見出し画像

16.構造設計についての留意点-「フロッキン狭小壁」

フロッキン狭小壁は性能評価壁であるため、色々な適用条件があります。
下記3点に則った設計をして頂く必要がありますのでご参照ください。

■1フロアあたりの使用限度
建物の同一階、同方向において、フロッキン狭小壁の短期許容せん断耐力の和は、全体の鉛直構面の短期許容せん断力の和に対して50%以下としてください。
全てをフロッキン狭小壁とすることは出来ません。

■併用できる耐力壁
建物の同一階、同方向において、フロッキン狭小壁と併用できる(加算則の成立する)耐力壁は1/30rad以上の終局変形能力を有するものに限られます。

例えば、フロッキン狭小壁と柱間1820mmの筋かいを同一階、同一方向に設置した場合、地震力が働いた際に、靱性の低い筋かいが先に壊れてから、フロッキン狭小壁が耐力を発揮するような形になり、壁の単純耐力加算が出来ないという形になります。
設計時は、1階X方向にフロッキン狭小壁を設けた場合、1階のX方向に設置する耐力壁は構造用合板や構造用パーティクルボードや構造用MDFなど、靱性の有る面材耐力壁を配置する形が望ましいです。
これは一般的なラーメンフレームでも同じような制限が掛かってきます。

■最下階での利用
フロッキン狭小壁を最下階(木造で地上1階)で利用する際は、専用柱脚金物及び専用アンカーボルトにて基礎に緊結してください


※公式サイトもご覧ください ⇒ https://frog-king.jp/wall/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?