大学職員の採用試験を受ける前に確認しておきたい大学関連ニュース(2019年2月後半版)

はじめに

大学職員の採用試験では、「最近、大学関連で気になったニュースはありますか」などと、大学業界に本当に興味があるか、どのような点に問題意識を持ち、どのような考え方を持っているかについて問われることがあります。

このような質問に対しては、直近の大学関連のニュースを事前にチェックしておかないとうまく回答ができなくなってしまいます。

また、その他にも、「よりよい大学となっていくためにはどのような取組を進めるべきか」、「大学職員になったらどのような取組をやっていきたいか」など、これから実施すべき取組についての提案を求められることもよくあります。

このような質問に対しては、何も情報がない状態で自分独自の考えを述べることは難しく、一般的には、他大学で実施している特色ある取組を紹介する形で提案をしたり、それをヒントに新しい取組を考えて提案したりすることになると思います。

これらの対策を行うためには、インターネット上で事前に大学関連のニュースを確認しておくことで対策を練ることができますが、就職・転職活動中に様々なサイトから必要な情報を確認することはかなりの負担になると思いますし、見つかった事例が先端的な取組なのかどうかを判断することは難しいと思います。

そこで、大学職員歴10年以上で、採用試験の面接官を担当させていただいている私が、ここ最近の大学関連のニュースで、先進的でおもしろいと感じた取組や知っておくべきと感じた事例について、分野ごとに各取組・事例の概要をまとめさせていただいています。

また、各取組・事例については、これまでの大学職員での経験を踏まえ、各取組・事例が職員としてはどのように感じるか、取組・事例は大学業界の課題を解決に導くようなものなのか、取組・事例を見るうえでの注意点なども併せて記載するようにしています。

ここで紹介する取組・事例で気になったものについては、各大学のウェブサイトなどで詳細を調べていただき、自分なりの考えをまとめていただいたうえで、採用試験に臨んでいただくとより適切な対応ができると思います。

今回は、2019年2月後半に確認できたニュースの中で、24件のニュースについてまとめております。

皆様の就職・転職活動にお役立ていただければ幸いです。

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<大学職員の採用試験対策を行うための書籍等>
・『大学職員の採用試験を受ける前に知っておくべきデータや大学の課題・用語等【平成28年1月版】』
・『大学職員面接回答事例集59』
・『大学職員の採用試験を受ける前に知っておきたい大学のデータ42』

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「ココナラ」というサイトにおいて、「大学職員の就職・転職を目指す方にアドバイスをします」というサービスを出品しています。志望動機や面接での回答予定内容について、大学職員の面接官として、どのように感じるかなどについてお伝えするサービスです。

 以上については、以下のサイトから詳細を確認できますのでぜひご確認ください。
https://hspindex.com/2018/09/16/1618/

目次

第1章 教育改革に関するニュース
 1 カリキュラム(教育課程)改革【1件】
 2 特色のある授業・教育の取組【1件】

第2章 学生支援に関するニュース
 1 キャリア・就職支援【1件】
 2 ダイバーシティ【1件】
 3 経済支援【1件】
 4 学生生活・課外活動支援【1件】

第3章 社会貢献に関するニュース
 1 地域活性化・地域貢献【1件】
 2 その他社会貢献【1件】

第4章 グローバル化(国際化)に関するニュース
 1 海外大学等との交流の促進【2件】

第5章 事件・事故・不祥事に関するニュース
 1 大学の事件・事故・不祥事【1件】
 2 教員の事件・事故・不祥事【1件】

第6章 その他のニュース
 1 文部科学省等の動向【2件】
 2 新設大学・新学部等の設置【2件】
 3 大学経営【1件】
 4 保護者向けの取組【1件】
 5 大学ランキング・統計調査等【5件】
 6 その他特色ある取組やニュース【1件】


第1章 教育改革に関するニュース

1 カリキュラム(教育課程)改革
(1) 学科横断型プログラムの実施
<実施大学>
湘南工科大学

<取組の概要>
湘南工科大学では、所属している学科の専門科目だけでなく、他学科の関連科目も横断的に学修することができる「学科横断型学修プログラム」を2018年度からスタートしたと発表しました。

このプログラムは、所属学科の専門分野を系統的に学びながら、同時に関連する他学科の専門科目も履修することで、複合的な知識や技術の要求に応える力を養うことができるものとなっており、学生の意欲に応える特別なプログラムとなっています。

学科横断型学修プログラムのコースとしては、ロボティクスコース、XRメディアコース、IoT:モノのインターネットコース、AI:人工知能コースが設置されています。

<取組に対するコメント>
 この取組は学部内の各学科が連携しながら実施する取組となっていますが、ちょっとした工夫により、より魅力的なカリキュラムを作ることはまだまだ可能だと思います。

 場合によっては、学科内であっても、異なる専門分野を結びつけることで魅力的なカリキュラムができるかもしれません。

 大学職員としては、なかなか教育の部分は意見が出しにくいところもありますが、このような連携ができると感じた場合は、キーマンになる先生を巻き込むことで、新たなプログラムが作れるかもしれません。

2 特色のある授業・教育の取組
(1)三学部横断ゼミナールの実施

<実施大学>
武蔵大学

<取組の概要>
武蔵大学では、経済学部・人文学部・社会学部の3学部が協働で企業からの課題に取り組むゼミナールを実施しています。

このゼミナールは、3学部の学生で1つのチームを作り、3ヵ月をかけて、学部の専門性を生かしながら調査・分析し、その結果を最終報告会で発表するものとなっています。

あた、普段あまり知ることのない他学部の学生とその専門性に触れ、協働で一つのものを作りあげる活動を通して、異なる考え方や価値観を知り、「多様な視点」を学生が身につけることも目的の1つとしています。

<取組に対するコメント>
最近の大学では、大学間の連携が求められていますが、大学内でも学部が異なるとあまり接する機会がないという状況もあります。

このため、まずは、ハードルの低い大学内での連携を進め、より魅力的なプログラムが作れないかを検討することも1つの方法だと思います。

学生については、サークル活動などを通じて、他学部の学生と接する機会もありますが、先生方はさらに他学部の先生との接点は少ないのが現状だと思います。

まずは、教育から学部同士の連携を進め、それが研究活動の連携にも発展すると、大学にとってはさらに魅力を高めることになると思います。


第2章 学生支援に関するニュース

1 キャリア・就職支援
(1)大学に近い自治体とUターン・Iターン就職を支援するための協定の締結

<実施大学>
京都産業大学

<取組の概要>
京都産業大学は、学生に対して三重県内の企業情報の提供や終章支援をすることにより、三重県内の企業等への就職の促進を図ることを目的に、「就職に関する協定」を締結したと発表しました。

この協定の締結により、これまで行ってきた「ふるさと就職&インターンシップ相談会」や「地元就職(Uターン)相談会」などの取組を更に充実させることとしています。

<取組に対するコメント>
地方の大学では、大学のキャンパスがある地元の自治体と協定を締結し、地元への就職を促す取組は多くの大学で行われていますが、今回のように、京都の大学が他県の自治体とも協定を締結するようなことがあることは、初めて知りました。

このような取組は地方を活性化する意味では非常に重要だと思いますし、国や文部科学省に対してもよい印象を与えることができるので、ぜひ積極的に実施していきたい取組だと思います。

2 ダイバーシティ
(1)男女参画基礎講座に学生が登壇

<実施大学>
追手門学院大学

<取組の概要>
追手門学院大学は、茨木市立男女共生センターローズ WAM が主催する男女共同参画基礎講座「大学生が考えるセクシュアルマイノリティ--大学生サークルによる活動報告--」で、追手門学院大学の学生が登壇すると発表しました。

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大学職員の採用試験を受ける前に確認しておきたい大学関連ニュース(2019年2月後半版)

山田 隆司

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山田 隆司

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