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疲れているときこそ旅に出る


週末、思い立って一泊二日で金沢旅行に行ってきた。

平日は仕事を詰め込み、連日夜遅くまでPCとにらみ合いの日々。
翌週も月曜の朝から仕事は詰め詰め。

休みたい。ここは休みたい。
夜更かしして昼に起きて、思いっきり怠惰な週末を過ごしたい。


しかし書店のシフトが入っていない奇跡の二連休。

絶対に無駄にしたくないという思いから、
弾丸で石川県金沢市へ旅にでることにした。

何度も行ってみたいと思っていたものの、
ずっと先延ばしにしており、今回が初の金沢上陸。


弾丸であるため、下調べする時間もない。
しかし今回はそれを活かして、デジタルデトックスの旅とすることに。

スマホは使わず、お宿でもらえる簡易すぎる地図と道の案内図を利用。
なんとなく人の流れに沿って歩くことで行くところを決めるという
令和の時代とは思えないスタイルの旅をすることができた。

金沢はなんとも素敵なまちだった。
あの象徴的な門に圧倒され、駅を出ると、
都会的な商業施設から、趣のある茶屋街、活気あふれる市場、
歴史のあるお寺や城跡、インスタ映え着物女子に占拠された兼六園、
現代アートの美術館など、全て徒歩圏内でめぐることができ、
一日中歩いていてとても楽しいまちだった。

そして、歩き疲れた体を、
お宿の案内マップで見つけた銭湯「松の湯」で癒す。

金沢のまちなかで70年以上にわたって親しまれてきた
老舗の銭湯を復活したという、歴史と心意気のある銭湯である。

その洗練されたお洒落さ、
それでも残る昔ながらの銭湯ならではの居心地のよさ。
そして圧倒的なサウナの良さ。

サウナ好きなら唸るであろう
・セルフロウリュ+ヒノキの香りがたっぷりのこじんまりとしたサ室
・深くてもったりと体に馴染む水風呂
・サウナ利用者専用、足を外に投げ出せるガンギマリ整いスペース
という最高のセッティング。

まちの銭湯サウナの最高峰を感じた。


そして満たされた心で海鮮をたらふく食べ、翌朝は快晴の金沢を再び散歩。

ふらりと入った路地裏の喫茶店でいただく、深い味わいのコーヒー。
観光客でごった返す市場でいただく、金箔が貼りつけられた豪快なソフトクリーム。
感性がごちゃ混ぜになる、このコントラストがたまらなかった。

何度でも何時間でも歩き続けたくなる素敵なまちだった。


週末の二日間、体も心も酷使して満身創痍。
へとへとの状態で帰宅したが、月曜の朝の気持ちはとても満たされていた。


今日からまた続く日常と、少しだけポジティブに向き合えるような気がする。

心が疲れているときこそ、知らないまちへ旅に出ようと思う。

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