大学職員の採用試験を受ける前に確認しておきたい大学関連ニュース(2018年12月後半版)

はじめに

大学職員の採用試験では、「最近、大学関連で気になったニュースはありますか」などと、大学業界に本当に興味があるか、どのような点に問題意識を持ち、どのような考え方を持っているかについて問われることがあります。

このような質問に対しては、直近の大学関連のニュースを事前にチェックしておかないとうまく回答ができなくなってしまいます。

また、その他にも、「よりよい大学となっていくためにはどのような取組を進めるべきか」、「大学職員になったらどのような取組をやっていきたいか」など、これから実施すべき取組についての提案を求められることもよくあります。

このような質問に対しては、何も情報がない状態で自分独自の考えを述べることは難しく、一般的には、他大学で実施している特色ある取組を紹介する形で提案をしたり、それをヒントに新しい取組を考えて提案したりすることになると思います。

これらの対策を行うためには、インターネット上で事前に大学関連のニュースを確認しておくことで対策を練ることができますが、就職・転職活動中に様々なサイトから必要な情報を確認することはかなりの負担になると思いますし、見つかった事例が先端的な取組なのかどうかを判断することは難しいと思います。

そこで、大学職員歴10年以上で、採用試験の面接官を担当させていただいている私が、ここ最近の大学関連のニュースで、先進的でおもしろいと感じた取組や知っておくべきと感じた事例について、分野ごとに各取組・事例の概要をまとめさせていただいています。

また、各取組・事例については、これまでの大学職員での経験を踏まえ、各取組・事例が職員としてはどのように感じるか、取組・事例は大学業界の課題を解決に導くようなものなのか、取組・事例を見るうえでの注意点なども併せて記載するようにしています。

ここで紹介する取組・事例で気になったものについては、各大学のウェブサイトなどで詳細を調べていただき、自分なりの考えをまとめていただいたうえで、採用試験に臨んでいただくとより適切な対応ができると思います。

今回は、2018年12月後半に確認できたニュースの中で、28件のニュースについてまとめております。

皆様の就職・転職活動にお役立ていただければ幸いです。

~(宣伝)私が出版している電子書籍等について紹介させていただきます~
<大学職員の採用試験対策を行うための書籍等>
・『大学職員の採用試験を受ける前に知っておくべきデータや大学の課題・用語等【平成28年1月版】』
・『大学職員面接回答事例集59』
・『大学職員の採用試験を受ける前に知っておきたい大学のデータ42』
・『大学職員の採用試験を受ける前に確認しておきたい「大学関連ニュース」(2018年7月~8月版)』

<ココナラでの相談受付>
「ココナラ」というサイトにおいて、「大学職員の就職・転職を目指す方にアドバイスをします」というサービスを出品しています。志望動機や面接での回答予定内容について、大学職員の面接官として、どのように感じるかなどについてお伝えするサービスです。

 以上については、以下のサイトから詳細を確認できますのでぜひご確認ください。
https://hspindex.com/2018/09/16/1618/


目次

第1章 教育改革に関するニュース
1 カリキュラム(教育課程)改革【1件】
2 特色のある授業・取組【2件】
3 学習支援・教育環境の整備【1件】

第2章 学生支援に関するニュース
1 キャリア・就職支援【1件】
2 ダイバーシティ【1件】
3 学生生活・課外活動支援【3件】
4 学生が企画・運営する取組【1件】

第3章 入試・広報に関するニュース
1 新たな入試制度の導入【1件】
2 魅力的な広報の取組【2件】

第4章 社会貢献に関するニュース
1 小学生向けイベントの実施【1件】
2 地域活性化・地域貢献【2件】

第5章 グローバル化(国際化)に関するニュース
1 海外大学等との交流の促進【1件】

第6章 事件・事故・不祥事に関するニュース
1 大学の事件・事故・不祥事【2件】
2 教員の事件・事故・不祥事【1件】

第7章 その他のニュース
1 文部科学省等の動向【4件】
2 寄附金等の大学の収入を増やす取組【1件】
3 大学ランキング・統計調査等【2件】
4 その他特色ある取組【1件】


第1章 教育改革に関するニュース

1 カリキュラム(教育課程)改革
(1)2つの大学で連携した「法曹5年一貫コース」の設置

<実施大学>
新潟大学、東北大学法科大学院

<取組の概要>
新潟大学法学部と東北大学法科大学院は、国が制度化を進める「5年一貫コース」を見据え、新潟大学法学部を3年で卒業後、東北大学法科大学院に進学して2年で修了する仕組み(法曹5年一貫コース)の実現を目指すため、法曹人材養成に関する協定を締結しました。

大学間の垣根を越えた5年コースの連携は全国初とされています。

<取組に対するコメント>
新潟大学では昨年まで法科大学院が設置されていたとのことですが、学生募集が厳しいこともあり、募集停止を行っています。

一方で、東北大学では、法科大学院は継続して開設しているものの、学生募集は芳しくない状況もあるようです。

今回の取組は、新潟大学としては、学生の進路を広げることができ、東北大学としては優秀な学生の確保がしやすいということで、お互いにメリットのあると取組となっています。

今後は、優秀な教員の連携などに進んでいくと、更に意味のある取組になると思います。

2 特色のある授業・取組
(1)PBL型授業「プロジェクト演習」の開講

<実施大学>
フェリス女学院大学

<取組の概要>
フェリス女学院大学では、実社会で求められる課題解決力を実践的に学ぶために、PBL型授業「プロジェクト演習」を開講しています。

2018年度は、「横浜と音楽」、「若者による文化の創造と発信」、「ボランティアと地球」、「フェリス女学院150周年記念プロジェクト」の4つのテーマについて、イベントの企画や商品開発に取り組みました。

<取組に対するコメント>
 PBL型授業は多くの大学で取り入れられるようになってきており、今後は、「どのような能力を身に付けることができたのか」、「どの程度の効果があるのか」という視点が求められるようになってくると思います。

 この「プロジェクト演習」では、他学部や他学科の学生とも接点を持つことで新たな刺激を受けたり、学びを深めることができることが1つの特徴となっています。

 また、学生の提案やアイディアが実社会で通用するのかを企業や行政などの連携先から具体的なフィードバックを受けることができることも、プログラムの魅力になっていると思います。

(2)企業と連携した講座「情報の仕組み」と「情報の法学」の開講
<実施大学>
中央大学

<取組の概要>
中央大学国際情報学部は、教養豊かな国際的人材育成を目的として、株式会社スクウェア・エニックスと連携協定を締結しました。

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大学職員の採用試験を受ける前に確認しておきたい大学関連ニュース(2018年12月後半版)

山田 隆司

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山田 隆司

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