大学職員の採用試験を受ける前に確認しておきたい大学関連ニュース(2019年1月後半版)

はじめに

大学職員の採用試験では、「最近、大学関連で気になったニュースはありますか」などと、大学業界に本当に興味があるか、どのような点に問題意識を持ち、どのような考え方を持っているかについて問われることがあります。

このような質問に対しては、直近の大学関連のニュースを事前にチェックしておかないとうまく回答ができなくなってしまいます。

また、その他にも、「よりよい大学となっていくためにはどのような取組を進めるべきか」、「大学職員になったらどのような取組をやっていきたいか」など、これから実施すべき取組についての提案を求められることもよくあります。

このような質問に対しては、何も情報がない状態で自分独自の考えを述べることは難しく、一般的には、他大学で実施している特色ある取組を紹介する形で提案をしたり、それをヒントに新しい取組を考えて提案したりすることになると思います。

これらの対策を行うためには、インターネット上で事前に大学関連のニュースを確認しておくことで対策を練ることができますが、就職・転職活動中に様々なサイトから必要な情報を確認することはかなりの負担になると思いますし、見つかった事例が先端的な取組なのかどうかを判断することは難しいと思います。

そこで、大学職員歴10年以上で、採用試験の面接官を担当させていただいている私が、ここ最近の大学関連のニュースで、先進的でおもしろいと感じた取組や知っておくべきと感じた事例について、分野ごとに各取組・事例の概要をまとめさせていただいています。

また、各取組・事例については、これまでの大学職員での経験を踏まえ、各取組・事例が職員としてはどのように感じるか、取組・事例は大学業界の課題を解決に導くようなものなのか、取組・事例を見るうえでの注意点なども併せて記載するようにしています。

ここで紹介する取組・事例で気になったものについては、各大学のウェブサイトなどで詳細を調べていただき、自分なりの考えをまとめていただいたうえで、採用試験に臨んでいただくとより適切な対応ができると思います。

今回は、2019年1月後半に確認できたニュースの中で、28件のニュースについてまとめております。

皆様の就職・転職活動にお役立ていただければ幸いです。

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<大学職員の採用試験対策を行うための書籍等>
・『大学職員の採用試験を受ける前に知っておくべきデータや大学の課題・用語等【平成28年1月版】』
・『大学職員面接回答事例集59』
・『大学職員の採用試験を受ける前に知っておきたい大学のデータ42』

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「ココナラ」というサイトにおいて、「大学職員の就職・転職を目指す方にアドバイスをします」というサービスを出品しています。志望動機や面接での回答予定内容について、大学職員の面接官として、どのように感じるかなどについてお伝えするサービスです。

以上については、以下のサイトから詳細を確認できますのでぜひご確認ください。
https://hspindex.com/2018/09/16/1618/

目次

第1章 教育改革に関するニュース
1 カリキュラム(教育課程)改革【1件】
2 特色のある授業・教育の取組【3件】
3 リカレント教育(社会人教育)【1件】

第2章 学生支援に関するニュース
1 キャリア・就職支援【4件】
2 経済支援【1件】

第3章 入試・広報に関するニュース
1 高校生を対象としたイベントや高校との連携【1件】

第4章 社会貢献に関するニュース
1 小・中学生向けイベントの実施【2件】
2 地域活性化・地域貢献【2件】
3 その他社会貢献【2件】

第5章 その他のニュース
1 文部科学省等の動向【1件】
2 新設大学・新学部等の設置【1件】
3 大学経営【2件】
4 寄附金等の大学の収入を増やす取組【2件】
5 大学ランキング・統計調査等【5件】

第1章 教育改革に関するニュース

1 カリキュラム(教育課程)改革
(1)共同教育学部の設置

<実施大学>
群馬大学・宇都宮大学

<取組の概要>
群馬大学と宇都宮大学は、2020年度から全国発の「共同教育学部」を設置することを発表しました。

少子化の影響で教員採用数が減り、教育学部の縮小が求められている中、教員養成機関としての役割を維持・強化することを目的としています。これに伴い、両大学では学生定員を徐々に減らしていくことになりますが、その一方で、それぞれの大学で取得できる免許の種類が、2大学が連携したことにより増えることになり、学生にとってはこれまでよりも選択肢が増えることになります。

<取組に対するコメント>
教員養成機関の縮小については、文部科学省の有識者会議により、国立の教育学部などに対して、2021年度までに検討するよう求めていたとのことです。

このような複数の大学が連携して、1つの学部を提供するということは、他の学部でも増えてくると思います。

実際に教育を実施していくにあたっては、講義の授業についてはテレビ会議システムなどで中継することで対応ができますが、グループワークを行う授業などは、どのように実施していくかを検討していく必要があると思います。

大学職員としては、単に「共同学部」の設置を推進するのではなく、実務上の課題を認識し、それをどのように解決していくのかという面も併せて、提案を行っていく必要があると思います。

2 特色のある授業・教育の取組
(1)元プロ野球選手を招聘した特別講義

<実施大学>
江戸川大学

<取組の概要>
江戸川大学は、メディアコミュニケーション学部マス・コミュニケーション学科の授業である「スポーツジャーナリズム論Ⅱ」の授業の一環として、元プロ野球選手で、現在は野球評論家の仁志敏久氏(元読売ジャイアンツ)を招いた特別講義を行いました。

講義では、WBC(ワールド・ベースボール・クラッシック)、東京オリンピックへのコメントや、打撃論や記者を目指す学生へのアドバイス等を行いました。

<取組に対するコメント>
有名人や芸能人をゲスト講師として招聘する授業はよくあることだと思いますが、このような授業は学生の評判も高いですし、このような取組を行うことで、大学の広報としても活用できるので色々な面でメリットのある取組だと思います。

単に授業を行ってもらうだけでなく、公開講義として地域の方の参加を可能にすることで、社会貢献活動にもつなげていくこともできます。

多くの大学で実施していることなので、これから大学職員を目指す方は、採用試験を受ける大学でこのような取組を行っていないかを調べておいてもよいかもしれません。

(2)学生が自治体の採用企画を考える授業の実施
<実施大学>
近畿大学

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大学職員の採用試験を受ける前に確認しておきたい大学関連ニュース(2019年1月後半版)

山田 隆司

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山田 隆司

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