住所不定の狂気

COC(クトゥルフ神話TRPG)のシナリオやノイローゼコラムを書きます。 BOOTH…

住所不定の狂気

COC(クトゥルフ神話TRPG)のシナリオやノイローゼコラムを書きます。 BOOTH https://daija200.booth.pm/

最近の記事

milestone・ノイローゼのtxtファイル配布

クトゥルフ神話TRPGシナリオ集『milestone』『ノイローゼ』をゲームマーケットやBOOTHなどで購入していただき、ありがとうございます。 2作品のtxtファイルを配布します。オンラインセッションの際に役立つと思うので、ご活用ください。ダウンロード方法を以下に記しておきます。 BOOTHで購入した方『milestone』『ノイローゼ』の販売ページでダウンロードしてください。 ゲームマーケットで購入した方以下のリンクからzipファイルをダウンロードし、各作品ごとに指

    • ゲムマ2019秋を終えて

      ゲームマーケット2019秋が無事終わりました。クトゥルフ神話TRPGシナリオ集の新刊『異異異異異異異異』はお楽しみ散らかしていただいてますでしょうか。 会場では「ツイッターで見たやつだ」「なんか見たことある」といった声や、「いつも楽しみにしてます」「また買いにきました」という声を聞くことができてとても嬉しかったです。なかには「まえがきを買いにきました」というコアにもほどがある方もいてとても嬉しかったです。差し入れもありがとうございました。 シナリオ9編収録という大ボリュー

      • ルールと心を動かすパズル 『Baba Is You』

        寒暖差の激しい3月を乗り越え、ようやく暖かくなってきたが、僕のメンタルはいつになく傾いたままだった。10代の頃は軽く落ち込むことすら滅多になかった僕だが、多忙と責任の重圧に睡眠不足、さらには厳しい寒さまでもが加わり、参ってしまったのである。 精神的に弱る経験の少ない僕は、弱った人がハマる典型的なピンチに陥っていた。物の見方が狭まり、考え方が凝り固まったのだ。いくらでも解決法があるはずなのに「この辛い日々が永遠に続く、そうにちがいない」と思い込んでしまう。次第に気力を失い、家事

        • 斜に構えていた僕に勇気をくれたスマホゲーム『Florence』

          物語のあるゲームについて、その内容について語りすぎるのは野暮というものだろう。しかし『Florence』は僕にとっては新鮮で、シンプルで、高品質で、言ってみればひとつの理想のゲームだった。なるべく内容に触れずに紹介したい。 –––––– 斜に構えた人生だった。 スマートフォンが流行し始めたころ、「そんなものは必要無い」と言って、ひとりガラケーにこだわっていた。流行に左右されるのを良しとしなかったからである。何年も経ち、社会人になり、いい加減業務に支障が出るに至るまでそれは

        milestone・ノイローゼのtxtファイル配布

          TRPGのファンブル貯金が4億8000万円を超えてしまいました

          daija:TRPGパーソンのみなさん、こんにちは。私たちにとってダイスのファンブルは「死」を意味しますよね。「ダイス運がない」「よりによって今かよ」「ダイスの躾が足りない」「ゴミムシ」と罵倒されたことがある人もいるでしょう。 そこで、己への枷として「ファンブル貯金」なるものをしているTRPGパーソンがいます。彼らはファンブルをすると、手持ちのお金を専用の貯金箱という名の沼に放り込むのです。 今回は、そのファンブル貯金について悩めるファンブル沼パーソンからのお便りを紹介し

          TRPGのファンブル貯金が4億8000万円を超えてしまいました

          クソすぎるTRPGシナリオを5時間遊んで心が壊れた

          クソすぎるシナリオを遊ぶと、ドッと疲れる。それが5時間にもおよぶセッションなら気が狂いそうになるし、それが自分のシナリオだったら心が壊れる。 クトゥルフ神話TRPGを仲間内でやりはじめたころ。僕たちはそれぞれシナリオを自作し、キーパーを担当してそれを週末に遊ぶという会を開いていた。 その週は僕の担当だった。シナリオを作るのが初めてだった僕は、「今週、いけるよね?」という友人たちのプレッシャーに対して何のアイデアもないまま余裕をかましていた。しかし、当然ながら日を追うごとに

          クソすぎるTRPGシナリオを5時間遊んで心が壊れた

          TRPGキーパーはシナリオを改変すべきか

          TRPGのシナリオを改変してもよいのか、という話が盛り上がっている。 改変の是非については正解がないため、あくまで住所不定の狂気としての見解を述べる。シナリオは「改変していい」どころか「改変すべき」だと考えている。『milestone』の各シナリオには「アレンジ案」を併記し、キーパーの裁量に委ねている。 現時点での考えをまとめたい。 ◉シナリオは「料理のレシピ」 「TRPGのシナリオは料理のレシピのようなものだ」という例えを読んだ。これはかなり正鵠を射ていると感じる。

          TRPGキーパーはシナリオを改変すべきか

          『クトゥルフ神話TRPG』キーパーの友達がマーシャルアーツに蹴り殺された

          (※9月13日 追記しました) クトゥルフ神話TRPGの魅力に虜にされたユーザーの中には、オリジナルシナリオを作成して遊んでいる人もいるだろう。ボクたちも例に漏れず、「オチはニョグタが出てきて…」「ここでバケモノに追いかけられる展開になったら怖そう」とそれぞれが面白いと思うシナリオを作り、プレイ会を開いていた。 しかし、それらのシナリオぶち壊すプレイヤーがいた。タニオカが使うマーシャルアーツの使い手「二刀斎」だ。二刀斎て。侍感のかけらもない。丸腰にもほどがある。 ボクた

          『クトゥルフ神話TRPG』キーパーの友達がマーシャルアーツに蹴り殺された

          初めて遊んだクトゥルフ神話TRPGで友達がこの世から姿を消した

          何年も前のこと。ナカウチが僕たちのグループに『クトゥルフ神話TRPG』なるものを持ち込んできた。 性別や年齢、容姿や職業にいたるまで自分で決めてキャラを作成し、怖い物語の謎を解くのだという。おもしろそうだと思い、僕たちはプレイすることにした。 物語の序盤、キーパーの友達が「はい、あなたたちはどうしますか?」と言った。ナカウチは、とりあえずバーに行こうと提案してきた。なるほど、と思って僕らはバーへ行った。 すると、ナカウチはバーテンダーに向かって 「マスター、バーボンを

          初めて遊んだクトゥルフ神話TRPGで友達がこの世から姿を消した