【「良くなる介護サービス」の実現のために】

これまで約5年間、いろんなところ、例えばNHKの朝イチで、日経新聞をはじめ全国紙や地方紙、雑誌などで取り上げて頂きました。また、理学療法士や医療介護職向けの講演・研修で、介護事業所さんへの研修で、「介護からの卒業」や「卒業の事例」、「卒業や改善の考え方」など伝えてきました。しかし、それによって、その地域の利用者さんや、介護サービスが何か変わったかというと、ほとんど変わっていないと感じています。また、住民主体の介護予防の仕組みについても同様です。有難いことに、話を聞きたいという声があり、研修やメディアなどに取り上げて頂いているものの、それによって社会を変えることには至りませんでした。これは、大きく反省することです。もしかすると、時間の使い方や伝え方を誤っていたのではないかと感じています。

デイについては、私たちからすると良くなるのは当たり前なんですが、私が話すところでは、良くなる人を見たことがないという声しか聞きません。一般の方、そして介護の現場にいる専門職の人も同様です。リハ職や医療系の現場の人は、改善の事例はありますが、それが介護分野には伝わっていないようです。

住民主体の介護予防についても、仮説検証を進めていけばカタチになるのですが、研究機関以外で、私たちと同様に現場の実践者でイチからプログラムを作った方を知りません。

そこで、4月以降は、「仮)良くなるデイ(介護)の作り方」や、「仮)住民主体の介護予防立ち上げ講座」など、しっかりプログラムを組んで行なっていこうと思います。

デイについて、良くなるデイ(デイサービス・デイケア)にならない原因はいくつかあります。

1)良くしようと思っていない

(高齢者や要介護者は、維持するのが精一杯だという間違った認識)

2)安全を重視するあまりの過剰な介護・介助

(してあげる介護、できることを奪う介護・補完的介護、管理的介護、支配的介護・奪う介護、活動・参加させない介護)

3)施設内での福祉・介護・医療の連携不足

(共有しない、スキルアップしない、変化しない)

4)良くなるには、特別な”モノ”や"コト"が必要だという意識

 (高価な機械や専門的な機械、理学療法士や管理栄養士などの専門職)

5)機能・能力と環境とのミスマッチ

(椅子やテーブルの種類が1〜2種類しかない、椅子ではなく車椅子に座るなど)

6)客観的指標の欠如

(本人、スタッフの主観的な指標への偏り、体重、栄養、筋力、ADLなどの指標の欠如)

7)良くなるために、何をすれば良いか分からない

(プログラム、実際の人員と利用者のレベル、現場の時間に合わせたプログラムが分からない)


などなど、様々な課題があります。

順次、開催するプログラム日時や内容の案内をして行きます。

「こんなこと知りたい!」などのリクエストあれば、お気軽に。

「良くする実践」を意識していれば、結果的に「良くなる」が当たり前になって行きます。

第1回は、5月頃を予定しています。


「住民主体の介護予防立ち上げ講座」も、同じくらいの時期に実施を検討しています。必要とする地域で、実践できるように。


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