見出し画像

ある日突然天国に行っちゃって

2018年8月29日 入り口のゲートを見てってよ。僕の自慢のスタッフが作ったんだ。

3年前の今日の話。
狙ったわけじゃないけど、明日は『おとぎ町の素敵な音楽会』ずっと続いてるな。

2015年8月29日
「町を作らなきゃ意味がない」と言い出したのは、何年前だっけな?
もう忘れた。
覚えているのは全員から鼻で笑われたことと、何度もテレビ番組でイジられたことと、高橋ジョージさんから「でも、本当にやっちゃう奴って、西野くんみたいな奴だからね」と言われたこと。

いつも、たくさんの誤解と、少しの理解の中にいて、全員に向けて発信する必要なんてなくて、まずは隣にいる人を笑わせて、ドキドキさせて、ビックリさせることだけを考えて生きてきた。

僕の場合、こんなにも嫌われているのに、それでも昔から支えてくれている人がいて、まずはその人達に「ほら、間違ってなかったでしょ?」と言わせてやりたい気持ちが強くて、たとえば独演会なんて本当に少ないスタッフで昔からコソコソやっているんだけど、最終的に、お客さんを日本一動員するお笑いライブにすることがスタッフへの恩返しだと思っている。

その為にやらなきゃいけないことは、ライブに集まったエネルギーを、ライブ終演と同時に“リリース”するのではなく、“回転させる”ことで、お客さんのライブ時間外のスケジュールもコーディネートすることだと考えた。

ライブが終わって、同じ趣味を持つお客さん同士が同じ酒場に集まって、「はじめまして。え?あんたも好きなの?俺も。じゃあ、今度は一緒に行こうか」となるような。特にライブに関しては、「一緒に行く人がいないから…」でブレーキを踏んでしまう人が実は結構いて、だからこそ、お客さん同士の横の繋がりができる場が必要だった。
だから、町を作らなきゃいけなくて、鼻で笑われようが「町を作る」と言い続けてきたら、気がつきゃ少し前進していた。

おとぎ町。

今年の独演会の翌日に東京のド真ん中に突然現れた夢の町。
子供らが走り回って、絵を鑑賞する人がいて、酒場で笑う人がいて、木箱のステージでは誰かが歌っている。
ときどき、ものすごく音痴なんだけど、それも素敵な景色。

僕はその町の中に仕事場を設けていて、そんな町の景色を見ながら仕事をするつもりだったんだけど、真剣に悩みを相談してくる奴が僕の前に座ってきて、そいつは僕が一番大切にしなきゃいけない奴だから、そいつの悩みと最後まで向き合って、最後は笑い飛したりしながら、おかげで、まるで仕事にならない。
バカヤロウ。
独演会の翌日から、ずっとこの調子で、今日もギター発表会と新作絵本の朗読会があるんだけど、もう声が全然出ない。
誰か代わりにやっとくれ。

「来年の独演会のチケット(4000枚)が全然減らない!買えよバカヤロウ!」とか言ってきたけど、実は『おとぎ町』に一人で来て、そこで友達ができて、「一緒に行きます」と言ってきてくれた人は少なくない。
お笑いライブに足を運ぶキッカケになっているのだ。
この町を作って良かった。

今回は「ビエンナーレ」と謳っているから、「2年に一度開催されるんでしょ?」と言ってこられる方が結構いるんだけど、実は2年後の予定なんて何もなくて、「ビエンナーレとか言ったら、誰かが『2年後にやりましょう』とか言い出すんじゃね?」という軽いノリで名前を決めた。

つまり、当初は「おとぎ町ビエンナーレを絶対に続けてやる!」という強い意思はなくて、「こうすれば、なんとなく続くんじゃね?」ぐらいの気持ちだったんだけど、『おとぎ町ビエンナーレ』を続ける理由は突然できた。

誰よりも現場に立って、おとぎ町作りの先頭で汗を流していたスタッフが、ある日突然天国に行っちゃって、葬儀の翌日から、そのスタッフの友達が続々と遊びに来てくれて、話を聞かせてくれて、そのスタッフが毎日毎日しつこいぐらい友達に『おとぎ町』の自慢を繰り返していたことを知った。

「ムチャクチャすごいのができたから、絶対に来なよー!」と、うるさかったらしい。
バカだなぁ、ホント。

事故の報せをお母様から聞いて、すぐに神戸のご実家に飛んで、彼女を囲みながら、家族の皆さんとバカ話をした帰り道、泣いて立ち上がれなくなった。
何が来ようと動じない性格だと思っていたけど、こんなにも自分が弱いことを知った。
涙がまるで止まらなかった。

おとぎ町は、いつもギャーギャーうるさくて、出っ歯をムキ出しにしながらゲラゲラ笑って、両手にたくさんのアイデアを持って「西野さーん!このアイデア、激アツっすよ!聞きますー?」と、やって来るバカの最後の作品で、おかげで、終わらせちゃいけなくなった。

8月2日からスタートした『おとぎ町ビエンナーレ』は、ひとまず今日で終わり。だけど、あのバカのせいで、またやることになっちゃった。

今日は20時半まで。
僕は昼間から呑んでます。
缶ビール片手に遊びに来てね。
そして入り口のゲートを見てってよ。
僕の自慢のスタッフが作ったんだ。
めちゃくちゃカッコイイよ。





2018年8月30日 やっぱ『エンタメ研究所MAP』は必須だな

サロンメンバーのマリナ先生が、サロンメンバーの【経営者部】向けにヨガ教室を開催して、それ終わりで、近所のサロンメンバーの店で打ち上げをされるらしい。
この流れ、メチャクチャいいな。

今日は鴬谷の『東京キネマ倶楽部』で『おとぎ町の素敵な音楽会(練習発表会)』があるんだけど、たぶん、ここには、たくさんのサロンメンバーが集まる。

んでもって、終演後に近所で軽く呑んで帰る人いるだろう。
たぶん、その人達は「どうしても○○を食べたい!」というより、「キネマ倶楽部の近所の店…」を軸に店を検索するハズ。
であれば、東京キネマ倶楽部周辺で経営しているサロンメンバーの店に行って、そこに時間とお金を落として、交流を深めた方が、今度、自分に帰ってくる。

やっぱ『エンタメ研究所MAP』は必須だな。

MAPを作って、サロンメンバーが流れる仕組みを作って、サロンメンバーの店の売上を具体的に上げる。

これを繰り返していると、『西野亮廣』目的ではなく、店の集客目的でサロンに入ってくる店のオーナーが出てくる(オーナーさんは最初は不純な動機かもしれないけど、そのオーナーさんを惚れさす自信はある!)。
メチャクチャおもろい流れを作れそうだな。
ふむふむ。

ちょっと、どこかでエンタメ研究所の戦略会議をメンバーの皆とやりたいな。
時間探ります!

あ。明日、五反田の貸し会議室の契約が済みます。
明後日から自由に使えます。

あと、土地の値段が上がるから公にはなかなか言えないんだけど、9月に美術館の土地の契約が済みます。

オモロイこと全部やります。
ぶっちぎります。
では、今日、来られる方は、のちほどー!





☆入会リンク☆

聞いたことない、ドキドキするような話を聞きたい。
なんなら参加してみたい
『西野亮廣エンタメ研究所』入会ページ↓


普通に生活費のかかる個人ですから。お金をいただけるのは嬉しいことです。 ありがとうございます。先にお礼を言ってしまいました。返礼の法則って知ってますか?さあ