・ブレイカーその②




「自分のペースで来年も頑張っていこう。」
で締めくくろうと思ったのだが、この文を書いた瞬間に脳裏をかすめたのは、ジョジョに登場するキャラクターのセリフだった。
やっぱり記憶に残る作品は偉大だ。
この言葉はきっと作者の言葉なのだろう。
いい人の思いは、いいモノを通して伝わるのか。


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